
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・米CPI上振れでドル高・豪ドル安
・政府・日銀円買い介入で2カ月ぶり安値
・英財政不安とウクライナ不安がやや後退
・RBA議事録は想定ほどハト派化せず
足元の豪ドル/円は2カ月ぶり安値から反発
13日、米9月消費者物価指数(CPI)の上振れを受けたドル買い・豪ドル売りと、政府日銀によるドル売り・円買い介入の影響で8月2日以来の90.85円前後まで下落しました。
しかしその後は切り返しの動きが鮮明化。
英国の財政不安がやや緩和した他、ロシアとウクライナの戦争激化を巡る懸念がいくぶん和らいだことが豪ドル/円の支援材料となりました。
ドル/円が32年ぶりに149円台へと上伸した17日には93.80円台へと反発。
翌18日には豪中銀(RBA)議事録が市場の予想ほどハト派的ではなかったことも相まって94.40円台まで上昇しました。
注目ポイントは雇用統計とCPI
来週にかけて豪州で重要な経済指標の発表が相次ぎます。
まずは、20日に発表される9月雇用統計に注目です。
市場予想は新規雇用者数2.50万人増、失業率3.5%などとなっており、市場は堅調な結果を見込んでいます。
26日の7-9月期消費者物価指数(CPI)については、まだ市場予想が出揃っていません。
4-6月期の前年比+6.1%(トリム平均値+4.9%)から、どの程度伸びが加速したかがポイントになりそうです。
豪中銀(RBA)は、「今後の利上げの幅と時期は、インフレと雇用市場の見通し次第」だとしています。
市場はいまのところ、11月1日のRBA理事会での利上げ幅は25bp(0.25%ポイント)が濃厚と見ています。
9月雇用統計と7-9月CPIが揃って予想を上回れば、50bp利上げの思惑が広がる可能性もあるでしょう。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
92.500~96.500円
基調
戻り試し
来週までの注目ポイント
☆10/20 豪9月雇用統計
☆10/26 豪7-9月期CPI
・ 主要国株価、国際商品価格
「為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|60分足」はこちら
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

