WEBマーケティングのコンサル会社を経営するScotty(スコッティ)さんは、専業トレーダーの知人の紹介で4年ほど前にFX取引を始めました。取引通貨は知人のアドバイスに従ってメキシコペソのみですが、ビギナーズラックもあってか、約4年という短い間ながら、資産を2倍に増やした経験もあります。現在はメキシコペソを長期保有するスタイルになっているというScottyさん。これまでどのような取引を行なってきたのでしょうか?4年間のFXライフを伺いました。
ハンドルネーム :Scotty(スコッティ)
職業 :会社経営者(兼業トレーダー)
FX取引歴 :約4年
トレードスタイル:スイングトレード(中長期保有)
運用成績 :約3年で3,300万円超(2020年1月~2022年10月取材申込時点/外為どっとコム口座のみでの収支)
投資商品 :FX(過去に中国株、暗号資産)
趣味 :ゴルフなど
▼目次
1.知人のススメでFXを始めた
2.取引通貨はメキシコペソだけ
3.スキャル、デイトレからスイングに切り替えたワケ
4.相場が変われば投資スタイルの変更も
知人のススメでFXを始めた
編集部:- 一般企業に一度就職された後、現在は起業されて自営業だと伺いました。
Scottyさん:- 会社を経営しています。主に中小企業にウェブ集客やマーケティングを提供しています。ウェブを通じた集客のコンサルティングです。
編集部:- 脱サラ以前はどういうお仕事をされていたのでしょうか?
Scottyさん:- もともと出版社に勤めていたんですが、雑誌制作だけではなくて、ウェブ系の仕事をやったり、テレビCMをつくったりといろいろやっていました。
編集部:- FX取引を始められてどのくらいですか?
Scottyさん:- 御社で始めたのですが、ちょうど4年ですかね。
編集部:- 4年前に始めようと思ったきっかけは?
Scottyさん:- 知人とお酒を飲んでいるときに「FXって面白いよ」と軽い”ノリ”で言われたことがあって、「面白いならやってみようかな」と思ったのが最初ですね。もともと株をやっていたのですが、自分はそんなにハマらなくて。2007年かな。「中国がこれから成長する」と聞いて中国株を買いました。北京オリンピックの時期に値が上がっていたので売ってしまいました。
編集部:- なるほど。株式以外の投資経験は?
Scottyさん:- 4年前に御社で口座開設した後、暗号資産が盛り上がりましたよね。別の知り合いから、「NEM(ネム)」の話を聞いて、ちょっと買いました。その知り合いは僕がFXをやっていることを知って、紹介してくれたんです。だから「付き合いだ」と思ってネムを30万円くらい。その後も上がっていたんですが、年明けにネムの流出があって……そこから放置しちゃっていますね。
編集部:- 弊社以外でもFXの取引はされていますか?
Scottyさん:- もう一社で取引しています。というのも、私はずっとメキシコペソ/円で取引しているのですが、これまで御社は10万ロットまでしか持てなかったので、別のFX会社口座を開きました。ただ、最近10万ロット以上のポジションが御社でも持てるようになったとうかがいまして。「もうちょっと早く始めて下さったら良かったのに」と思いましたよ(笑)。
編集部:- うちのサービスの使い勝手はいかがですか?
Scottyさん:- 慣れているからかもしれませんが、いろんな面で、御社のほうが使い勝手がいいですね。
編集部:- ありがとうございます。外為どっとコムを選んでくださった理由は?
Scottyさん:- 私にFXを紹介してくれた知人は、FXの専業トレーダーです。その方に後日いろいろと話をうかがった際、御社を勧められたんです。決済が安定していること、取引銀行が多いこと、スリッページが少ないことなど、いろいろ理由を上げながら話してくれたんですが、当時の自分は理解していなくて、その方のお勧めから間違いないだろうと決めました。
編集部:- 実際に使われてみて、ご友人の説明通りでしたか?
Scottyさん:- 安定していると思いますね。CPI発表時など、相場の上がり下がりが激しくなると、もう一社はアプリの動きが止まってしまうことがあるんです。でも御社はないですからね。
取引通貨はメキシコペソだけ
編集部:- FX取引を始めるときに「怖い」と思いませんでしたか?
Scottyさん:- 20代のころは、株と違って、FXは価値がゼロになる以上に、損失が発生してしまうので、正直、いい印象はなかったですね。客先の営業マンがFXで損失を出して、「会社のお金を使い込んじゃった」なんていう話も聞きましたよ。 ただ今は法律も整備されていて、当時と比べると印象もかなり変わりましたね。FXのイメージもよくなったんじゃないかなと思います。
編集部:- 以前は会社によってレバレッジが200倍だったり、400倍だったり、信託保全もしていなかったりしましたからね。しかし、金融商品取引法が整備されて、当時と比べると、安心で透明性ある市場になっていると思います。
Scottyさん:- 最初は全然FXのことが分かっていませんでした。自分でレバレッジを25倍に設定できると思っていたくらいですから(笑)。実際始めてみて、仕組みを知って「FXって安全なんだなぁ」と思った記憶があります。
編集部:- メキシコペソ/円だけでされているのには何か理由があるのですか?
Scottyさん:- 相談した方にメキシコペソを提案されたからです。その方はドル/円、ポンド/ドル、ポンド/円といろいろされていました。最初、資金として約30万円を入れて、練習がてら始めたんですが、その中でペソがいいなと感じたんです。素人でもなんとなくつかめるという感覚があったので、そのままずっとペソ一本です。 最初に勧められたのが、高金利通貨の南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソの三つでした。4年前はまだランドもペソも安定していなくて、ハイリスクハイリターンでしたし、メキシコは原油やシルバー(銀)も採れるので、国が飛ぶリスクが少ないんじゃないかということで、ペソに落ち着いた感じです。
編集部:- デモトレードではなく、いきなり”実弾”で始められたのでしょうか?
Scottyさん:- はい。デモの経験はないですね。デモも練習にはなると思うんですが、“実弾”じゃないと痛みも分からないし、悪く言えば「どうなってもいい」という考えになってしまう。例えば、趣味のゴルフも、練習場に通ったのはちょっとだけで、すぐにコースに出てラウンドしました。「やってから考える」性格なんですよ。その分、失敗も多いのですが(笑)。
スキャル、デイトレからスイングに切り替えたワケ
編集部:- 最近では1本を50万通貨に設定して、買いポジションを持たれているとのことですが、ロット数などにこだわりはありますか?
Scottyさん:- 始めたころは、チャートやティックを常に見ながら売買していたんです。 実は昨年末、2,000万円の損切りをしました。そのころは1,000ロット(100万通貨)ずつでポジションを持つようにしていたのですが、変動幅に対するマイナス額が大きいと感じていたので、今は500ロット(50万通貨)くらいならいいかなとやってみて、現在は50万通貨に落ち着きました。
編集部:- 今はデイトレは実践していないのですか?
Scottyさん:- 最初はデイトレでしたね。相場が上がったら売って利益を確定させるスタイルでした。当時はショートポジションも持ちましたよ。下がるなと思ったら売りを仕掛けるなど、いろいろとやってみましたよ。
編集部:- 取引は主にiPhoneを使ってとのことですが、どういうタイミングで相場動向をチェックしたり、取引されたりしているのですか?
Scottyさん:- 仕事は主にパソコンなんで、いつでもスマホが使えますから、随時相場は見ています。ただ客先に行ったときは、さすがにそこで見るわけにいかないので、客先から出て、チェックしたら、相場が下がっていて、ショックを受けたこともありましたね(笑)。
編集部:- 今の取引のやり方は、指値注文を出しておくのか、それとも、相場の動きを見ながら成り行きで売買しているのか、どちらですか?相場を見ている時間は長いのでしょうか?
Scottyさん:- 以前は指値注文を出していました。今は相場を見ながら、下がったら買って、また、下がったら買ってという感じですね。アプリの画面は、一日に何十回と開いているんじゃないですかね。
編集部:- 始めたときはスキャルピングやデイトレのような短期売買をされていたようですが、それがスイングトレードに切り替わったのには何か理由があるのでしょうか?
Scottyさん:- 本当に初心者だったので、単純に上がると喜び、下がると悲しんでいたんですが、しばらくやっているうちに、たしかに一晩持ち越せばスワップポイントはつくんですが、ロット数も小さかったので、数百円程度です。それより相場が変動して、差益が出ることに惹かれたんですね。 最初はそれこそ1分単位で反応していましたが、次第にメキシコペソがどういうことに反応するのかが分かってきて、今はポジションを持っておいたほうがいいと判断しています。それに今は10万ロットほどポジションを持っているので、スワップポイントだけでも充分な額が得られます。その点も満足しています。
相場が変われば投資スタイルの変更も
編集部:- 今後、円高などに相場の局面が変わったら、ロングではなくショートポジションにするとか、短期売買に変えるとか、そういう考えはありますか?
Scottyさん:- そうですね。トランプさんが大統領になった瞬間にすごく下がりましたし、先日もニュースが出ていましたが、トランプさんが候補するという話もあって、2024年と少し先なので分かりませんが、またちょっと局面が変わるのかなと思っています。 とはいえ、基本的にメキシコペソは米ドルと併走するので、そろそろ流れを見極める時期じゃないかなとも思っています。円高になってくれば、一度ポジションは手離したほうが良いかもしれませんね。
マネ育PickUp編集部より
専業トレーダーの知人から勧められたメキシコペソだけでトレードしてきたというScottyさん。今は上昇相場が続いてきたこともあって、大きめのロット数でロングポジションを保有し続けるというスタイルで利益を上げています。お話ぶりからも余裕を感じさせる大人のトレーダーという雰囲気でした。後編ではさらに詳しくトレードスタイルについて伺うとともに、今後の目標なども話していただきました。
(後編に続く)
【トップトレーダーに聞く!インタビュー記事まとめ】
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