読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX「規格外で異端な政策はリラ高を導かない、今年、唯一円より安い通貨」トルコリラ見通し

f:id:okinawa-support:20190828090108p:plain

 

総括

FX「規格外で異端な政策はリラ高を導かない、今年、唯一円より安い通貨」トルコリラ見通し

 (通貨最下位、株価首位)   
予想レンジ トルコリラ/円 7.5-8.5

(ポイント)
*エルドアン大統領は利上げを否定
*選挙前、与党連合が40.7%、野党連合は39.3%の支持
*トルコの不満はEUに入れずNATOに利用されていることか
*すべてが規格外の数字、リラ、株価、金利
*5月インフレは73.5%
*貿易赤字も拡大
*リラ預金減少、外貨預金増加
*国名を「Turkey」(ターキー)ではなく「Türkiye」(テュルキエ)に変更
*フィンランド、スウェーデンのNATO加盟に異議
*来年6月の選挙まで与野党の激しい攻防が続く 海外へも不合理な強さ示す
*住宅価格上昇はロシア人の購入によるもの
*観光収入は増える
*EU加盟の望みは捨てず
*IMF成長見通し下方修正
*S&Pは格下げを実施
*エルドアン政権が与党に有利な選挙制度改革を計画している
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(規格外の政治経済で規格外の数字、リラ、株価、金利)
2022年は年初来で株価42.55%上昇、10年国債22.90%、リラは対円9.16%安、対ドル26.14%安で(6月6日終値)、それぞれ、とんでもない大きな動きとなっている。

(外交不安)=トルコの不満はEUに入れずNATOに利用されていることか
 さて経済指標はともかく外交もますます不安だ。政府は海外へも強気の姿勢を見せ、来年の選挙へ向け国威発揚としたいところだが、外交不安が高まればトルコへの投資も及び腰となる。政府がテロ組織とみなすPKKをフィンランドやスウェーデンが支援しているとして両国のNATOへの加盟に異議を申し立てているが、ギリシャ、イタリアも同様にPKKを保護しているとして外交関係が悪化している。またトルコがシリアのPKKに軍事作戦を行うと宣告し、シリアと友好的なロシアに自制を求められている。ただ昨日は11人のPKK過激派を殺害した

(物価高は止まらない)
 物価高は止まらない。5月の消費者物価の前年比上昇率は73.5%で1998年10月以来、24年ぶりの高い伸びを記録した。エネルギー価格の上昇や通貨リラ安が背景。輸送価格が108%上昇、食品も92%上昇した。
 ただ高インフレでもエルドアン大統領は、「現政府が利上げすることはない。引き続き利下げしていく」と言明した。前月比でインフレが低下したことを理由とした。

(貿易赤字は拡大、GDP、製造業PMIは)
5月の貿易赤字は前年比157%増の106.8億ドル。エネルギーの輸入コスト急増で引き続き貿易赤字が拡大した。5月の輸出は15.2%増、輸入は43.8%増。
 5月のトルコ製造業PMIは49.2と、4月から横ばいだった。3カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回った。需要低迷と価格圧力を背景に生産と受注が鈍化した。 1Q・GDPはは前年同期比7.3%増。需要と支出は一部、物価上昇によって押し上げられた。

(リラ安防止のためのリラ特別預金の効果薄れる)
 リラの海外流出を防ぐ為に、昨年12月に始まった「為替差損ヘッジ付きリラ特別預金」であったが、最近はその効果が薄れたのか、リラ預金の増加が止まってしまった。一方、外貨預金残高は増え続けている。やはり国民もリラより外貨選好か

テクニカル分析(トルコリラ/円)

円売りで上昇も他通貨程伸びず

 日足、5月26日の2σ下限からの反発も伸びない。5月9日-6月6日の下降ラインが上値抵抗。6月3日-6日の上昇ラインがサポート。5日線上向く。20日線下向き。
 週足、8週連続陽線の後は3週連続陰線。その後は揉みあう。21年12月20日週-22年5月30日週の上昇ラインがサポート。5月9日週-30日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン2σ下限。

 月足、3月、4月の底堅さも5月は維持できなかった。3月-4月の上昇ラインを下抜く。21年9月-10月の下降ラインが上値抵抗。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

トルコ、国連での国名を「テュルキエ」に

 トルコは今後、国連での国名を「Turkey」(ターキー)ではなく「Türkiye」(テュルキエ)に変更する。トルコ政府の正式な要請を受け、国連が同意した。
 エルドアン大統領は、同国のブランド価値を刷新する方針を打ち出している。昨年12月には、「『テュルキエ』がトルコ人の文化、文明、価値観を最もよく表している」と述べていた。
 ブランド刷新に取り組む理由として、英語の「ターキー」と、クリスマスや新年、感謝祭と伝統的に関係がある七面鳥との関連もあると説明した。
 また、ケンブリッジ英語辞典が「ターキー」の意味の1つとして、「ひどい失敗」、「ばか者、愚か者」といった定義を挙げている点も指摘した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。