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ドル円一時142円台へ上昇、円安進む 中国のコロナ拡大懸念で

ドル円一時142円台に 中国のコロナ拡大懸念で

21日のドル円相場は午後からドル買いの流れが強まり、本日未明には142.25円付近を付けました。

ドル円は21日午前まで方向感に乏しい展開が続いていましたが、中国で約半年ぶりに新型コロナウイルス患者の死亡が発表されたことを受け、中国におけるコロナ感染拡大への懸念や行動制限などの規制が強化されることへの警戒から、リスク回避のドル買いが進みました。

対資源国通貨でドル高が進んだことや、米FRB高官の利上げ継続を示唆する発言が続いていることも背景にドルは本日未明にかけて続伸し、一時1ドル=142円台となりました。

今夜発表の米リッチモンド連銀製造業指数に注目

本日24時、米11月リッチモンド連銀製造業指数が発表されます。リッチモンド連銀製造業指数は、アメリカの12の地区連銀の一つであるリッチモンド連銀が管轄する地域の製造業者の新規受注や出荷などについて調査を行い、結果を報告するものです。指数が0を上回った場合は業況の改善を、下回った場合は悪化を表します。

アメリカの製造業では利上げに伴って需要が鈍化していると言われており、先週15日に発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数でも新規受注の減少などが見られました。リッチモンド連銀製造業指数の結果で同様の傾向が見られた場合、アメリカの景気の悪化が意識され、円高ドル安方向の動きにつながる可能性があります。

また、23日深夜には米10月新築住宅販売件数の発表もあり、こちらもアメリカの景気の先行指標として注目度が高くなっています。

ただし今週は明日23日が日本の祝日、24日は米感謝祭で米国市場が休場と主要市場の休場が続くため、流動性の低下が予想され、市場の動きは限られるとの見方も強くなっています。主要指標の発表直後だけでなく、休場明けに相場がどう動くかにも注意が必要となりそうです。

 



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