“ドル・ブルかドル・ベアか?”

f:id:okinawa-support:20190819165949j:plain

 

今年も残すところあと3週間となり、多くのトレーダーが“Done for the year.”(今年は終わり。)と宣言して市場から居なくなりつつあり、当然参加者数減少=市場の流動性減少=市場のボラティリティー増加の現象が起きて、“良く分からない。”動きを見せる事が多々ある。

先週のドル・円相場も今週のFOMC.を控えてBlack out.期間によるFRB.高官の発言が控えられる中、市場予想を上回る米国経済指標結果(11月卸売物価指数や消費者態度指数など)には素直にドル高で反応し、逆に市場予想を下回る米国経済指標結果(週次新規失業保険申請件数)にはドル安で応じるなど、トレンドとは関係のない動きを見せて中々やり難い相場であった。

今週は先月、市場のセンチメントを大きく変える事となった米国消費者物価指数(CPI.)の発表とFOMC.が控えている。

CPI.の市場予想は+7.3%で前月の+7.7%から更に低下が予想される。

+9.1%のピークを付けた6月からのCPI.の動きを見ると以下の様になり、着実に米国の消費者物価は下落し、1年先のインフレ期待率も下げている。


これらを基にして来るFOMC.において、来年のFRB.による金融政策がよりハト派的(金融引き締めに慎重)なものになるのか、或いは依然としてタカ派的(金融引き締めに積極的)なものになるのかの判断材料が提供されるかが注目される。

この時期になると“2023年の為替相場の行方”なるものの議論が活発になるが、米国政策金利上昇の打ち止め=ドルの頭打ちを予想する声が多い。

115円から150円越を見たドル・円相場の上昇の大きな要因が日米金利差拡大であったのであれば、その拡大が終わればドル・円相場の上昇も一服し、万が一それが縮小する様であればドル・円相場は下げる可能性も大であろう。

ドルが上がる事を期待するドル・ブル(ドルに強気)のままでいるか、それともドル・ベア(ドルに弱気)に転換するか、正にその選択を迫られている気がしてならないが、個人的にはFOMC.でのあと数回の利上げが終わるまではドル・ベアになり切る自信は無くて再び140円越えを期待しており、来年春以降にFOMC.での利上げが終了してからドル・ベアに転向しようと考えている。

依然としてドル・ブルのままでいるシカゴ・IMM.と我が国個人投資家は、先週火曜日の12月6日時点で各々61億ドル、16億ドルのドルの買い持ちポジションを保持している。

臆病な塾長からするとその胆力には敬服するばかりだ。


塾長もそろそろ“Done for the year.”の境地に入りつつあり、大きなポジションを取る興味は無い。

思わぬLiquidity trap.(流動性罠)に捕まらない様に留意したい。


今週のテクニカル分析の見立ては売られ過ぎが解消して再び135円~138円のレンジを意識しながら、何れのレベルを切ったら134円方向にも139円方向にもオーバー・シュートする可能性を示唆。

top