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FX/為替予想「NZドルは市場環境に注意!その上でCPIにも注目」注目の高金利通貨 NZドル/円 10月12日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

NZドル/円(4時間足)

NZD/JPY 4時間足
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

・対ドルで2年7カ月ぶりのNZドル安
・世界的なリセッション懸念
・6日高値から4%弱下落もドル/円の上昇が下支え

足元のNZドル/円は高値もみ合いの展開

NZドルは対ドルで11日に2年7カ月ぶりの安値を付けるなど、足元で軟調です。
世界的なインフレ上昇と金融引き締めを受けて景気後退(リセッション)を巡る懸念が広がっており、世界景気の動向に敏感なオセアニア通貨に下落圧力がかかっています。
NZドル/円も英国の金融不安が再燃した11日には80.60円台へ下落して月初来安値を更新する場面がありました。
前週5日のNZ中銀(RBNZ)による50bp(0.50%ポイント)利上げを経て、6日に付けた直近高値84.01円前後から4%近く反落した形です。
もっとも、ドルが全面高となる中でドル/円が上昇しているため、NZドル/円は一定の底堅さを保っています。
12日の東京市場ではドル/円が24年ぶりの146円台に上伸した動きにつれて82円台へと値を戻しています。

注目ポイントは7-9月期CPI

NZでは18日に7-9月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。
32年ぶりの高い伸びとなった4-6月期の前年比+7.3%から鈍化するかどうかが焦点です。
現時点で市場は、RBNZが11月の金融政策決定会合で50bpの追加利上げに動く可能性が高いと見ています。
仮に7-9月期CPIの鈍化が確認できなければ75bp利上げ観測が浮上しそうです。
ただ、利上げ期待がNZドルの上昇に繋がりにくいのが現在の市場環境です。
世界的なリセッションを巡る懸念が和らぐかどうかも、引き続きNZドル相場の重要なポイントになるでしょう。
景気を映す鏡とされる株式市場やコモディティ市場の動向にも注目です。

来週までのNZドル/円の見通し

予想レンジ
80.500~84.000円
基調
方向感模索

来週までの注目ポイント

☆10/18 NZ7-9月期CPI
☆主要国株価、国際商品価格

「為替チャート|NZドル/円(NZDJPY)|60分足」はこちら

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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