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FX「リラは円安でゆっくり小刻みに上昇。インフレ80%、株高80%、GDP7.6%、リラ安、長期金利13%とダイナミック」トルコリラ見通し

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総括

FX「リラは円安でゆっくり小刻みに上昇。インフレ80%、株高80%、GDP7.6%、リラ安、長期金利13%とダイナミック」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円7.2-8.2

(ポイント)
*2Q・GDPは7.6%と高成長
*インフレ80%、株高80%、GDP7.6%、リラ安、長期金利13%とダイナミック
*8月は、リラは12通貨中3位の強さ
*8月インフレは80.21%上昇
*7月の製造業PMIは悪化
*今年は円も安いので、リラ円は、対ドルのリラ相場ほど下落していない
*トルコの預金はリラよりも外貨が多いがその差はリラ化政策で縮小
*1-7月の貿易赤字は143.7%増の621.8億ドル
*来年は大統領選挙、エルドアン大統領の支持率は低下
*ロシアとの関係を深めている
*トルコは西側のロシア制裁に加わらず
*トルコはロシア原油を購入、代金はルーブルで支払う
*トルコは上海協力機構(SCO)の会議に出席する
*フィッチとS&Pが格下げ
*住宅価格上昇はロシア人の住宅購入によるもの
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(8月月間は12通貨中3位)
年初来では最弱通貨だが、8月月間は12通貨中3位となった。ドルが強い中、リラはドルに対しての下落幅が1.74%と小さく、メキシコペソ、米ドルに次いで3位となった。

(2Q・GDPは7.6%と高成長)
2Q・GDPは前年同期比7.6%増と、予想をやや上回った。輸出と内需が好調だった。予想は前年比7.5%増だった。今年の経済成長率予想は4%。今年下半期は、主要貿易相手国の景気減速などを背景に外需・内需が伸び悩み失速するとみられている。昨年の経済成長率は改定値で11.4%と、新型コロナウイルス禍からの力強い回復を背景に過去10年で最高の伸びを記録した。エルドアン大統領の経済計画では、一連の非正統的な利下げを通じて成長、雇用、投資、輸出の拡大を促しているが、利下げは通貨危機やインフレ高進を招ている。

(8月消費者物価は80.21%上昇)
8月消費者物価は前年比80.21%上昇と、24年ぶりの高水準を更新した。予想の81.2%上昇はやや下回った。トルコ中銀は予想外の利下げを実施しており、生活費危機が悪化している。前月比では1.46%。
8月の生産者物価は前年比143.75%上昇、前月比2.41%上昇、。
 項目別では、輸送が前年比116.87%上昇と、最も高い伸びを示した。食品・非アルコール飲料は90.25%上昇。
 世論調査ではトルコ人の約半数が実際のインフレ率ははるかに高いとしている。
先週のデータによると、イスタンブールの8月の小売物価は99.9%上昇だった。

(7月の製造業PMIは悪化)
 7月の製造業PMIは46.9と、好不況の境目である50を大きく下回ったうえ、2カ月連続で悪化した。ウクライナ侵攻の影響で輸出先である欧州経済の不透明感が強まったのに加え、国内では80%もの高インフレが重くのしかかる。
 7月貿易収支は106.9億ドルの赤字で依然、リラ安の大きな要因だ。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ゆっくり小刻みに反発し雲中入り

 日足、ボリバン2σ下限からゆっくり反発し2σ上限に達する。雲の中に入ってきた、9月1日-5日の上昇ラインがサポート。7月18日-9月2日の下降ラインが上値抵抗。5日線上、20日線上向き。
 週足、小幅ながらも3週連続陽線。今週も陽線スタート。まだボリバン中位に上昇。8月15日週-29日週の上昇ラインがサポート。5月9日週-6月27日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、21年12月-22年6月の上昇ラインを下抜く。22年5月-7月の下降ラインが上値抵抗だが反発して近づいてきた。ボリバン下位。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

中期経済計画

 トルコ政府は中期経済計画で、現行80%前後のインフレ率が年末までに65%に下がるとの見通しを示した。
今年の経常収支赤字は473億ドルと、前年実績の3倍以上に膨らみ、2013年以降で最大になると予想。来年は220億ドルに縮小するとした。
今年の貿易赤字は1050億ドルで、前年比で2倍以上に膨らみ、来年は800億ドルに縮小するとの見通しを示した。
 GDP成長率は今年、来年ともに5%となり、24、25年はいずれも55%に加速すると予想している。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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