ドル円日銀緩和策維持受け急伸
9日のドル円はドル売りの動きが強まり、一時135円台後半まで下落しましたが、本日昼前には日銀が金融緩和策の維持を決定したことを受けて急伸する場面もありました。
ドル円は8日に年初来高値を付けた後の下落から反発して9日早朝に137円台半ば付近まで持ち直した後、再び下落基調となりました。
22時半に発表された前週分の米新規失業保険申請件数が予想を上回る結果となったこともドル売り材料となり、一時135円台後半まで下落しました。
本日昼前に日銀の金融政策決定会合の結果が発表され、現行の大規模な金融緩和策が維持されることが伝わると、円を売る動きが強まりドル円が一時急伸する場面もありました。
ドル円急変動に警戒 まもなく米雇用統計発表
9日発表された米新規失業保険申請件数は予想以上の増加となり、労働市場逼迫の緩和が意識されてドルを売る動きが強まりました。重要イベントを控えてのポジション調整によるドル売りの動きもあり、ドル円は一時135円台後半へと下落しましたが、本日には日銀による金融緩和策の維持決定を受けて急伸するなど荒い動きとなりました。
本日はまもなく米2月雇用統計が発表されます。パウエル議長は8日の議会証言で次回FOMCでの利上げについて「データ次第」とし、本日の雇用統計や来週発表の米CPIを注視していく考えを示しており、米指標への注目がこれまで以上に高まっています。
本日の雇用統計で労働市場の逼迫が続いていることが示されれば、今月の米FOMCで利上げ幅が拡大されるとの見方が強まり、ドル高が進むことが予想されます。一方で昨夜の米新規失業保険申請件数に続いて雇用の減速が示されれば、ドル円の急落につながることも考えられ、発表後の変動に警戒が広がっています。
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