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豪ドル見通し「オーストラリア2022年4QのCPIは7.75%?じわりと加速するインフレの 背景に強い国内経済」

なっとく豪ドル見通し

こんにちは、戸田です。

本シリーズでは、オーストラリアのマクロ経済政策などをもとに、豪ドルの現状や相場見通しについてお伝えしていきます。豪ドルなど通貨売買の参考にして頂ければ幸いです。

第28回目は「オーストラリア2022年4QのCPIは7.75%?じわりと加速するインフ レの背景に強い国内経済」です。

目次

1.豪ドル相場の定点観測
2.じわりインフレが加速するオーストラリア、背景には強い国内経済
3.豪ドルは短期的には下を見ておいた方が無難

1.豪ドル相場の定点観測

まずは現在の豪ドル相場について状況を確認します。

豪ドル情報の一覧表
出所:Investing.com

AUD/USDは2週間で54Pips下落し、1AUD=0.6313USDとなりました。この間、ほぼ横ばい推移と言える値動きであり、やや下落トレンドの勢いに陰りが出てきました。

AUD/JPYは2週間で1.54円上昇し、1AUD=94.17JPYとなりました。財務省がドル売り円買いの為替介入を実施するも、上昇基調が継続しており、ドル/円の上昇がAUD/JPYの上昇に寄与した格好です。

資源価格の総合的な価値を示すBCOMは▲5.37%となっています。原油先物をはじめ全体的に資源価格が軟調推移したことも、直近のAUD/USD下落要因となっています。

なおIMM通貨先物ポジションは豪ドルのネットショートが7,595枚増加し、▲35,359枚となりました。ネットショートが増えたとは言っても、年初来でみれば低水準であり、投資家は豪ドル売りの余力を残している状況とみて良いでしょう。

2.じわりインフレが加速するオーストラリア、背景には強い国内経済

直近、2022年10月4日にRBAの議事録が公表されましたので、特に日本人からは見えづらいオーストラリアの国内経済を中心にしっかり目を通してみました。すると投資のヒントになりそうな情報がいくつもありましたので、紹介いたします。

まず全体論として、現在のオーストラリア経済は極めて好調です。

主因は家計の消費と輸出の強さです。その上で、労働市場が強く、家計の貯蓄も高水準に戻ってきています。こういったことから、RBAは国内需要や投資マインドにはかなり楽観的です。

一方で、原材料と労働力の不足はチャレンジであり、住居とインフラ投資プロジェクトにおいても、これら2つの不足が懸念材料となっています。

現在の資源高はオーストラリアの所得を押し上げ、名目GDPの伸びは最速ペースです。月次のインフレ観測においては、7月、8月はさらに上昇しており、2022年4Qのインフレは前年同期比、総合で7.75%前後、基調インフレは6.00%になると見られています。

戸田コメント:2022年10月26日、本レポート公開の翌日にオーストラリア第3Qの消費者物価指数の発表が予定されていますが、7.00%前後の予測が多いです。第2Qが6.10%、第4Qに7.75%と考えると、第3Qの目安は6.90%~7.00%となりますので、 やはりそこからの上振れ、下振れが意識されそうです


公共料金や住居費は今後の数四半期で落ち着くと想定されていますが、大きなインフレ押し上げ要因となっています。特に住居の空室率が低いことがインフレを押し上げています。

労働市場は非常にタイトで、人口に対する雇用者数の比率及び、労働参加率は歴史的な水準を記録しています。そのため労働力に対する需要は高く、労働に関する広告や空き枠は過去最高レベルにありますが、彼ら労働力が実際に就職する割合は緩やかです。したがって労働余力は限られていると見られています。それゆえに労働力の確保が最大のチャレンジです。労働コストは上昇し、特に個人向け事業関連の給与に伸びが見られています。

戸田コメント:オーストラリアの雇用統計は引き続き強い数値が期待できそうです

住宅ローン金利が徐々に引き上がることで家計の支出は拡大しています。不動産に関する支払いが2010年のレベルにまで戻っています。また住宅ローン金利が上昇することで住宅売買契約の締結が鈍化しています。

戸田コメント:直近のRBAにおける0.25%利上げの背景には、グローバルなインフレが和らぐ可能性に加え、住宅ローン金利の上昇を受けた国内消費の停滞が、早期に景気を冷やす可能性に配慮しているそうです。引き続き住宅関連指標は注目して見ていた方が良さそうです

3.豪ドルは短期的には下を見ておいた方が無難

さてここまでオーストラリア経済の好調さを見てきました。ですが為替市場を見るにあたって、特に現在の相場においては、基軸通貨である米ドルの動向を注意深くみていく必要があります。

ドルの総合的な強さを示すドルインデックスは、為替介入等の影響もあり、やや方向感が出にくくなっていますが、各国政府の介入により押し戻されており、マーケット参加者の目線はまだ根強くドル高に向いていると思います。

ドルインデックス 4時間足
DXY4時間足チャート/出所:Investing.com

そう言った中で、AUD/USDについては米ドル高に引きずられる形で下落が続いています。0.62で底を打ったと見ることも出来ますが、まだ米ドル買いが根強いと考えれば、どちらかというと目線は下です。

AUD/USD 4時間足
AUD/USD4時間足チャート/出所:Investing.com

AUD/JPYは、ドル/円の影響も大きいですが、91円より下は一旦の撤退ラインとなり得ます。AUD/USDもじり安の傾向が続いていますし、ドル/円も高値警戒感が出始めていますので下押しには十分に警戒したいところです。

AUD/JPY 4時間足
AUD/JPY4時間足チャート/出所:Investing.com

ドル/円が今のところは上昇基調にありますので、上目線を継続したいと思いますが、ただし深追いはしないということを心掛けたいです。

豪ドルは中長期で見れば買いやすい状況ですが、まだマーケットの地合いが「ドル高基調における高値圏」というところで、やや動きづらいところがありますので、今は短期売買に徹する、利食える時に利食うことが大切だと思います

本日は以上となります。

引き続き、みなさんのお役に立つ記事を作成してまいりますので、応援して頂けますと幸いです。


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