と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。
今回おさえておきたいネタはこれだ!
目次
スリッページとは?
マーケット注文とは?
スリッページ幅の設定
マーケット注文と成行注文を使い分ける
スリッページとは?
- ちょっとちょっと、おかしなことが起こったんだな。
- どうしたのだ?
- 米ドル/円を今すぐ買う注文を出したんだけど、たしか100.000円ちょうどで買いのボタンを押したはずなのに100.200円で新規の注文が成立して取引が始まっているんだな。
- 今すぐ買う注文!?ということは成行注文を使ったのかな?
たしかに、それだけレートが動いたら誰でも驚くのだ。いま、為替相場が急変動したからその影響で「スリッページ」が発生したと思うのだ。 - たしかに成行注文を使ったんだけど、スリッページ?それはどういうことなんだな?
- 注文を出した時に見ていたレートと実際に成立したレートのずれのことをスリッページというのだ。
- もう少し詳しく教えてほしいだな~
- 通常、注文ボタンを押すと、外為どっとコムの注文管理サーバーに注文情報が届いてから注文が成立するのだ。
注文ボタンを押してから、実際に注文が成立するまでの時間はごくわずかなんだけど、その間に為替相場が変動すると注文ボタンを押したときとは異なるレートで成立することがあるのだ。
- ・・・・・
- 今回だと、注文を出した時点では、100.000円だったけど為替相場が変動したために100.200円で注文が成立したと考えられるのだ。
- そんなの困るんだな。こうなるくらいなら注文は出したくなかったんだな。思っていた取引ではなくなったし、今後も同じようなことが起こりそうだし困ったんだな。
マーケット注文とは?
- アスクマくん マーケット注文はつかっていないの?
- マーケット注文?それはなんだな?
- 成行注文と同じように現在のレート水準で買いたい・売りたいといった時に使う注文なんだけど、大きく異なるのがスリッページ幅の設定ができるのだ~
- スリッページ幅の設定?
- そうなのだ!簡単に説明すると「ここまでならスリッページが発生しても許容します」っていう設定になるのだ!設定した値幅以上不利な方向に動いたらその注文は成立しないのだ~
- 不利な方向ってなんだな?
- 例えば、米ドル/円を100.000円で買い注文を出したのに、100.200円で成立していた場合は、アスクマくんにとって有利?不利?
- それは、不利なんだな。買い注文の場合はなるべく低いレートで買いたいから、思ったよりも高い値段で買うのは嫌なんだな。
ま~10銭くらいの開きなら許容できるんだな~ - なら、その時にマーケット注文でスリッページ幅を「10銭」で設定するといいのだ!そうすることで100.100円までなら注文は成立するけど、100.101円以上の場合は注文が自動的に不成立となるのだ。
- 不利だと自動的に不成立!?
- そうなのだ!
逆に米ドル/円を100.000円で買い注文をだしたのに、99.800円で成立したら有利?不利? - それは、有利なんだな。安く買えることになるからだな。
だけど、99.800円なら20銭もスリッページが発生しているから、不成立になっちゃうんだな。。。
あ・・・でも、有利に動いているってことは!? - 気づいたのだ!スリッページ幅はあくまで不利に動いた場合の許容範囲を決めるものだから、為替レートが有利な方向に動いている場合には、スリッページが10銭でも20銭でも注文は成立するのだ!
- そんなすごい注文があるんだな???でも、そんな注文どこで設定できるんだな?
- アスクマくんは、パソコンとスマートフォン、どの取引ツール使ってFX取引をしているのだ?
- スマートフォンのGFXアプリを使っているんだな。
- GFXアプリだとログイン後に画面下のトレードをタップすると「マーケット/成行」って項目があるのだ。
- いつも「マーケット成行注文」を出しているんだな~
- 「マーケット成行注文」という項目は、一つの注文方法ではなくて、「マーケット注文」と「成行注文」という2つの注文方法を設定できる項目なのだ。
- そうなんだな。でもどこで選ぶんだな?
- マーケット注文の操作方法を一緒に見ていくのだ。
- 本当なんだな。マーケットを選択してスリッページを設定してから注文を出したらいいんだな~
- そういうことなのだ!
スリッページ幅の設定
- スリッページを設定する空欄に「50」って最初から入っているけど、これは50銭(0.500円)って意味なんだな?
- よくみるのだ。それは、50pipsとなっているのだ。米ドル/円(対円通貨ペア)で考えると5銭(0.050円)ということなのだ。
- ってことは、米ドル/円が100.000円の時に50pipsの設定で買い注文をだしたら、100.050円を超える為替レートだと注文が不成立になるってことなんだな?
- そうなのだ。
- 逆の場合だと、99.950円を下回る水準になっても有利ということで注文は成立するってことなんだな?
- そうなのだ。よく理解しているのだ。
- それはいい注文なんだな!じゃ、ぴったりで注文出したいから「0」pipsで設定して取引するんだな!
- ちょっと待つのだ。「0」pipsで設定すると、1銭でもレートがずれたら注文が成立しないってことなのだ!そうなると、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性もあるから、ある程度の許容範囲を持ったほう注文は成立しやすいのだ!
- なるほど。やっぱり「10」pipsくらいのスリッページなら許容できるから「10」で設定するんだな!
- もちろん「0」pipsがダメというわけじゃないけど、スリッページ幅を広くするか、狭めるのかは、注文をだす状況に応じて決めるといいのだ。
マーケット注文と成行注文を使い分ける
- マーケット注文についてわかったんだな。つまり、成行注文よりマーケット注文の方が機能性が高いからマーケット注文だけ使っておけばいいんだな。
- そういうわけではないのだ。相場状況によって、使い分けてみるのだ!
- どのように使い分けるんだな?
- 例えば、相場に勢いがあってスリッページが生じてもいいから今、注文を成立させたい場合は「成行注文」を使うのだ。「成行注文」は、いま、注文を成立させることが目的だからスリッページがどれだけ生じても基本的には注文が成立するのだ。
- なるほどだな~
たしかに、経済指標発表の前後なんか大きく動いたりするけど、その時に絶対買いたい、売りたいっていうタイミングがあるだな~ - そんなに急いでいなくて、スリッページが生じるリスクを避けたいなら為替レート重視の「マーケット注文」を活用していくと考えるのだ。為替レートを優先したいなら「マーケット注文」。時間を優先したいなら「成行注文」と覚えておくのだ。
- これからは、マーケット注文も相場状況に合わせて上手に使っていこうと思っているんだな~
まとめ
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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