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FX「急落、大統領の去就は」南アランド見通し

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総括

FX「急落、大統領の去就は」南アランド見通し

「通貨8位、株価6位」
「予想レンジ 南アランド7.4-7.9」

(ポイント)
*資金疑惑事件で大統領は辞任せず、ANCの国家執行委員会 (NEC) に委ねる
*12月6日に国会で大統領資金疑惑に関する報告書を採用するかを決定
*12月16日にANC党首選
*大統領の洗濯=①辞任、②弾劾裁判、③国会でさらに議論
*10月貿易収支は2020年4月以来、2年半ぶりの赤字
*今週は重要経済指標あり
*財政の改善と経済指標の改善、タカ派的な中銀の金融政策がランドの支え
*10月消費者物価上昇
*政策金利を0.75%引き上げ7.00%とした。 利上げは7回会合連続
*南アの弱みは電力不足だが、日本や英国の強力で供給体制を立て直している
*格付けは好転の兆し
*エスコム社の格付見通し引き上げ
*中国のゼロコロナ政策緩和は南アに好影響
*中銀総裁はタカ派である
*南アへの直接投資と証券投資が減少
*2Q経常収支は8期ぶりの赤字
*石炭が見直され輸出商品へ
*ロシア産原油の輸入を計画している

(ランド急落、大統領窮地へ)
 南アランドは11月30日から急落した。先週は最弱通貨、年間では12通貨中、8位。大統領の「裏金疑惑が再浮上」で南アランドが急落した。大統領経営の観光農場に強盗が入ったことをきっかけに裏金所持などの疑惑が浮上し、11月30日には国会の独立委員会が公表した報告書で憲法違反の可能性を指摘された。野党は強く辞任を求めている。ラマポーザ氏が与党内でも支持を失い、近く辞任する可能性を報じたことでランドが急落した。

(ファラファラ農場事件=裏金疑惑とは)
 事件は2月に起きた。農場内の大統領私邸に強盗が侵入し、ソファの中に隠されていた米ドルが盗まれた。この現金の出どころや額が疑惑の発端となった。大統領は、バファロー20頭を外国人に売った際の58万ドルだったと釈明したが、報告書は、容疑者の一人が盗んだ額は80万ドルだったと証言しているとして、58万ドル以上が盗まれた可能性を指摘した。また、売却したはずのバファローが農場に残っていること、外国人が当局へ申告せず多額の現金を国内に持ち込んだこと、巨額の取引が現金で行われたことなどから、「この取引に関する多くの重要な疑問が残されている」とした。
 さらに、大統領が事件の発覚を恐れて強盗被害を警察に通報せず、権限のない大統領警護隊に内密に捜査を命じていたことも指摘された。報告書は、一連の行為が大統領の職務や義務に反しているなどとして、憲法違反にあたる可能性があるとした。

(報告書自体に欠陥があり、辞任の決断は先送り)
 当初、この報告書で大統領の辞任があるとされたが、大統領支持層の説得や、報告書自体に欠陥があり、辞任の決断は先送りされている。12月6日に議会が報告書採用するかどうかの決定を下す。

 NEWS24の世論調査では、辞任すべきが24%、弾劾裁判に臨むべきが30%、職務を続け裁判で争うべきだが46%。職務を続けるべきが多いのは、これまで汚職を撲滅してきたこと、財政の改善、コロナ対策を評価などの要因がある。この問題はANC内でのズマ派との権力抗争の感もある。

(12月16日にANC党大会で党首選出)
 南アでは、12月16日からANCの全国党大会が予定され、5年ぶりの総裁選が実施される。ゴドンワナ財務相は、大統領が辞任した場合でも経済政策は変わらないと述べている。大統領が辞任を申し出た場合、与党は副大統領または暫定大統領のいずれかの候補者を立てる必要がある。

(今週は重要経済指標あり)
 今週はGDP、経常収支、PMIなどの重要指標も発表される。

テクニカル分析(ランド/円)

急落。ボリバン3σ下限へ

日足、急落。ボリバン3σ下限へ。12月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。11月30日は上ヒゲ長い。12月1日-2日、3月2日-12月2日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線下向き。
 週足、雲の下へ。3σ下限も下抜く。一連の長い上ヒゲが効く。1月3日週-11月28日週の上昇ラインがサポート。9月12日週-11月28日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、8円割り込む。ただ上ヒゲの長い月足が続き下落。21年11月-12月の上昇ラインがサポート。9月-10月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
 年足、21年はかろうじて陽線。22年もここまで陽線。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



喜望峰

10月は貿易赤字、2020年4月以来

 10月貿易収支は43.1億ランドの赤字。9月は261.6億ランドの黒字。予想は168.5億ランドの黒字であり、予想外の赤字となった。輸出が前月比17%減少、輸入は1.3%減少。輸出は鉱産物が20%、紙パルプが63%、野菜が34%それぞれ減少。ちなみに輸出相手国は米国が9.7%、中国が7.4%、独が5.8%。輸入は中国が18.5%、インドが7.9%、米国が7.2%のシェア。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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