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FX「トルコどこへ行く?NATOに留まるか、SCOか」トルコリラ見通し

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総括

FX「トルコどこへ行く?NATOに留まるか、SCOか」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円7.0-8.0

(ポイント)
*7月の消費者物価上昇率は前年比76.9%と、24年ぶりの高水準を更新
*今週は6月失業率 経常収支 鉱工業生産の発表あり
*ロシアとの関係を深めている
*トルコは西側のロシア制裁に加わらず
*トルコは対ロシア貿易の拡大を目指す
*トルコはロシア原油を購入、代金はルーブルで支払う
*トルコは上海協力機構(SCO)の会議に出席する
*資本規制を打ち出してもリラの流出は続きリラ安となっている
*リラ円は、夏になり円安の梯子が外され下落
*貿易赤字は拡大するばかり
*大統領の支持率は低下
*トルコの預金はリラよりも外貨が多い
*フィッチとS&Pが格下げ
*住宅価格上昇はロシア人の住宅購入によるもの
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(ロシア制裁に加わらず)
 エルドアン大統領は8月5日プーチン大統領と会談した。プーチン大統領は、ウクライナからの穀物輸出問題で仲介役を務めたトルコに感謝を表明した。トルコとの貿易拡大などでも合意。ウクライナ侵攻を受けた西側諸国の経済制裁に加わらない「友好国」の一つであるトルコの取り込みを図った形だ。

 共同声明では経済やエネルギーなどの分野での関係強化がうたわれ、プーチン政権が西側諸国の制裁の影響で滞っていると訴えるロシアからの食料輸出の促進についても必要性が指摘された。

(トルコはロシアから天然ガス購入)
 トルコへのパイプラインを通した天然ガスの供給が「障害なく」続いている。その支払いはルーブルを使用。

(トルコの原発建設をロシアが請け負う)
ロシアの国営原子力企業は、トルコ初の原子力発電所の建設作業を請け負う契約を締結した。さらにトルコはロシア産ガスに対する支払いの一部をルーブルに切り替えることを表明した。

(トルコは上海協力機構の会議に参加する)
 NATOの一員であるトルコがロシアに近づいている。9月には中国やロシアが加盟する上海協力機構の会議にトルコは対話パートナーとして参加する。

(トルコどこへ行く)
EU加盟が難しいトルコだがエネルギー輸入国の立場や観光収入の源であるロシアと友好関係を深めることはトルコの益となると考えたのだろう。80%に近づくインフレのトルコにとっては一つの選択だ。ただNATOから見ればロシアへの制裁の抜け道をトルコが作っているようでもある。 

 欧米はトルコの行動にが警戒感を強めている。トルコがロシアの制裁逃れを手助けした場合、欧米がトルコに懲罰的措置を取る可能性も出てきたようだ。

(76.9%、7月消費者物価)
 7月の消費者物価上昇率は前年比76.9%と、24年ぶりの高水準を更新した。
リラ安の継続に加え、エネルギー・商品の国際価格が上昇した。ただ前年比のインフレ率がピークに近い可能性があるとの指摘もあり。エネルギー価格の上昇率が急激に鈍化しており、食品価格の上昇率もピークに近い。
リラの急激で無秩序な下落が依然として重要なリスクだ。
7月の生産者物価は前年比144.61%上昇。
野党議員やエコノミストからはトルコ統計局のデータの信頼性を疑問視する声が出ており、世論調査では実際のインフレ率ははるかに高いとの見方が多い。
 今週は6月失業率 経常収支 鉱工業生産の発表あり。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限から反発

 日足、ボリバン2σ下限から反発。8月2日-5日の上昇ラインがサポート。7月21日-8月8日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く。20日線下向き。
 週足、先週は3週ぶり陽線。まだボリバン2σ下限あたり。7月25日週-8月1日週の上昇ラインがサポート。7月4日週-18日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、21年12月-22年6月の上昇ラインを下抜く。22年5月-7月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

トルコが関係を深めている上海協力機構とは

 上海協力機構は、中華人民共和国・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン・インド・パキスタンの8か国による多国間協力組織、もしくは国家連合。中華人民共和国の上海で設立されたために「上海」の名を冠するが、本部は北京である。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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