豪ドル/円 今日の見通し「豪月次CPI次第ではRBAが追加利上げの可能性も」2023/5/31

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反落。翌日に控えた米債務上限問題の採決に対する不透明感や、来月4日のOPEC(石油輸出国機構)プラス会合への不透明感などが原油の売り材料となった。終値は前日比-3.21ドルの1バレル=69.46ドル(5月30日)。

・豪4月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2.50万人増)に反して0.43万人の減少だった。失業率は3.7%、労働参加率は66.7%となった(5月18日)。

・5月2日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

今日のメインシナリオは

豪月次CPI次第ではRBAが追加利上げの可能性も

RBAが過去数回の理事会で繰り返し指摘していることは、「インフレの高止まり」懸念だ。高インフレが定着してしまうと、インフレ圧力を低下させるために金利を大きく上げざるを得なくなり、経済に大きなダメージを与えるという考えからだ。
本日は、豪4月消費者物価指数(CPI)が発表される。市場は4月の豪州のインフレは前年比+6.4%と前月(+6.3%)からの加速を予想している。仮に市場予想通り、前月からインフレが加速していた場合、来週の理事会でRBAが追加利上げを実施する可能性が浮上することになる。市場は現時点でRBAが6月の理事会で追加利上げを実施する可能性を10%程度しか織り込んでいない。そのため利上げの可能性が高まった場合、豪ドルは一時的に買われることになりそうだ。

本日は中国の5月製造業購買担当者景気指数(PMI)と5月非製造業PMIの発表も予定されている。このところ、豪ドルの上値が重い要因の一つは、中国経済が予想されていたほど強い回復力を示せていないことだ。中国5月製造業PMI/非製造業PMIの結果が引き続き好不況の分岐点である50.0を下回った場合、豪ドルは豪CPIの結果に関係なく上値を抑えられることになりそうだ。

この先の個別相場変動

■豪4月CPIでインフレ加速を確認
⇒RBAによる追加利上げの可能性が浮上する
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪4月CPI
中国5月製造業PMI
中国、米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局「ストックボイス」へのレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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