この番組は、TEAMハロンズ黒川が本日の注目材料を3分でわかりやすく解説する番組です。
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円高期待、少し先?賃金上昇圧力、常態化-米国2月雇用動態調査JOLTS
動画要旨
米国2月雇用動態調査JOLTS
4月4日、23時00分に米国で2月雇用動態調査、JOLTSが発表されます。
JOLTS は、米労働省が発表する労働需要の動向を示す指標です。雇用統計が労働者側から見た統計であるのに対し、この指標は雇用主から見た統計で、調査対象は16,000の事業所となっています。産業別に、求人数、採用数、退職者数、レイオフ・解雇者数など労働者の動態を調査します。
米国2月雇用動態調査JOLTSを見る上でのポイントは3つ
1つ目は、求人件数は1月は1082万件と12月の1123万件から減少しました。2021年10月の1136万件を頭にピークアウトしているものの、依然として1000万件を上回るレベルが続いています。コロナ前の1年間の平均が710万件程度だったことを踏まえると、企業側の採用意欲はまだ強い様子です。
2つ目は、1月のレイオフ・解雇者は昨年12月から24万1000件と急増し、件数はコロナ前の平均値184万人へ近づいています。
また、求人情報専門のインディードがまとめたIndeed Job Postings Indexも低下しており、雇用市場の規模縮小が懸念される材料も散見されます。
3つ目は、パウエルFRB議長が着目する指標の一つである求人倍率は、コロナ前の1.19倍より高い1.90倍となっていて、賃金インフレが意識されやすい環境である点には注意です。
また、コロナ前の2019年と比較すると、求人件数の伸びに対して、採用者の伸びはそれほど大きくありません。企業側も技能などを吟味して採用を絞っている様子がうかがえ、労働者側が考えているよりも就職のハードルは低くないように思われます。今後の雇用情勢に懸念が残ります。
ドル/円の反応
米国2月雇用動態調査JOLTS
TEAMハロンズとしては、FRBの利上げの累積効果や2月に発表されたインフレ指標の影響は懸念されますが、中堅銀行の破綻前だったこともあって、労働市場への逆風は強まっていないとの思いから、指標直後の反応は上向きと見ています。
もっとも、3月以降、米経済やFRBの金融政策の見通しが不鮮明となっており、結果はあくまでも過去の数字と受け止められやすく、ドルの上昇幅も限られるのではないでしょうか。
3分早わかり過去の結果
※過去10回分を表示、更新日2023年4月4日
※この文章は情報提供を目的としており、見通しはあくまでも個人的な見解に基づいたもので、結果を保証するものではありません。投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
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円卓で有名だった旧・上田ハーローの元ディーラー・ストラテジスト・アナリストの所属のチーム。マネ育chに「3分テクニカル分析」(動画)、週刊為替レポート「ハロンズ」、米雇用統計レポート「米国雇用統計の予想と戦略」等執筆。X(Twitter)アカウントTEAMハロンズ(@TeamHallons)では、マーケット雑感、経済指標のヘッドラインを呟いている。平日21:00からはLIVE番組【実践リアルトレード】も担当し、テクニカル分析の解説やリアル口座を使ったトレードをお見せするなど、FX個人投資家の皆様のお取引に有効な情報を日々、配信している。
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