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FX「6日連続高値更新、対内直接投資、郷里送金増加、米国景気動向は注意」メキシコペソ見通し

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総括

FX「6日連続高値更新、対内直接投資、郷里送金増加、米国景気動向は注意」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.9-7.4

 (ポイント)
*6日連続年初来高値更新7.220をつける
*8月CPIは8.7%と22年ぶりの高水準
*政府の成長率、インフレ見通しが発表された
*海外(米国)からのメキシコへの仕送りは絶好調
*対内直接投資が伸びている
*中銀は22年、23年の成長率、インフレ率の見通しを発表した
*2QのGDP改定値は前期比0.9%増
*8月自動車生産31%増 4カ月連続プラス
*8月製造業PMIは48.5。
*大統領の支持率は61%と強い
*政策金利は0.75%引き上げて8.5%へ
*米との金利差6%を維持
*ムーディーズは格下げ、S&Pは見通し引き上げ

(6日連続で年初来高値更新)
 なんと6日連続で年初来高値更新となった。快挙といっても良いだろう。資源国の強み、強い経済の米国で働くメキシコ人労働者からの毎月約50億ドルの送金、米国からメキシコへの直接投資の増加、物価高で金融引き締めが続くことなどで強い。すべての経済部門で米国に依存しているだけに、米国景気動向からは目が離せない。

(8月消費者物価、8.7%、22年ぶり高水準)
 8月の消費者物価は、前年同月比べて8.7%上昇した。2000年12月以来、約22年ぶりの高水準。政策金利は29日に開く金融政策決定会合で0.75%の利上げを続ける見通しだ。
コアインフレ率は8.05%。
 ロペスオブラドール大統領は、これを受けて既存のインフレ防止策を強化すると述べた。インフレに関して最も懸念しているのは、全国的に主食となっているトルティーヤの値上げであるとした。大統領は5月に、物価統制に頼らずにインフレを抑制するための6ヶ月計画を発表したが、ほとんどの基本的な製品の価格は上昇し続けており、大統領は水曜日に、政府と民間部門が主導するインフレ抑制計画を強化することを宣言するに至った。大統領は、火曜日には影響力のあるビジネス調整評議会およびメキシコビジネス評議会のトップと会談した際に、インフレ問題を提起したという。

(郷里送金、対内直接投資もペソを支える)
 資本面では上半期の対内直接投資は前年比49.2%増となった。メキシコへ投資する国のランキングは米国、カナダ、スペインの順だが、中国も「米中貿易戦争」避けて参入し始めている。
 またメキシコへの郷里送金では、7月の送金額が前年同月比16.5%増の52億9700万ドルになったと発表した。前年同月を27カ月連続で上回った。
食料品を中心にインフレが加速する中で貧困層の負担が増し、外国から受け取る送金の重要性が高まっている。メキシコへの送金額は21年には石油・石油関連製品の輸出額の2.2倍にのぼり、同国経済への寄与度が大きい。

(メキシコ予算草案の経済見通し)
 ロペス・オブラドール大統領は火曜日、予算にはいかなる増税も含まれないと述べた。
メキシコ経済は、2022 年に予想していたよりも好成績を収めており、同国の最大の貿易相手国である米国での強い需要に後押しされている。メキシコの輸出入は記録的な水準にまで上昇。しかし、個人消費は、インフレ率が 20 年以上で最高の水準に達しているという課題に直面。

・メキシコの経済成長率は今年の約2.4%から23年には約3.0%に
・2023年末までに年間インフレ率が3.2%に緩和。また、8 月前半の 8.6% 超から、今年の 12 月には 7.7% にまで低下すると見込む
・ペソは、今年の20.4から1ドルあたり平均20.6であると見られる
・石油生産量は、2022年の約183万5000バレルから1日あたり平均1872万バレル(bpd)に増加する
・草案によると、メキシコの原油価格は、今年 93.6 ドルに達した後、2023 年には 1 バレルあたり平均 68.7 ドルになると見られている。

(その他指標)
8月の企業信頼感指数は50.9で7月の51.1から低下、8月製造業PMIは48.5で7月と同じ。9月9日には鉱工業生産の発表がある。

テクニカル分析

6日連続高値更新、日足、ボリバン2σ上限に沿って上昇

日足、ボリバン3σ下限から2σ上限に沿って上昇が続く。年初来高値を6日連続更新。9月6日-7日の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は現在、7.232。5日線、20日線上向き。雲のはるか上。
 週足、5週連続陽線、今週もここまで陽線でボリバン3σ上限へ。8月22週-29日週の上昇ラインがサポート。
 月足、7月は6か月ぶり陰線も8月は年初来高値を更新し大陽線。6月-7月の下降ラインを上抜く。5月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限超える。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

8月の自動車生産31%増 4カ月連続プラス

 8月の自動車生産台数は31万6815台と前年同月比31%増加。4カ月連続で前年同月の水準を上回った。半導体不足の影響で落ち込んでいたメキシコの自動車生産は回復傾向が鮮明になっている。
 8月の販売台数は前年同月比で16%増の9万1124台だった。輸出台数は17%増の24万8704台だった。メキシコは米国向けの自動車の主要な生産拠点で、近年は部品メーカーの工場進出が相次いでいる。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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