ドル/円:“ドル強気”上値トライの動きが継続。139.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、138.50以下で終えた場合は調整局面入りの可能性。
日足は3手連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げている。直近の日足が139.50-60の下値抵抗にも跳ね返されており、この反動で上値トライの動きが先行する展開が予想される。目先はドルの押し目買い方針で。但し、139.50以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地がやや拡がり易くなる。可能性がまだ低いと見るが、138.50以下で終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して、調整下げ局面入りの可能性が高くなる。日足の上値抵抗は141.10-20,142.00-10,142.50-60,143.30-40に、下値抵抗は139.70-80,139.50-60,138.50-60にある。21日120日200日移動平均線は136.82,133.55,137.23に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方週足を見ると、高値圏で引ける陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げている。短期トレンドが強い状態を維持していることや、140.30-40にあった週足の抵抗を上抜けた位置で終えており、一段の上昇の可能性が点灯している。3/24に付けた129.64を基点として上昇に転じてから10週間が経過しているが、トレンドが強い場合はさらに数週間は崩れないこともあり、目先は値ごろ感からのドル売りは控えてドルの押し目買い方針で。但し、日足が138.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも135円を割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となり、短期トレンドは大きく変化しない。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、142.50-60,143.10-20,144.60-70に、下値抵抗は140.20-30,139.00-10,137.70-80にある。31週、62週移動平均線は135.11と134.99に位置しており、中期トレンドをサポート中。 今週の戦略は、ドル買いは140.00-10で押し目買い。下値余地を139.70-80近辺まで見ておく必要がある。損切りは139.40で一旦撤退。ドル売りはトレンドが強い状態あるので、目先天井を確認するまで様子見か、142.50-60の吹き値があれば軽く売り狙い。損切りは143.10で撤退。 上値は、140.80-90,141.10-20,141.40-50,141.70-80,142.00-10,142.30-40,142.50-60,142.90-00,143.30-40に強い抵抗があるがどこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、140.30-40に軽い抵抗が、140.00-10,139.70-80にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、日足が139.50以下で終えた場合は急角度で切り上げて来た流れに変化が生じて下値リスクが若干高くなる。さらに139.00-10,138.60-70,138.20-30の抵抗を全て下抜けるか、138.50以下で終えた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して137~138円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。この場合でも135円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しない。
ドル/円【日足】期間:2022/09/22~2023/05/26(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)
ドル/円【週足】期間:2020/04/10~2023/05/26(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)
ユーロ/円:上値トライの流れが継続。148.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。147.00以下の越週か、146.50割れを見た場合は“弱気”に変化。
直近の日足は陽線引けとなり、下値を切り上げている。個々の足は強いものではないが、小反落を繰り返しながら着実に下値を切り上げており、短期トレンドは強い状態を維持している。現状は151.00-10の抵抗を実体ベースで上抜けていないが、151.00超えで終えれば5/2に付けた151.61をクリアして一段の上昇に繋がり易くなる。逆に日足が148.50以下で終えた場合は、下値を切り上げて来た流れに変化が生じて下値リスクがやや高くなる。147.00以下で越週するか、値動きの中で146.50割れを見た場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなる。日足の上値抵抗は151.00-10,151.60-70,153.30-40.に、下値抵抗は150.00~150.20,149.40-50,148.90-00,148.50-60にある。21日、120日、200日移動平均線は、149.01,144.00,143.66に位置しており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。 一方週足を見ると、2週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持している。また、直近の陽線が150.20-30の週足の抵抗を実体ベースで上抜けており、一段の上昇に繋がる可能性が点灯している。今週も押し目買い方針が有効と見ている。但し、週足が149円台を維持出来ずに越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が点灯、147.00を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化して144円方向への一段の下落リスクに注意が必要となる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、151.90-00,153.60-70,154.20-30に、下値抵抗は150.10-20,149.00-10,147.20-30にある。31週、62週移動平均線は144.04と141.52に位置しており、中期トレンドをサポート中。 今週の戦略は、ユーロ買いは150.10-20で押し目買い。損切りは149.40で一旦撤退。これが付いた場合は149.00-10で再度押し目買い。この場合の損切りは下値リスクが点灯する148.40で撤退。売りは今週いっぱい様子見か、154.10に損切りを置くなら153.60-70の吹き値があれば軽く売り向かい。 上値は151.00-10,151.60-70,151.90-00,152.40-50,153.10-20,153.60-70に強い抵抗があるが、上下動を繰り返しながらもどこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、150.50-60に軽い抵抗が、150.00~150.20,149.80-90にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、149.30-40,149.00-10,148.70-80の抵抗を全て切り崩して148.50以下で終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して147~148円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。さらに147.00以下で越週するか値動きの中で146.50割れを見た場合は短期トレンドが“弱気”に変化して144~145円ゾーンにある、重要な下値抵抗の強さを確認する動きへ。(川合 美智子)
ユーロ/円【日足】期間:2022/11/08~2023/05/26(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】
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