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FX「ペソ大健闘も最強を豪ドルに譲り2位、株価は2位堅持」メキシコペソ見通し


総括

FX「ペソ大健闘も最強を豪ドルに譲り2位、株価は2位堅持」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.7-7.2

 (ポイント)
*通貨は最強を豪ドルに譲り2位、株価は2位堅持
*10.5%の政策金利はトルコや南アより高い
*2月9日に政策金利決定
*国内経済は2022年に約3%拡大
*11月の小売売上と経済活動指数がやや悪化
*12月貿易収支は9か月ぶりの黒字となるか
*来週は4Q・GDPの発表
*大統領はブラジル・アルゼンチン共通通貨構想に否定的
*米墨加首脳会談で「サプライチェーンの改善」「ニアショアリング」が議論された
*ニアショアリングで22年1-9月の対内直接投資は前年比29.5%増加
*22年の成長率予想は3%、23年は1%台か

(通貨は最強を豪ドルに譲り2位、株価は2位堅持)
 メキシコペソは対円で今週は6.86から6.93へ1.02%伸ばしているが、豪ドル円が2.61%上昇したので首位を明け渡した。株価もボルサ指数は今週2.26%伸ばしているが、春節明けの香港ハンセン指数が2.37%上昇したので、年初来13.83%高にもかかわらず2位のままだ(首位はハンセンの14.08%高)
 
(政策金利は)
 金利水準は世界でもトップレベルだ。10.5%の政策金利はトルコや南アより高い。1月前半の消費者物価は、前年同期と比べて7.94%上昇した。コア指数は8.45%。中銀はメキシコのインフレがピークを過ぎたと見ている。中銀は2022年12月、政策金利を0.5%引き上げて10.5%とした。利上げ幅は4会合続いた0.75%から小さくなった。2月9日の次回会合ではさらに上げ幅を縮小して0.25%の利上げとなる見通しがコンセンサスだ。事前に行われるFOMCでは政策金利は0.25%に上げ幅縮小が決定的と見られている。メキシコも米国との金利差を維持するか。米FRBとのデカップリング論も出ている。

(経済成長は)
 国内経済は2022年に約3%拡大した。22年に経済は新型コロナウイルス禍から大幅に回復し、観光分野の活動が特に好調だった。それに続き、自動車部門の輸出や海外在住のメキシコ人からの送金も堅調。経済相は労働市場に関する明るい指標とインフレ鈍化が経済成長見通しに寄与しており、経済は引き続き予想よりも良好になるとの見方を示した。
またメキシコには起こり得る衝撃を緩和する財政的余裕があるとし、対外債務はGDPの50%未満の持続可能水準にとどまると述べた。

(他の経済指標)
 小売売上とGDPと連動する経済活動指数がやや悪化した

・11月小売売上(前年比)2.4%増、前回3.8%
・11月経済活動指数(前年比)3.3% 前回4.4%
・12月失業率 2.8% 前回2.8%

(今後の重要な経済指標、2月9日に政策金利決定)
・1月27日 12月貿易収支=9か月ぶりに黒字となるか 予想11.57億ドルの黒字
・1月31日 4Q・GDP 予想2.3%増 
・2月1日 1月企業信頼感
・2月2日 1月製造業PMI
・2月3日 1月消費者信頼感
・2月9日 1月消費者物価 政策金利 

テクニカル分析

ボリバン2σ下限から雲中へ上昇

日足、ボリバン2σ下限から雲中へ上昇。1月20日-26日の上昇ラインがサポート。1月25日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、20日線上向き。

 週足、ボリバン下位。先週は上ヒゲが長い。ボリバン2σ下限からは反発。1月2日週-16日週の上昇ラインがサポート。11月28日週-1月16日週の下降ラインが上値抵抗。5週線が20週線を下抜いているが5週線は上向く。20週線下向き。
 月足、1月は陽線スタート。8月-12月の上昇ラインがサポート。11月-12月の下降ラインが上値抵抗。5か月線下向く、20か月線は上向き。
 年足、連続陽線も22年は上ヒゲが長い。21年-22年の上昇ラインがサポート。14年-22年の下降ラインが上値抵抗。 



VAMOS MEXICO

メキシコ大統領、共通通貨に同意せず

 ロペスオブラドール大統領は、ブラジルとアルゼンチンが協議する共通通貨を創設する構想に否定的な考えを示した。「何も聞いておらず、判断するには情報が足りない。恐らく中長期の計画なのだろう」と話した。共通通貨構想に加わる具体的な問題点には言及しなかった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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