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FX「小反発、米墨関係の良好さはペソを支える、格付けは見方別れる」メキシコペソ見通し

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総括

FX「小反発、米墨関係の良好さはペソを支える、格付けは見方別れる」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.4-6.9

 (ポイント)
*最強通貨の座を米国に明け渡すも2位は維持
*米墨関係は良好
*ムーディーズは格下げ、S&Pは見通し引き上げ
*スペインの銀行が成長見通し引き上げ
*6月消費者物価上昇
*5月鉱工業生産は改善
*8月11日も利上げ観測あるが大統領はこれ以上の利上げに懸念
*今月のペソ安は、IMFの債務危機警告から
*政策金利は前回9会合連続利上げで7.75%(0.75%引き上げ)
*郷里送金(仕送り)は25か月連続増加
*世界邸な株下げのリスク回避でドルが買われペソ下落
*5月は2か月連続貿易赤字

(米墨首脳会談は前向きに、両国関係は良好)
 バイデン大統領はロペスオブラドール大統領をホワイトハウスに招き、2国間首脳会談を行った。
 両国は経済、国境インフラ、治安対策、移民問題、労働者保護、気候変動などの分野で協力を推進する。混沌とする世界情勢に触れた上、民主主義、包摂的な成長、透明性、法の支配、人権が2国間の安全と繁栄を支える中核的価値観であることを確認した。
 両首脳は喫緊の課題としてインフレを挙げ、USMCAを活用しながら2国間の貿易を円滑化し、物流コストを下げていくことで合意した。また、メキシコは食料危機に対応するため、米国から最大で2万トンの粉乳と100万トンの硫酸アンモニウム肥料を購入する。

(成長見通し引き上げ)
スペインの銀行大手BBVAはメキシコのGDPは2022年に2%増加すると予想、以前の予測である1.2%から上方修正した。

(一時ペソ安は、IMFの債務危機警告から)
 IMFが債務危機を警告、世界全体で資源価格が下落、英米のインフレ期待指数の低下で長期金利が低下し高金利通貨の上昇も一服した。高金利通貨の対円相場も下落、メキシコペソ円もジリ安推移で年初来最強の地位を米ドルに譲った。

(金融政策に大統領が関与するかどうか)
 メキシコの6月物価はさらに上昇した。6月は前年比7.99%上昇、コアは前年比で7.49%上昇した。2001年1月以来の高水準。ジャガイモやオレンジなどの食料品の価格が大幅に上がった。中銀は利上げを続けているが、物価上昇が加速している。また大統領は政策金利以外のインフレ抑制策があるとして追加利上げに懸念を示している。米大統領と会談し国境近辺のサプライチェーンの拡大などを提案した。

(格付け)
 ムーディーズは、メキシコの格付けを1段階引き下げ、「Baa2」とした。投機的とされる「Ba」に近い水準だ。「新型コロナウイルス禍に生じた経済への損害は回復せず、コロナ禍前のGDPトレンドと2022-24年の現行予測との間にギャップが生じるだろう」と説明した。特にロペスオブラドール大統領が就任した2018年以降、弱い投資が経済不振の大きな要因になっていると指摘した。格付け見通しは「安定的」。予期せぬショックが今後起きず、経済的・財政的圧力が高まると想定した場合、現政権の任期満了まではメキシコの信用度が維持されるとした。また国営石油会社ペメックスもB1に一段階格下げした(見通しは安定)。
 一方、S&Pは、メキシコの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。慎重な財政・金融政策への期待のほか、エネルギー政策への不安軽減が背景にあるとした。大手格付け会社の評価が異なっている。

(5月鉱工業生産は改善、今後は)
 5月鉱工業生産は前年比3.3%増となり。4月の2.7%増や予想の3.0%を上回った。
来週は5月小売売上と7月中旬までのインフレ率、 政策金利決定は8月11日。

テクニカル分析

ボリバン下限から反発、雲上へ。5日線が20日線下抜く

日足、7月は2度ボリバン2σ下限へ下落も反発。ただボリバン中位は上抜けない。雲の上に再浮上。7月13日-14日の上昇ラインがサポート。7月5日-14日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、 6月6日週-27日週の下降ラインが上値抵抗。5月9日週-6月13日週の上昇ラインがサポート。2週連続下ヒゲが長くなっている。ボリバン上位。
 月足、5か月連続陽線も今月はここまで陰線。5月-6月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限下抜く。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。

VAMOS MEXICO

米墨首脳会談の共同声明

・サプライチェーンの回復力を高め北米での生産を拡大
・年末にメキシコで開催される第10回北米首脳会談(NALS)で、
  サプライチェーン問題やその他の関連する問題に取り組む
・インフレ抑制のため、二国間貿易の円滑化を促進し、貿易コストを削減することにより、
 インフレと共同で戦うことを約束
・メキシコは、農村部や都市部のコミュニティのメキシコ人家族を支援するために、
 米国から最大20,000トンの粉乳を購入する予定
・より弾力性があり、より効率的で、より安全な国境は、共有商取引を強化する、
 2,000マイルの国境に沿ったプロジェクトのために、
 米国とメキシコの国境インフラの複数年にわたる共同の近代化の取り組みを促進
・バイデン大統領の超党派インフラ法には、北と南の国境の入国地で26の主要な建設
 および近代化 プロジェクトを実施するための34億ドルが含まれている
 メキシコは1億ドルを投資する

情報提供元:FX湘南投資グループ
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