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FX「夏の円高で「円安のはしご」外れ、リラ円安い」トルコリラ見通し

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総括

FX「夏の円高で「円安のはしご」外れ、リラ円安い」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円6.8-7.8

(ポイント)
*今週は7月消費者物価が発表される。80%超えか
*資本規制を打ち出してもリラの流出は続きリラ安となっている
*リラ円は、夏になり円安の梯子が外され下落
*貿易赤字は拡大するばかりだ
*7月製造業PMIは悪化
*大統領の支持率は低下
*来週は6月失業率、経常収支 鉱工業生産が発表される
*トルコの預金はリラよりも外貨が多い
*フィッチとS&Pが格下げ
*住宅価格上昇はロシア人の住宅購入によるもの
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(中銀総裁もお手上げ発言)
 ちょっとどうしようもない発言が出てきた。トルコの中銀総裁が「外貨の購入と外貨の買い溜めが、トルコ経済を損なう」と発言した。トルコは国内のリラ預金より外貨預金が多い国で、国民は高インフレへの自己防衛でリラを売ってドルやユーロを買っている。中銀のインフレ対策に効果なしと見ているからだ。

(7月消費者物価が今週発表される)
注目の7月消費者物価が今週発表される。予想は前値同月比で80.5%上昇だ。トルコ中銀のカブジェオール総裁は、年末時点のインフレ率予想を前年比60.4%とし、3カ月前の42.8%から引き上げたことを明らかにした。

(7月製造業PMI悪化)
 7月の製造業PMIは46.9と、前月の48.1から低下した。
好不況の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。需要の低迷、市場の不透明感、価格圧力を背景に生産が低迷した。2020年5月以来の低水準。
生産と新規受注が低迷したほか、購買活動も縮小した。雇用は小幅ながら引き続き増加した。新規輸出受注はおおむね横ばい。国内需要より海外需要が好調だった。
インフレがピークを過ぎた兆しがさらに出ている。投入価格と産出価格の上昇ペースは約1年半ぶりの低水準だ。物価圧力の低下で今後顧客を取り戻せる可能性は出てきた。

(大統領支持率低下)
 高インフレもあり、エルドアン大統領の支持率は 7 月に 41.5% まで低下した(世論調査会社メトロポール)。エルドアン大統領は、非正統的な経済政策の一環として、インフレを冷やすために適時に金利を引き上げることを拒否し、昨年末に中央銀行に借り入れコストを削減するよう命じ、リラを急落させた。これは、平均的な市民の購買力が大幅に低下したことを意味する。国民はエネルギーと食料の高騰と、リラの急激な下落に直面している。

(膨らむ貿易赤字)
 6月貿易収支は81.7億ドルの赤字となった。前年同月の28.7億ドルの赤字から拡大した。輸出は18.7%増加、輸入は39.7%増加した。22年の1-6月の貿易赤字は514億ドルとなり前年同期の211.8億ドルの赤字から拡大した。

(来週の注目)
来週は6月失業率、経常収支 鉱工業生産が発表される

テクニカル分析(トルコリラ/円)

3σ下限まで下落

 日足、雲に接近した7月15日からじり安推移。ボリバン2σ下限と3σ下限の間で推移。7月29日-8月1日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向きで20日線を下抜く。
 週足、2週連続陰線でボリバン2σ下限へ。21年12月20日週-22年7月25日週の上昇ラインがサポート。7月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、21年12月-22年6月の上昇ラインを下抜く。22年5月-7月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

F16購入交渉

 アカール国防相は、米国からトルコへのF-16の売却をめぐる進行中の協議に言及し、「技術会議が8月15日に開催される」と述べた。
 トルコは NATO での責任と同様に安全保障の必要性に応じてその航空隊をアップグレードしようとしていると説明した。
 ワシントンは前向きに見えるが、米国議会は最近、調達が米国の利益になり、これらの戦闘機がギリシャ領空を侵犯するために使用されないことを証明することをホワイトハウスに義務付ける法案を採択した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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