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FX/為替 無職のトレーダーK氏「仕事と投資を両立させた『兼業』トレーダーが最強」トップトレーダーに聞く!(後編)

トップトレーダーに聞く!

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

「自動売買」のEAに興味を持ち、「売られすぎ」「買われすぎ」の「逆張り」というEAの手法を自らの手で行うことで、短期間に莫大な利益を上げることに成功したK氏。現在では必ず損切り注文を入れながら、「感覚」を重視したトレードスタイルを変化させています。どうしてKさんはトレードスタイルを変えたのでしょうか。また、過去に経験した最大の失敗とは、どのようなものだったのでしょうか。そして、今後の目標はどのようなものなのでしょうか。詳しくお話を伺いました。

ハンドルネーム :K氏
年齢性別    :30代男性
職業      :無職
FX取引歴    :約11年
収支      :約8年間で3,500万円超(2014年6月~2022年7月取材申込時点)
トレードスタイル:スキャルピング、デイトレード
投資商品    :FXのみ
趣味      :麻雀(オンラインゲーム) オンライン格闘技ゲーム(観戦)

▼目次

1.「嫌だな〜」と思ったらすぐ決済
2.ローソク足とプライスボードの動き方に注意
3.初心者の頃に取引した通貨は「豪ドル/円」
4.トレードはPCとスマホを併用
5.方向を読み間違えて、大荒れ相場で大失敗
6.生活ができればそれで十分。収支目標は設定しない
7.常にマイペースで他人のことは気にしない
8.気分転換はコンビニの買い物。晩酌トレードすることも
9.仕事と投資を両立させた兼業トレーダーが最強

「嫌だな〜」と思ったらすぐ決済

編集部
編集部:
自動売買のEAの「売られすぎ」、「買われすぎ」の「逆張り」ではなく、現在の「感覚によるエントリースタイルでいいんだ」と思われるようになったきっかけってあるのでしょうか?

Kさん
Kさん:

そうですね。結局、EAから学んだ「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」の「逆張り」でエントリーするやり方は、指標発表時のような「限られた場面」でしか使えないんですよ。ただ僕はもっと頻繁にFX取引のトレードがしたかったんですね。
編集部
編集部:
ちなみに一回にエントリーするロット数はどれくらいでしょうか?

Kさん
Kさん:

複数のFX会社で運用しているので、すべての会社が同じではありませんが、通常は1ショット2,000ロット(200万通貨)が基本ですね。
編集部
編集部:
なかなかの大きさですね。決済タイミングの判断はどのようにされていますか?

Kさん
Kさん:

「切りたいな」と思ったら切ります!
編集部
編集部:
初心者の方の中には「利食い」ポイントを迷われる方がいらっしゃるのですが、Kさんはどのように判断されていますか?

Kさん
Kさん:

僕は利食いが下手なんですよね(笑)。だから「切りたい」と思ったら切ります。「なんか嫌だな〜」って思ったり感じたりしたら、もう即決済ですね。
編集部
編集部:
特にルールはないのでしょうか?やはりそこも感覚なのでしょうか?

Kさん
Kさん:

はい。感覚ですね。ただ、利益が出たら、すぐに「利確」するようにしています。
編集部
編集部:
どれくらいの利益が出たら決済するのですか?

Kさん
Kさん:

う〜ん、ボラティリティで結構変化しちゃうんで、一概には言えないんですけれど、最近の相場だと2pipsくらいで決済しちゃいますね。ただ、それよりも前に「嫌だな〜」って思ったら、0.5pipsでも決済しちゃいます。損切りの逆指値注文を7pipsで入れていますが、ほとんどその前に自分で決済してしまう場面がほとんどですね。
編集部
編集部:
ほぼ成行売買なのですね?かなり取引のスピードが速いですね?

Kさん
Kさん:

そうですね。
編集部
編集部:
ただ、必ずエントリーされるときに逆指値注文を入れておくのですね?

Kさん
Kさん:

複数社で売買しているので、相場展開が速く、突発的に動いたときに、売買が間に合わないことがあるんです。最悪な事態になっても、「そこで引っ掛かればいい(決済できれば良い)」という考えですね。
編集部
編集部:
最近、指標発表で大きく動くような相場が続いていますが、そういうときはどうされていますか?

Kさん
Kさん:

広がったスプレッド幅が落ち着いてからポジションをとるようにしています。
編集部
編集部:
そこまで待つと、相場の方向感も出てきますよね?

Kさん
Kさん:

そうなんですね。方向感が出てきてからでもエントリーは遅くないと思っています。

ローソク足とプライスボードの動き方に注意

編集部
編集部:
ご自身の感覚で売買判断されていて、「嫌な感じがしたらすぐ決済」ということですが、具体的には何をみて「嫌な感じ」と感じとるのでしょうか?

Kさん
Kさん:

ローソク足の動き方とプライスボードの動き方ですね。
編集部
編集部:
具体的にどういう動き方をすると「嫌だな」って思うのですか?

Kさん
Kさん:

エントリーして「プライスが動かない」「ローソク足が静止している」ときに「嫌だな」と思います。
編集部
編集部:
なるほど。

Kさん
Kさん:

損切りをするときは、ちょっとでも逆に動いときですね。少しでもマイナスがでて戻らないときはすぐに切ります。そもそも利益が出ると思ってエントリーしているわけですから。
編集部
編集部:
現在の「スキャルピング」と「デイトレ」というトレードスタイルには、どのように辿り着いたのでしょうか?

Kさん
Kさん:

簡単に説明すれば、自動売買のEAを研究して、その手法を自分の手による裁量トレードに落とし込んだ結果、今のスキャルピングになったと言うことですね。ただし、現在も使っている自動売買のEAは、スキャルピングではなく、デイトレに近いトレードスタイルです。
編集部
編集部:
手動で「スキャル」、自動で「デイトレ」ということですね?

Kさん
Kさん:

はい。その通りです。

初心者の頃に取引した通貨は「豪ドル/円」

編集部
編集部:
ところで、FX取引を始めたときの取引通貨はなんですか?

Kさん
Kさん:

豪ドル/円です。
編集部
編集部:
初心者の方は「ドル/円」から入るケースが多いんですが、Kさんは豪ドルだったのですね?何か理由があったのですか?

Kさん
Kさん:

う〜ん、なぜですかね。でも、ドルは一切さわりませんでしたね。
編集部
編集部:
チャート分析で「豪ドル/円は利益が取りやすそうだ」と思ったのでしょうか?

Kさん
Kさん:

いいえ、チャートを使ったテクニカル分析なんて、当時は一切やっていませんでしたから。
編集部
編集部:
通貨選択では、「自分のトレードスタイル」「生活スタイル」などで判断される人もいますが、Kさんは特にそういう検討をすることもなく、最初から「豪ドル一択」だったのですね?

Kさん
Kさん:

そうですね。強いて言うなら「豪ドルカッコいいな!」って思ったくらいですね(笑)。
編集部
編集部:
「この通貨が好きだ」っていうのも、通貨を選ぶ上で重要な要素だと思います。

トレードはPCとスマホを併用

編集部
編集部:
話は変わりますが、Kさんのトレード環境を教えてもらえますか?

Kさん
Kさん:

取引自体はパソコンがメインです。ただ、御社ではスマホを使っています。僕の場合は、複数社で取引しているので、そのうちの一社は、必然的にスマホになるんです。
編集部
編集部:
なるほど。複数のFX会社を利用されている理由はなんですか?

Kさん
Kさん:

会社によって、スプレッド幅に違いがあるので、そのときに一番有利なところをメインで取引するってことですね。リスクを分散しておくという意味もあります。
編集部
編集部:
何社まで同時に利用できますか?

Kさん
Kさん:

頑張って4社が限界だと思います。ただ、FX取引のための運用資金がそれなりに大きな金額になると、どうしても複数社を使わざるを得ないですね。

方向を読み間違えて、大荒れ相場で大失敗

編集部
編集部:
それにしても、Kさんは感覚重視のトレードスタイルですが、損切りも速く、確実に利益を取るようなスタイルですから、相場の急変でメンタルがダメージを受けるようなことも少なくないように思いますがいかがでしょうか?

Kさん
Kさん:

はい。私も損を出せば動揺しますし、熱くなってしまうこともあります。
編集部
編集部:
そうなのですね?

Kさん
Kさん:

まあ、動揺してしまうのは仕方がないと思っていますが、すごく熱くなって、ガチャガチャトレードして大きな損失を出してしまうときがあるんです。これはダメですね。いつも反省しています。まあ、そういうときでも、一晩寝て次の日になったら、「しょうがなかったんだ」と思うようにしています(笑)。
編集部
編集部:
そんなに大きな損失が出るようなトレードスタイルとは思えないんですが。そんなことがあるのですか?

Kさん
Kさん:

自分が覚えている中で、一番の損失を出してしまったのは、日銀がマイナス金利を導入したときです。あの時は、本当に大きな損失を出してしまいました。
編集部
編集部:
どんなことが起きたのですか?

Kさん
Kさん:

当時は逆指値注文を10pipsに設定していました。逆張りで相場に入って、ものすごいボラティリティで一瞬で損切りされ、もう一度入り直したら、また損切りされ、それを何度も繰り返してしまったんですね。
編集部
編集部:
3回目の黒田バズーカのときですね?

Kさん
Kさん:

あのときは相場が上下に激しく動いて、「戻った」と思って、エントリーすると急落して損切りされて、悪循環スパイラルになってしまいました。
編集部
編集部:
エントリーポイントを間違えたということですか?

Kさん
Kさん:

相場の方向性を完全に間違えたということです。今では良い教訓になっています。

生活ができればそれで十分。収支目標は設定しない

編集部
編集部:
逆に一番うまく売買できたときのことは覚えていますか?これこそ「会心のトレード」みたいなものがあれば教えてください。

Kさん
Kさん:

う〜ん、正直、利益が出たときって、あんまり覚えてないんですよね。
編集部
編集部:
週単位、月単位、年単位などで、利益目標等を定めていますか?

Kさん
Kさん:

実はまったくないです。やりたいときに取引するスタイルなので。ただ、昔は数字にこだわっていました。毎日収支もつけていましたし、月の目標もありましたが、最近はまったくないです。収支も一切つけていません。
編集部
編集部:
収支を気にしなくなった理由等はあるのでしょうか?

Kさん
Kさん:

運用でそれなりに資金が増えて、十分に生活費が捻出できるようになったからですかね。おかげ様で「これくらいあれば暮らせるな」ってくらいは利益を追求できていますので。
編集部
編集部:
なるほど。現在は無職で、FX取引の収益で生活をされているということですが、将来の目標みたいなものはありますか?

Kさん
Kさん:

う〜ん、今の生活が続けられればいいかなという考えはあります。僕には会社勤めは無理かなと思うので(笑)。「そうしたくないな」っていう気持ちが、どこかにあるんですよね。

常にマイペースで他人のことは気にしない

編集部
編集部:
ところで、1日のトレード時間はどれくらいですか?

Kさん
Kさん:

朝は8時50分に起きます。東京市場の9時から10時くらいまでトレードして、次はロンドン市場16時からですね。その後は、ニューヨーク市場に移る21時30分くらいからですね。指標発表を見ながらですね。
編集部
編集部:
夜は何時くらいまで取引しているのでしょうか?

Kさん
Kさん:

0時前くらいでもう眠くなっちゃうんですよね。だから0時以降はあまり無理しないようにしています。ただ、損失が出ていると、熱くなっているから、もうちょっとやっちゃいますかね。
編集部
編集部:
重要指標(FOMC)の発表のとき等は起きてトレードされていますか?

Kさん
Kさん:

いや、寝ていますね。今年は1回だけ起きていたかな?
編集部
編集部:
ご自身の生活リズムは変えずに、ということなのですね?

Kさん
Kさん:

次の日がつらくなりますからね。一応、相場が大きく動いたときは、携帯に通知が届くような設定していますが、夜中は寝ていますから。まあ、大体は起きないですね(笑)。
編集部
編集部:
週末も次週のトレードのための準備等はしないと、おっしゃっていましたよね?

Kさん
Kさん:

しないですね。可能な限りダラダラ過ごすようにしています。好きな格闘技ゲームを見たり、麻雀ゲームしたり、あえて完全にリフレッシュできるように過ごしています。

気分転換はコンビニの買い物。晩酌トレードすることもが転機に

編集部
編集部:
気分転換の方法等、意識して取り入れていること等があれば教えてください!

Kさん
Kさん:

コンビニに買い物に行くくらいかな。よくコーヒーを買いに行きます。コーヒーは好きでトレード中も良く飲みますね。また、お酒も好きなんで、ちょくちょく買いに行きますね(笑)。
編集部
編集部:
まさかFX取引をされているとき、お酒は飲まないですよね?

Kさん
Kさん:

いや、僕は結構飲みながら取引しちゃいます(笑)
編集部
編集部:
えっ。失敗等しませんか?

Kさん
Kさん:

しますね(笑)。でも飲んじゃいます。実は結構、毎晩晩酌しちゃうんですよ。遅い時間帯だと近頃は大体飲みながら取引してしまう傾向にあります。
編集部
編集部:
驚きです。それは「酔拳」みたいに成功する的な感じなのでしょうか?

Kさん
Kさん:

なんか大胆になって成功するパターンがあります。まあ、その逆もあるんですが。そうなった時は最悪です。ずっとお酒を飲み続けることになっちゃいますから(笑)。
編集部
編集部:
ヤケ酒でしょうか(笑)。それでもFX取引を心から楽しんで実践していらっしゃることが、Kさんのお話からよくわかりました。ちなみにFX取引の利益の使い道等は決めていらっしゃいますか?

Kさん
Kさん:

実は特に決めていません。
編集部
編集部:
大きな金額の買い物をすること等はないですか?

Kさん
Kさん:

特段ないですね。まあ、強いて言えば車を買い替えることくらいかな。別にベンツやBMWみたいな高級車を乗り換えているわけではなくて国産車ですが。車の運転は結構好きですし、良い気分転換にもなります。
編集部
編集部:
ちなみに資金管理はどうされていますか?FX取引の利益はそのまま証拠金で残して、必要なときだけ引き出すやり方ですか?

Kさん
Kさん:

常に「ちょっとだけ余裕を持たせる」くらいの証拠金を口座には入れてあります。それを超える資金はFX以外の口座に移動させ管理しています。

仕事と投資を両立させた兼業トレーダーが最強

編集部
編集部:
それでは最後の質問です。初心者の人から「FX専業トレーダーでやっていこうと思っているのですがKさんみたいになるには、どうしたらいいですか?」と質問がきたらどう応えてあげますか?

Kさん
Kさん:

「きちんと就職して働きなさい」って言いますね(笑)。FX取引をやるにしても、会社に勤めながら、「兼業トレーダー」でやるのが絶対にいいと思うから。だって世間体もあるじゃないですか。そこは、やっぱり。
編集部
編集部:
えーっ、最後の最後で、そんな話になるんですか!?今まで1ミリもそんな話は出なかったじゃないですか?

Kさん
Kさん:

いや〜、僕の場合は「最後は家業を継げばいいかな」って言うのがありましたからね。しかし、専業トレーダーとしてFX取引一本で生活していくのは、本当に大変なことだと思いますから。絶対に利益が出るという保証はありませんし、投資はそんなに甘くないですからね。
編集部
編集部:
それでは、かなり経験を積んで、FX取引で良い成績を残してきた人から「今後は専業トレーダーでやってみようと思うんだけれど・・・」と相談されたらどう回答してあげますか?

Kさん
Kさん:

それでも「専業は止めたほうがいいんじゃない」って言いますね(笑)。
編集部
編集部:
そうなのですか?

Kさん
Kさん:

「どうしても仕事を続けたくないんだ」って言うなら、まあ仕方がありませんが。
編集部
編集部:
専業になるには、かなりの覚悟が必要だということですね?

Kさん
Kさん:

会社からの収入があって、しかもFX取引で利益が出ているんですよ。「兼業トレーダーって最強」とは思いませんか?僕は心からそう思います。まあ、僕は働かないんですけれど(笑)。
編集部
編集部:
あはは・・そこは変わらないのですね。今日は楽しいお話を本当にどうもありがとうございました。

マネ育PickUp編集部より

Kさんとの会話からは、「FX取引で売買するのが何よりも楽しい」というKさんの「FX愛」を感じます。「投資をするなら自分の手で売買したい」という最初の気持ちが、最終的にKさんをトップトレーダーにまで育てたように思います。今回紹介したKさんの「感覚」トレードは、自動売買のEAを熱心に研究した成果ですから、初心者の方がマネをするのはかなり難しいと思います。ただ、必ず損切りのための逆指値注文を入れて、損失拡大を防いでいることは参考にしたいところです。「好きこそものの上手なれ」トップトレーダーの道はFX取引を好きになることから始まるのかもしれません。

【前編】

【トップトレーダーに聞く!インタビュー記事まとめ】

 
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