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FX「対円でじり高、対ドルじり安。明日は2Q・GDPの発表」トルコリラ見通し

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総括

FX「対円でじり高、対ドルじり安。明日は2Q・GDPの発表」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円7.0-8.0

(ポイント)
*今週は2Q・GDPの発表
*今月に限って言えば、リラは12通貨中3位
*今年は円も安いので、リラ円は、対ドルのリラ相場ほど下落していない
*トルコの預金はリラよりも外貨が多いがその差はリラ化政策で縮小
*インフレが80%近くに達する中での政策金利の引き下げは予想外
*1-7月の貿易赤字は143.7%増の621.8億ドル
*来年は大統領選挙、エルドアン大統領の支持率は低下
*ロシアとの関係を深めている
*トルコは西側のロシア制裁に加わらず
*トルコはロシア原油を購入、代金はルーブルで支払う
*トルコは上海協力機構(SCO)の会議に出席する
*資本規制を打ち出してもリラの流出は続きリラ安となっている
*フィッチとS&Pが格下げ
*住宅価格上昇はロシア人の住宅購入によるもの
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(今年は円も安いので、リラ円は、対ドルのリラ相場ほど下落していない)
 リラは年初来で対円で13.4%安、対ドルで37.96%安とと弱い(先週末)。今年は円も対ドルで19.47%と安と弱いので対円では、例年より下落幅は縮小している。
今月に限って言えば、リラはここまで12通貨中3位だ

(リラ安の根本原因は貿易、経常収支の恒常的な赤字)
インフレが80%近くに達する中での政策金利の引き下げは予想外であったが、リラ安の根本原因は貿易、経常収支の恒常的な赤字だろう。

7月貿易収支は輸入の急増を受け106.9億ドルの赤字となり前年比147%増加した。
輸入は41.4%増の292.4億ドル。輸出は13.4%増の185.5億ドルだった。
トルコは昨年発表した経済計画の下、輸出拡大と低金利をテコに経常収支の黒字化を目指しているが、世界的なエネルギー価格の高騰で目標の達成はより困難になっている。1-7月の貿易赤字は143.7%増の621.8億ドルだった。
ちなみに日本は1-7月で約690億ドルの赤字である。

 また、昨日発表された8月経済信頼感指数は94.3で前月の93.4から改善した。

(その他指標)
最近の指標では8月の企業信頼感指数は102.1と7月の103.7から低下した。一方、8月の消費者信頼感指数は72.2と7月の68から改善した。7月の外国人(主にロシア)のトルコへの観光客数は前年比52.84%増と、6月の145%増には及ばなかったが回復基調だ。

(今週は2Q・GDPの発表)
今週は2Q・GDPが発表される。1Qの前年比7.3%に続き、7.5%と高成長が見込まれている。また8月経済信頼感指数や製造業PMIも発表される。トルコ政府は経済は利下げで支援し、リラ相場は、国内のリラ預金を半ば強制的に増加させる「リラ化」政策をとる。ただまだ外貨預金残高が国内リラ預金残高を大幅に上回っている。国民の信頼を勝ち得ていない。

(来年は大統領選挙)
 来年は大統領選挙だが、ヨニレム社会研究センターの世論調査によると、トルコ国民の65%以上が現在の大統領制から議会制への復帰を求めている。調査対象者の60%が、2023 年に予定されている大統領選挙でエルドアンに投票することは決してないだろうと答えている。どんな状況でもエルドアンに投票すると答えた人は30.7%。ただ野党の統一候補はまだ決定していない不安は残っている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限から反発

 日足、ボリバン2σ下限からゆっくり反発し2σ上限に達する。8月26日-29日の上昇ラインがサポート。7月18日-8月29日の下降ラインが上値抵抗。5日線上、20日線上向き。
 週足、2週連続陽線。今週も陽線スタート。ただ、まだボリバン下位。8月15日週-22日週の上昇ラインがサポート。5月9日週-6月27日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、21年12月-22年6月の上昇ラインを下抜く。22年5月-7月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。

 

メルハバ

スウェーデン、フィンランドのNATO加盟は

 トルコ大統領府は8月26日の声明で、トルコ、スウェーデン、フィンランドの当局者は、北欧2か国が同盟に加盟するための技術的作業を強化することに合意したと述べた。 3カ国はヘルシンキで最初の会合を開き、三国間協定の実施と、スウェーデンとフィンランドがトルコの安全保障上の懸念に対処するために今後取るべき措置を検討した。 
フィンランドとスウェーデンは、トルコのテロとの戦いに協力し、PKK、YPG、FETÖ のテロ組織を抑制するための取り組みを支援する。トルコは、スウェーデン、フィンランドがテロと戦い、テロの囚人を引き渡すことが保証された場合にのみ、加盟に青信号を出すことができると述べた。ただ、スウェーデン、フィンランドでは、この動きに対して反対運動も起きている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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