読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX「一時年初来3位へ上昇も、1月の過去最大の貿易赤字と余震で昨日は後退」トルコリラ見通し

f:id:okinawa-support:20190828090108p:plain

 

総括

FX「一時年初来3位へ上昇も、1月の過去最大の貿易赤字と余震で昨日は後退」トルコリラ見通し

 (通貨6位、株価20位)   

予想レンジ トルコリラ/円6.7-7.7

(ポイント)
*先週末は年初来3位へ上昇、昨日は6位へ後退
*1月は最大の貿易赤字
*今週は4Q・GDP、消費者物価あり
*政策金利を0.5%引き下げ
*北欧2国とNATO加盟巡り、3月9日協議再開
*大地震での援助金、保険金がリラを支えるという思惑がある。
*1月経常収支、14か月連続の赤字
*12月小売売上高は、前年比で21.8%増
*1月自動車生産は前年比23.6%増
*2022年の輸出は前年比12.9%増、輸入は34.0%増
*大統領は利下げ示唆
*国内預金が外貨預金を上回る=リラ化政策で
*外交では問題が多い
*対円では8年連続陰線、今年は僅かに陽転

(一時年初来3位も昨日は6位へ後退)
トルコリラは年初来3位まで上昇した。地震災害の援助金や保険金の流入、リラ化政策が支えている。ただ昨日は過去最大の貿易赤字と余震で6位へ後退。

(政策金利を0.5%引き下げ)
トルコ中銀は先週、政策金利を0.5%引き下げ8.5%とした。今月、南部で発生した大地震を受け経済回復を支援する。中銀は「地震後の工業生産の成長モメンタムと雇用の前向きな傾向を維持するために、金融環境を支援的に保つことがさらに重要になった」と説明。
地震に起因する需給の不均衡がインフレに与える影響を注意深く監視する方針を示すと共に、経済成長と雇用を支えることの重要性を強調した。経済団体やエコノミストは、住宅やインフラなどの再建復興費用は1000億ドルに上り、今年の経済成長率を1-2%押し下げるとみている。

(1月貿易収支は史上最大の赤字)
 1月貿易収支は142.4億ドルの赤字で単月では統計上最大の赤字となった。前年比で輸出が10.3%増、輸入が20.7%増となった。

(本日は4Q・GDP) 
4Q・GDPは大地震の前のもので前年比3%程度の予想。
トルコ経済は2022年に5.2%成長する可能性が高い。ただ地震は2023年の見通しを抑えるだろう。2023 年のGDP 成長率は、2.8%になると予想される。1月に実施された前回の調査では3%だった。
 地震からの再建には最大1,000億ドルの費用がかかる。トルコ経済は強い地震の影響を受ける一方で、大規模な支援策が講じられ、地震に見舞われた地域と経済全体を後押しする。

(2月消費者物価もあり)
 2月消費者物価は前年比58%上昇の予想だが、問題はこれからだ。今後は、物価上昇率が6月に予定される大統領・議会選挙まで40%を超える伸びが続きそうだ。 

 地震で食品や住宅を含めたモノとサービスの価格高騰のため、今後数カ月で想定される物価上昇率の減速度合いは地震前の予想よりずっと小さくなるという。今年1月には、去年は85%もあった物価上昇率が58%まで鈍化し、地震前には6月までに35-40%前後に下振れると見込まれていた。
 
 ただ、地震発生を受けて6月時点の物価上昇率は42-46%になるという。生産サイドの混乱と、人々の国内移動に伴って一部地域で住宅価格と家賃が100%近く上昇していることが極めて大きな負の影響をもたらしている。被災地域から脱出した人は推定で200万人を超える。また被災地域は昨年のトルコ農業生産の16%を占めていただけに、食品価格の上昇も加速しそうだ。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発

 日足、ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発。雲の上に出られるか。2月21日-24日の上昇ラインがサポート。2月24日-27日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。 
 週足、ボリバン2σ下限から反発。中位へ。2月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。10月31日週-2月20日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。
 月足、11月-12月の下降ラインを上抜く。21年12月-23年1月の上昇ラインがサポート。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。今年は僅かに陽転。

 

メルハバ

北欧2国とNATO加盟巡り、3月9日協議再開

 チャブシオール外相は、北欧のスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡り、3月9日にブリュッセルで両国との協議を再開すると明らかにした。
 トルコが求めるテロ対策などが両国で満足に講じられない限り、加盟議定書を批准しないと改めて強調した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。