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FX「83.45%のインフレでも大統領が追加利下げ示唆。S&Pは格付見通しを引き下げ」トルコリラ見通し

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総括

FX「83.45%のインフレでも大統領が追加利下げ示唆。S&Pは格付見通しを引き下げ」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)   
予想レンジ トルコリラ/円7.3-8.3

(ポイント)
*需給は改善していない。8月貿易収支は111.9億ドルの赤字
*83.45%のインフレでも大統領が追加利下げ示唆
*9月製造業PMIは悪化
*トルコ、ロシアのウクライナ4州併合認めず
*S&Pが格付け見通しを引き下げ
*OECDがトルコの22年の成長見通しを上方修正
*リラへのリパトリが続いている
*高インフレでも連続利下げを実施
*トルコがEUの政治共同体の第1回会合に招待されている
*SCO加盟を宣言
*7月経常収支は赤字が継続
*2Q・GDPは7.6%と高成長
*来年は大統領選挙、エルドアン大統領の支持率は低下
*トルコは西側のロシア制裁に加わらず
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(少し踏ん張っているリラ)
 トルコリラは8月の月間順位が3位、9月が4位と、年間では最弱通貨でありながら、少し踏ん張っている。対ドルでは史上最安値を更新するも、他の通貨も対ドルで大きく値を下げているので相対的に底堅くなっている。

(貿易赤字続く)
 ただ需給は改善していない。8月貿易収支は111.9億ドルの赤字。前年同月は43.1億ドルの赤字であった。輸出が13.1%、輸入が40.4%増となった。ただリラ相場が小康状態なのは政府の「リパトリ政策」が進展しており、外貨預金をリラ預金にシフトする動きが続いているからだ。

(83.45%のインフレでも大統領が追加利下げ示唆)
 さてエルドアン大統領は、中銀に今後の会合で政策金利をさらに引き下げるよう助言したことを明らかにした。
 大統領は、政策金利が年内に1桁に低下すると予想。中銀は過去2カ月で政策金利を2%引き下げ12%としている。利下げがインフレ率の低下につながるとの持論を繰り返し「私の最大の戦いが金利との戦いだ。私の最大の敵が金利だ。われわれは金利を12%まで引き下げた。これで十分だろうか。十分ではない。一段の低下が必要だ」と発言した。「われわれは中銀とこの点を協議している。今後の金融政策決定会合で金利を下げる必要があると提案した」と述べた。市場は大統領独自の金融政策に慣れているのか反応はなかった。


(9月消費者物価)
 9月の消費者物価は前年比上昇率が83.45%で予想は下回ったものの24年ぶりの高水準となった。インフレが深刻だが、中央銀行は過去2カ月で2回利下げをしている。輸送価格が前年比118%上昇、食品・非アルコール飲料が93.05%上昇。
9月の生産者物価、前年比151.5%上昇。

(9月製造業PMIは悪化)
 9月製造業PMIは46.9で8月の47.4を下回った。7か月連続で50を下回っている。脆弱な需要とインフレ圧力が押し下げた。

(S&Pが格付け見通しを引き下げ)
 S&Pが格付け見通しを引き下げたことは、まだ市場が消化していない。S&Pは、トルコが来年の総選挙や大統領選挙を控えて金融の安定より成長を優先していると指摘。「極めて緩和的な財政および金融の環境は、世界的な金融環境の引き締まりを背景に、価値を保存する手段としての通貨リラの信認を一段と損なうリスクがある」と説明した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

伸びない。5日線下向きで上向きの20日線を下抜く

 日足、9月22日の日銀円買い介入で7.596まで押し下げられるも回復。
9月22日-29日の上昇ラインがサポート。9月30日-10月3日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向きで上向きの20日線を下抜く。
 週足、ボリバン中位。8月29日週-9月26日週の上昇ラインがサポート。9月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、22年5月-7月の下降ラインを上抜く。8月-9月の上昇ラインがサポート。21年3月-9月の下降ラインが上値抵抗。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

トルコ、ロシアのウクライナ4州併合認めず

 トルコ外務省は、ロシアによるウクライナ4州併合を認めないと表明し、併合は国際法の「重大な違反」だと指摘した。「われわれは交渉によって達成される公正な和平に基づいた解決策への支持を改めて表明する」とした。 

情報提供元:FX湘南投資グループ
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