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FX/為替 FX界のスター『黒猫アイランド』氏「相場を生かせるのは勉強しているから」トップトレーダーに聞く!(前編)

トップトレーダーに聞く!

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

「黒猫アイランド」さんといえば、Twitterのフォロワー1.6万人という“知る人ぞ知る”FX界のスターです。過去にコミケ(コミックマーケット)で販売された黒猫アイランドさんの2冊の投資本は完売し、今でもプレミアム価格で転売されているほどです。その黒猫アイランドさんが、マネ育チャンネルのトップトレーダーインタビューを引き受けてくれました。中学生のころから投資に興味を持ち、株式欄を毎日チェックしていたという黒猫アイランドさん。彼が専業トレーダーとなり、得意の数学を駆使して相場分析を極め、素晴らしい運用成績でFX界のスターダムに駆け上がったのは、必然だったのかもしれません。そんな黒猫アイランドさんに投資手法や投資に対する考え方などを伺いました。

ハンドルネーム :黒猫アイランド
職業      :専業トレーダー
FX歴      :約15年
トレードスタイル:短期売買(モメンタムに合わせて効率よく取るスタイル)
投資商品    :FX 株式、コモディティなど
趣味      :多数(国内外旅行、麻雀、スポーツ、ピアノ、音楽鑑賞など)

▼目次

1.若くして成功するには「投資」か「起業」の2択だった
2.18歳でFX取引に興味を持ち、書籍で学習、アルバイトで資金作り
3.半年間のデモトレで資金2倍の運用成績
4.資金100万円がいきなりマイナス80%のドローダウン
5.「相場」を生かせるのは勉強しているから
6.初心者は「過去の検証」から始めよう
7.状況に順応し、効率よく利益を得るために

若くして成功するには「投資」か「起業」の2択だった

編集部
編集部:
お忙しい中、本日はインタビューをお引き受けくださり、どうもありがとうございます。まさか、黒猫アイランドさんに出ていただけると思いませんでした!本日はよろしくお願いします。

黒猫アイランドさん:
いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。
編集部
編集部:
黒猫アイランドさんとFX取引との出会いから教えていただけますか?

黒猫アイランドさん:
そもそも僕は中学生のころから投資に興味があったんです。株式市況を毎日眺めて、「いつか自分でやろう」とずっと思っていました。
編集部
編集部:
中学生のころからですか?それはかなり早いですね。

黒猫アイランドさん:
それで18歳のときに株式投資から始めたんです。でも、その後に「ライブドア・ショック」など、いろいろなことが起きて、当時の金額は、そんなに多くなかったのですが、当時の自分には大きな損失をだしてしまいました。相場にも嫌気がさして、「もう投資は止めよう」と当時は思ったんです。
編集部
編集部:
あれは2006年でしたね。株価は暴落して、取引が停止になるなど、相場は大混乱でした

黒猫アイランドさん:
ただ、当時の僕は結構お金に苦労をしていて「自分でお金を稼がないと生活ができないし、好きな勉強もできないな」と思い直したんです。
編集部
編集部:
「必要に迫られていた」ということですか?

黒猫アイランドさん:
日本って、「若くして『お金を稼ごう』と思ったら、『投資』か、『起業』しかない」と思ったんですね。まあ、これは当時の考えですが、そう思ったときに、僕にとって一番「手っ取り早い」方法が「投資」でした。

18歳でFX取引に興味を持ち、書籍で学習、アルバイトで資金作り

編集部
編集部:
お金が仕事をしてくれるのが「投資」。一人でも大きな利益を得られるチャンスがありますよね?

黒猫アイランドさん:
そんなことを考えているときに、たまたま本屋に行ったんですが、当時のFX取引はレバレッジ400倍超という時代でした。書籍では思いっきり「ハイリターン」を謳っているわけです(笑)。それを見て「おっ、これはいけるんじゃないか!」という「淡〜い」皮算用から、本を手に取り購入しました(笑)。
編集部
編集部:
当時のレバレッジはスゴかったですよね〜。それがいくつのときですか?

黒猫アイランドさん:
18歳です。だから当時はFX取引口座が開設できなくて、本を読み、勉強して、アルバイトをしてお金を貯めて、学校に通ってという生活をしていました。
編集部
編集部:
黒猫アイランドさんは、今やFXトレーダーの中では「知る人ぞ知る」という有名人。その黒猫アイランドさんが「書籍を買ってFX取引を勉強していた」という事実に今は想像がつかずちょっと衝撃を受けました(笑)。

黒猫アイランドさん:
そうですか?(笑)。でも、誰もが初心者からスタートするわけですから。
編集部
編集部:
確かにそうですけれど、その書籍はいったい誰のどんな本だったのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
ちょっと覚えていないんですが、当時のパワーブロガーとか、スワップで稼いでいたような人たちが書いたような本だったと記憶しています。
編集部
編集部:
もし、「自分も書籍から勉強しよう」という初心者から「どんな本を読んだらいいですか?」と尋ねられたら、何をお勧めしますか?やっぱり「マーケットのニャ術師(※1)」ですか?

※1黒猫アイランド氏の著書

黒猫アイランドさん:
いやいや(笑)、あれでは基礎は学べないですから。
編集部
編集部:
確かに(笑)。

黒猫アイランドさん:
最近、日本語の書籍はあまり読まなくなっちゃったんですが、西原宏一さん(※2)が最近出した本はFX取引の基礎を学ぶのにいいかなと思いました。

※2西原宏一氏:元シティバンクのチーフディーラーをはじめ、外資系銀行のディーラーを長年務め、プロディーラーとして30年以上のキャリアを持つFX界のレジェンド

黒猫アイランドさん:
結局、僕は外銀のリポートみたいなものを読んだほうが、FX取引には役立つと思っているんです。だから、外銀リポートは毎日読んでいます。

半年間のデモトレで資金2倍の運用成績

編集部
編集部:
FX取引を実践する上では、きっとそうかと存じます。ところで、初心者の頃、本番トレードを始める前に、デモトレ等は試しましたか?

黒猫アイランドさん:
「実弾」で始める前に、半年くらいやりました。19歳のときですかね。当時はまだ「デモトレ」を用意している会社は少なくて、確か、外為どっとコムのデモトレで試したんじゃないかな。
編集部
編集部:
ホントですか!それはすごくうれしいです。ちなみにデモトレでの成績は?

黒猫アイランドさん:
資金が約2倍になったと記憶しています。
編集部
編集部:
さすがですね!デモトレでアプリの使い方を覚えて、優秀な成績で自信もつけて、本番に臨まれたと思いますが、本番での運用資産はいくらでスタートしたのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
100万円ちょっとだったと思います。
編集部
編集部:
20歳で100万円というのはなかなかの金額ですが、どのように用意されたのでしょうか?

資金100万円がいきなりマイナス80%のドローダウン


黒猫アイランドさん:
当時は派遣などの仕事を頑張って用意しました。
編集部
編集部:
実際に100万円を用意して、本番に臨まれ最初の運用成績はどうでしたか?

黒猫アイランドさん:
実は最初の3カ月でマイナス70〜80%という、すごい「ドローダウン(下落率)」になりました。
編集部
編集部:
そうなんですか!それだけマイナスになると、「怖いからもう止めよう」となるんじゃないかと思うんですが、そういう気持ちにはなりませんでしたか?

黒猫アイランドさん:
当時は「ディーラーズチェック」が結構あったんですよ。スキャルパーは特に何分間も決済できないということがあったんです。
編集部
編集部:
そんなことがあったんですか?

黒猫アイランドさん:
当時はかなりありましたね。だから、すごく恨みました(笑)。
編集部
編集部:
大きなドローダウンを経験したけれども、そこから「もう一度やってやろう」と奮起されたのだと思いますが、「自分ならできる」という自信があったのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
実は、当時の僕は、正直、自信なんてありませんでした。
そして、20歳の自分には大きな損失であり金額でした。だから、いい生命保険はないかと本気で探したり落ち込み悩んでしまってましたね。ただ、それと同時に「どうにかしなきゃ」とも必死で思ってました。それで、FX取引の勉強に1日16時間近く相場に費やしました。
編集部
編集部:
一日16時間も費やしたことが、その後のFX界のスーパースター「黒猫アイランド」を誕生させる「基礎」になったんですね。どのようなことをされたのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
まずブローカー探しから始めました。当時は海外口座メインで探していました。当時はスプレッドも海外のほうが狭かったですし。海外FX会社には、逆指値の保証があったんですよ。今でいう「ギャランティ・ストップ」です。
編集部
編集部:
なるほど。当時の黒猫アイランドさんは、海外FX会社のほうが、利便性が高くて、利益も出しやすいと判断されたんですね?

黒猫アイランドさん:
そうなんです。
編集部
編集部:
実際に海外口座で運用されたんですか?

黒猫アイランドさん:
当時は運用していました。現在は日本FX会社の方が総合的に利便性が高いと判断し、海外FX会社は利用していません。
編集部
編集部:
そこから、収支はV字で復活ですか?それとも着実に一歩ずつ成功を積み重ねていったのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
いや、そんなに順調だったわけではなくて、ホントに偶然なんです。たまたま上向いたというのか、ポンドの取引でイギリスの「小売(指標)」の後、たまたまとったポジションがうまくいって、ちょっと回復できて、そこから、トントンと調子良く利がのったんです。その年の終わりには結構な利益が出ていました。

「相場」を生かせるのは勉強しているから

編集部
編集部:
つまり、FX取引を開始してから、かなり短期間でいい成績が出せたということだと思います。最初に大きくドローダウンしたのに、そこから回復できた理由はなんだと自己分析されていますか?

黒猫アイランドさん:
正直なことを言うと「たまたまの運」ですね。
編集部
編集部:
えっ?まさか黒猫アイランドさんから。そんな言葉が出てくるとは思いませんでした(笑)。

黒猫アイランドさん:
そもそも勉強をしていないと、「運」も掴めませんからね。
編集部
編集部:
う〜ん、なるほど。

黒猫アイランドさん:
恐らく「学習曲線」で言うと、たまたま「停滞期」に損失を出してしまったけれど、グンと伸びる「発展期」にトレードがうまくいったから、急回復できたんだと思います。
編集部
編集部:
「たまたまの運」と言い切ることができるのは、相応の努力をされてきたからこそ相場の流れがつかめた、ということだと思うのですが?

黒猫アイランドさん:
きっと、そうなんだと思います。
編集部
編集部:
ところで、黒猫アイランドさんのファンの人たちには、よく知られていることかもしれませんが、FX取引を始めたころと現在では取引手法に違いはあるのでしょうか?また、特に初心者のころにはどのような努力をされていたのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
だいたいみなさんと同じだと思いますよ。チャートの検証はしましたし、ただ、始めたころはロイターニュースを知らなくて(汗)、FX会社で提供されている情報が速報値だと思っていて、それを使ってチャート検証していました(笑)。

初心者は「過去の検証」から始めよう

編集部
編集部:
相場の変動要因をそうやって検証していたのですね?

黒猫アイランドさん:
はい。自分ではあまりしたくないんですが「教えてください」って言われることがあるんです。
編集部
編集部:
想像ができます。

黒猫アイランドさん:
そのときにいつも言っているのは、「初心者は過去の検証ができる」「中級者は現在の分析ができる」「上級者は未来を予測できる」ってことなんです。
編集部
編集部:
なるほど。

黒猫アイランドさん:
まず、過去の検証から入るのが初心者で、それに慣れてきたら現状分析をする。過去の検証から入るのがやっぱり「王道」だと思います。
編集部
編集部:
初心者は過去の検証から始めなさいということでしょうか?

黒猫アイランドさん:
どんなニュースが出ていたのか、どんな相場だったのか、自分がどんな取引をしていたのかというのもわかりますし。
編集部
編集部:
初心者の方の中には「何からやればいいのかわからない」「何がわからないかも、わからない」っていう人たちが結構います。

黒猫アイランドさん:
そうかもしれませんね。僕の場合は、元々銀行やヘッジファンドのディーラーを目標にしていました。プロディーラーが好きなんです。個人のFXトレーダーの人たちのことは、あまり知らなくて、昔の「伝説のトレーダー」のような人たちの本を好んで読んでいましたね。あとはずっと「チャートを見て」「プライスを見て」って感じで知識を増やしていきました。
編集部
編集部:
そうやって得た知識を実際のトレードで試してみたのですね?

黒猫アイランドさん:
はい。プロの人たちって、チャートやプライスボードをずっと見ていると、「見えてくるものがある」っていうじゃないですか。
編集部
編集部:
ディーリングルームでボードを見ていたり、声を聞いていたりすると、チャートを見ていなくても、経験豊富なディーラーは「どのあたりでトレンドが変わるかどうかが分かる」といいます。

黒猫アイランドさん:
そう「プライスでわかる」って言いますよね。僕もそんな感じでした。そういう感覚を養うことが大事だと思います。

状況に順応し、効率よく利益を得るために

編集部
編集部:
黒猫アイランドさんのファンの方々はお分かりだと思いますが、ご存じない方のために教えてください。黒猫アイランドさんのトレードスタイルというのは、どんなものなのでしょうか?

黒猫アイランドさん:
基本的には短期売買ですね。「順張り」でも「逆張り」でも、どちらでもよくて、「市場のモメンタムに合わせて効率よく利益を獲得する」ということを意識してトレードしています。
編集部
編集部:
黒猫アイランドさんの過去ブログを拝見すると、経済指標やイベントの前に、さまざまな観点から詳細な分析をされて、相場がどのように動くのかというシナリオを描かれているように感じますが?

黒猫アイランドさん:
そもそもトレードする際には、その時々の相場状況やニュースに対する反応度合いをよく読んで、トレード戦略を変化せる必要があります。あなたに得意な戦略や手法があり、何度か大成功をおさめたことがあったとしても、いつも同じ戦略、手法だったら、いずれ相場環境の変化についていけずに、市場から退場することになると思います。
編集部
編集部:
なるほど。

黒猫アイランドさん:
例えば、指標や重要人物の会見のようなファンダメンタルズ分析は、イベントが終了してから情報を分析して頭に入れているようでは、本当の意味でのファンダメンタルズ分析にはならないと思うんです。相場を動かすファクターを事前に抽出し、それに対してどのような値動きが起きるのかを考えることがファンダメンタルズ分析だと思います。
編集部
編集部:
実際に生かせなければ意味がないということですね?例えばどんなことをするんですか?

黒猫アイランドさん:
まず相場を動かしそうなイベントの予定を整理します。重要人物の講演会や記者会見なら、いつ、誰が、どこで、何について話すのかなどを確認します。
編集部
編集部:
構成要素をPICK UPするのですね?

黒猫アイランドさん:
続いて、そのイベントの結果、どのような値動きになるのかを予想します。講演会のテーマに関連して、相場がどのように反応していたかを調べます。事前に講演内容がメディアに配られているのか、通信社は予定稿を用意しているのか、情報が解禁されるのはいつなのか、どのタイミングで相場は動き出すのか、そういうところまで考えて、値動きを予測します。
編集部
編集部:
かなり綿密ですね?

黒猫アイランドさん:
そして、実際にトレードします。効率よく利益を得るためには、事前にそのトレードに優位性があるかどうかを判断する必要があるんです。それがファンダメンタルズ分析です。指標のようなイベントの一瞬の動きやその後に発生するトレンドの中で、エッジ(優位性)を見出すことができるのか、そのときにどの程度のリスクが取れるのか。それを調整しながらトレードするのが、基本ではないでしょうか。

マネ育PickUp編集部より

初心者のころに大金を失うドローダウンを経験していたこと、しかも、それを乗り越えられたのは「たまたまの運」だったという黒猫アインランドさんの意外な答えに驚きました。ただ、その後の「運が使えるのも勉強しているから」という言葉は、緻密な相場分析で大きな利益を獲得してきた黒猫アイランドさんらしい言葉だと思いました。後編では、過去に経験した最大の失敗、得意な通貨、今後の目標などを伺います。

(後編に続く)

【トップトレーダーに聞く!インタビュー記事まとめ】

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