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FX「ついに月間1000億ドルを超えた貿易黒字、台湾海峡緊張でもドル元安定」人民元見通し

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総括

FX「ついに月間1000億ドルを超えた貿易黒字、台湾海峡緊張でもドル元安定」人民元見通し

(通貨7位(7位)、株価10位(11位))
予想レンジ 人民元/円 19.3-20.3

(ポイント)
*ドル元は安定。GDP減速、台湾海峡緊張、貿易黒字拡大でも
*従って人民元円はドル円とパラレルに動いている
*7月貿易黒字は1000億ドル超え
*7月CPIは2.7%
*台湾海峡緊張続く
*7月各種PMIは悪化
*22年の成長目標は5.5%
*中国原油輸入、ロシア産が増加
*中国・EUの経済貿易ハイレベル対話が開催された
*ゼロコロナ政策が解除され経済は回復方向へ
*金融政策は穏健
*世界はQUADやIPEFで中国を切り離す
*米銀が2022年の成長見通しを下方修正 中国は5.5%目標堅持

(人民元円はドル円とパラレルに動く)
人民元は、何があっても(2Q/GDP減速、月間1000億ドルの貿易黒字、台湾海峡緊張など)対ドルでは6.75近辺で推移している。すなわちドル元が固定に近くなれば、人民元円はドル円とパラレルに動く。チャートはドル元




(7月貿易収支は1000億ドル超え=かつての日本の年間貿易黒字)
7月貿易収支 1012.6億ドルの黒字(前月979.4億ドル)

輸出18%増(17.9%)前年比
輸入2.3%増(1%) 前年比

 貿易黒字がついに月間1000億ドルを超えた。約13.5兆円。かつて貿易大国と言われた日本の年間黒字の規模を1か月で叩き出す。日本の黒字の場合は米国から批判されプラザ合意となり240円から75円への急激な円高の要因となったが、中国の黒字は何故か批判されない。また人民元を黒字に相応しい元高にせず操作して安定させていても、特に批判されない。

(台湾関係緊張)
ペロシ下院議長の訪台により米中関係が緊張している。最悪の場合に中台貿易、米中貿易、日中貿易などが制限されると、ウクライナ危機のようなサプライチェーンに支障を来すこととなる。ただその中に、エネルギー資源がないことは物価の急騰には結びつかないだろう。現在、中国が製造しているものは、かつては日本が製造していたものでもあり、時間が経てば、中国の生産を日本やアジア地域にシフトすればいい。むしろ輸出が激減すれば中国のほうの打撃が大きくなるだろう。

(7月、消費者物価は上昇、生産者物価は低下)
7月の消費者物価は前年比2.7%上昇。予想は2.9%上昇、6月は2.5%上昇だった。7月の生産者物価は前年比4.2%上昇と、昨年2月以来の低い伸びとなった。建設部門の減速で原材料価格が下落した。予想は4.8%上昇、6月は6.1%上昇だった。

(政策実施を強化し適度な流動性確保)
 人民銀行は、四半期政策報告で穏健な金融政策の実施を強化し、流動性を適度に潤沢に保つ方針を示した。経済成長と物価安定のバランスを取りつつ経済運営で最良の結果を出すよう努めると述べた。
国内外の物価動向も注意深く監視するとし、国内の消費者物価上昇率は年後半に3%を超える月もあると予想した。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン3σ下限下抜きから反発も中位に届かず反落

日足、ボリバン3σ下限下抜きから反発もボリバン中位を越えず反落し雲の中に。8月2日-10日の上昇ラインがサポート。7月21日-8月10日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
 週足、7月4日週-11日週の上昇ライン下抜いて下落中。7月11日週-8月8日週の下降ラインが上値抵抗。5月30日週-8月1日週の上昇ラインがサポート。
 月足、7月は年初来高値から下落し陰線。8月も上昇仕切れない。5月-6月の上昇ラインを下抜く。2月-3月の上昇ラインがサポート。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。



チーファンラマ

「一国二制度」方針撤回か

 中国は、自国の一部と見なす台湾に関する白書を公表した。今回の白書では、台湾を取り戻し統一を果たした後も軍や行政担当者を派遣しないという文章が消え、「一国二制度」方針の撤回を示唆した。台湾側は白書が事実を無視していると非難、台湾は主権国家だとした。
また2000年の白書は、台湾が一つの中国の概念を受け入れ独立を追求しない限り「何でも交渉できる」としていたが、今回の白書からはそれも消えている。
台湾の対中国政策を主管する大陸委員会は、白書は「希望的観測の嘘に満ち、事実を無視している」と非難。台湾は主権国家であり「台湾の将来を決める権利があるのは2300万人の住民だけで、独裁政権が決めた結果を受け入れることは決してない」と表明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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