ドル/円125円半ばへ上伸、夏場にかけて130円回復よりは日銀リスクを警戒
市場の注目点をおさらい、事前にシミュレーションしてFXトレードの準備を行いましょう。
想定されそうなシナリオをイメージしてリスクを低減!
【ドル/円、2015年6月以来の125円台へ】
4月11日、ドル/円は125.439円と2015年6月以来の高レベルを示現し、今年の年初来高値を更新しました。
背景は日米の金融政策の温度差
→米金融当局が積極的な利上げ姿勢を示す一方、日銀が緩和継続姿勢を示しています。
※日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の実施にあたり、長期金利の変動幅について上下に±0.25%程度にとどめることを示しており、長期金利が0.25%を越えようとしたところでは、これまで指値オペを実施し金利上昇を押さえています。
【夏場にかけ、日銀の政策微調整による円高リスク】
しかし、世界的にインフレ上昇が継続するなかで、10年債利回りには上昇圧力がかかり続けることになりそうで、日銀が長期金利をどの時点まで抑制できるかは未知数です。
7日、日銀の早川元理事は「早ければ今夏にも長期金利の変動容認幅の再拡大などイールドカーブコントロール(YCC)政策の弾力化に動く」との見通しを示しています。
また、黒田日銀総裁の任期が来年4月に訪れることも考えると、夏場に日銀がこれまでの金利抑制方針を微調整して、若干の金利上昇を容認する危険があっても不思議はなさそうです。この場合、当然、為替市場には円高圧力が加わることになります。
ドル/円の130円台回復よりは、夏場の円高の方が現実味があるように感じます。
【ドル/円 日足-上、週足-下】
「為替チャート|米ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら
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