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FX「今週、来週と重要指標続く。共産党大会で習氏の権限強化か」人民元見通し

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総括

FX「今週、来週と重要指標続く。共産党大会で習氏の権限強化か」人民元見通し

(通貨5位(5位)、株価10位(10位))
予想レンジ 人民元/円 20.20-20.70

(ポイント)
*対円ではG7声明に為替の過度な動きを懸念したので対円では円高局面もあり
*人民元は常に12通貨中で中位に位置している
*9月の財新製造業PMIは弱い
*今週は貿易収支、消費者物価、生産者物価、来週は、3Q・GDP、小売売上、鉱工業生産の発表
*引き続き厳しいゼロコロナ政策が景気減速をもたらす
*共産党大会、10月16日から開催、習氏の権限強化か
*2Q・経常収支は775億ドルの黒字
*消費者物価は2%台で安定
*外交ではロシアのように完全に敵対的ではない
*22年実質成長率、2.8%に下方修正 世界銀行
*ロシア産原油を大量購入
*バイデン米大統領は、米軍が台湾を防衛と発言
*王毅外相は、米中対話の必要性を訴えた
*景気減速で景気対策打ち出す
*米国は中国からの輸入品に対する制裁関税措置を継続

(人民元は常に12通貨中で中位に位置している)
中国市場は国慶節の1週間休暇を終え再開した。人民元は休暇前も先週終値でも12通貨中5位で変わらず。

(ただ、中国当局は人民元安と過度な動きを懸念)
 人民銀行、人民元相場を基本的に安定させるための措置を講じると表明した。
人民銀は、ドル指数が上昇しても人民元は必ずしも対ドルで下落する必要はないとし、近年は「ドル高でも人民元高」になるケースが発生していると指摘。「包括的な措置をとり、期待を安定化させ、為替相場の大きな変動を断固として抑制する」とし、人民元相場が「基本的に合理的で均衡のとれた水準」で安定するよう対応するとした。
人民銀はまた、外国為替市場の改革を深化させ、人民元相場の柔軟性を向上させると表明した。米金融引き締めや中国経済の減速などを背景に、人民元は対ドルで年初から約11%下落している。

(財新製造業PMIは弱い。ゼロコロナ政策影響継続)
 今も続く厳しいゼロコロナ政策は経済指標にも影響している。財新の9月製造業PMIは48.1で8月の49.5から悪化、財新の9月サービス業PMIは49.3で8月の55から悪化した。

(今週は盛りだくさん)
今週は9月貿易収支、消費者物価、生産者物価、来週は、3Q・GDP、9月小売売上、鉱工業生産の発表がある。3Q・GDPは前年比で1.3%増で2Qの2.6%減からプラス成長に転換しそうだ。

(習近氏へさらに権力集中か)代える
 さて、10月16日の中国共産党大会で、「党主席」の肩書が復活するかが焦点。習近平党総書記(国家主席)が就けば、「終身制」につながる。過度の権力集中への懸念から党内で慎重論も強い。

テクニカル分析(人民元/円)

雲に入らず切り返し上昇

日足、10月10日-11日の下降ラインを上抜いて上伸。10月11日-12日の上昇ラインがサポート。10月6日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、20日線下向き。
 週足、2週連続陽線。今週もここまで陽線。ボリバン上位。9月19日週-26日週の上昇ラインがサポート。9月12日週-10月3日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、8月の下ヒゲの長い陽線で9月はボリバン2σ上限に達す。10月も陽線スタート。7月-8月の下降ラインを上抜く。6月-8月の上昇ラインがサポート。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。



チーファンラマ

中国の可処分所得、10年で実質78%増

 中国共産党第18回全国代表大会以降の経済・社会の発展の成果に関する一連の報告書によると、昨年の中国の平均可処分所得は2012年の1万6510元から1万8618元増の3万5128元にのぼった。名目ベースで累計112.8%増、年平均で名目8.8%増となった。物価要因を除く実質で累計78.0%増、年平均で実質6.6%増。住民の所得増と経済成長はほぼ足並みを揃えた。13-21年の平均可処分所得の年平均の実質の伸び率は、1人平均GDP成長率を0.5ポイント上回った。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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