ドル円134円台へ 米CPI鈍化受け急落
10日のドル円は米4月消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けて134円台前半へと急落しました。
10日夜にかけてドル円は前日の高値を上抜けて強含む場面がありつつも、重要イベントを前に135円台前半でほぼ横ばいの動きとなりました。
21時半に注目されていた米4月消費者物価指数(CPI)が発表されると、2年ぶりの低水準となる前年比+4.9%という結果を受けてドルを売る動きが強まり、ドル円は米中長期金利の低下とともに134円台前半へと急落しました。
その後もドル売りの流れが継続し、本日午前には134円を割り込んで一時133円台後半までドル安が進みました。
ドル円続落に警戒 本日米PPI発表
10日のドル円は米4月消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けて急落する展開となりました。米4月CPIは前年比+4.9%と10カ月連続で伸びが鈍化、2年ぶりの低水準となり、年内に利下げが行われるとの見方が強まってドル安が進みました。
先週開かれた米FOMCでパウエルFRB議長は今後の利上げについてデータ次第と強調し、その後発表された米4月雇用統計が予想以上に強い結果となったことで、利上げが続くとの観測が強まっていました。しかし昨夜発表された米CPIが弱い結果となったことで利上げ継続観測は後退し、再び利上げ停止が強く意識されています。
本日は米4月卸売物価指数(PPI)の発表があり、CPIと同様にインフレの動向を見極める上で重要な指標とされていることから、市場の注目が高まっています。市場予想では前年比で鈍化が見込まれており、CPIに続いてPPIも予想以上に弱い結果となれば、利上げ停止観測がさらに強まってドル円続落の展開が予想されます。また、本日は景気動向の先行指標とされる米新規失業保険申請件数も発表され、こちらの結果にも要注目です。
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