指値・ストップ注文のレート水準と数量がわかる「外為注文情報」から今後のポイントを探ります。
130円台に買い集まり始める、日銀総裁候補の名前に市場は鋭敏に反応
本日アジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は後半失速。昨晩のNY市場の流れを引き継ぎ序盤に131.829円まで上昇幅を拡大したが、次第にドル売りが強まり130.800円前後まで押し戻された。途中、一部メディアが日銀総裁人事を巡り「アベノミクス転換示唆なら調整難航も」「山口元副総裁の場合は党内がまとまらない」と自民党議員の話として伝えると、130.756円まで急落後に131.725円まで反発する場面もあった。日銀総裁に山口元副総裁が有力と勘違いし円買いで反応したが、報道の内容が真逆だったため、すぐさま円が売り直されたようだ。
現行水準の上側には、目立つ売り注文や買い注文は近いところに見られない。一方で、130.300円~130.750円には断続的にまとまった買い注文が並んでいる。また、130.400円、130.750円にはストップの売り注文も確認できる。中曾前日銀副総裁や山口元副総裁の日銀総裁就任の可能性が低下しつつあることで、個人投資家は下値は堅いと踏んで買い注文を出し始めているようだ。
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