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FX「三重苦でリラ安。年初来8.71%安(対円)、トルコの立場が微妙」トルコリラ見通し

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総括

FX「三重苦でリラ安。年初来8.71%安(対円)、トルコの立場が微妙」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円 7.5-8.5

(ポイント)
*ウクライナ危機ではトルコは輸出を失い、輸入コストが増大
*観光収入は減少
*貿易・経常赤字が拡大する
*今週の政策金利は14%で据え置きか
*リラ特別預金は増加しているが、リラ安では政府負担が増加
*エルドアン大統領は和平協議実現へ奔走も結果出ず
*ウクライナ危機でリラ下落時には介入実施か
*2月の消費者物価は54.44%上昇
*21年GDPは11%成長、ただ22年は3.5%成長に減速か
*フィッチが格下げ
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(トルコとウクライナ・ロシアの貿易関係)
ウクライナ危機の影響は大きい。エネルギー輸入国のトルコは負担が大きくなりインフレがさらに上昇する。重要輸出品目の繊維製品のトルコやウクライナへの輸出が減少する。経常収支を支えているトルコ・ウクライナからの観光収入が激減する。ウクライナ危機以前から貿易、経常赤字が拡大傾向にあったので今後の国際収支悪化も懸念材料だ。

(政策金利は据え置きか)
今週は政策金利の発表がある。据え置き予想だ。さすがにインフレが50%を超えると独自理論の利下げも実行は出来ないだろう。高インフレ、貿易赤字、ウクライナ危機の三重苦は続く。ただ株価は強く、主要市場では最強だ。

(為替ヘッジ付きリラ特別預金は)
為替ヘッジ付きリラ特別預金でリラ相場も安定していたが需給の悪化とウクライナ危機でリラは弱くなってきた。トルコ政府はリラ買い介入で食い止めようとしている。リラが下落すると、為替ヘッジ付き預金での為替差損を政府が負担することとなり財政の悪化や格下げが予想される。

*リラ預金残高と外貨預金残高(リラ預金は政府の思惑通り増加している)

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(トルコ、ロシア、米国、ウクライナの複雑な関係)
トルコ防衛産業庁長官は、トルコはロシアのS-400防空システム購入契約上の義務を履行するのに問題はないとした。また現在はNATO同盟国の米国の防空ミサイルシステム購入に関心がないと付け加えた。
 またトルコは軍事用ドローンをウクライナに輸出している。

一方、バイデン大統領とエルドアン大統領は、ロシアのウクライナ侵攻を巡る「共通の懸念」について話し合ったほか、ウクライナへの支援を再確認したと明らかにした。声明で、バイデン氏は紛争の外交的解決を支援するトルコの取り組みに感謝の意を表したと述べた。
 エルドアン大統領は会談で、ロシアとウクライナとの紛争が悪化しないようトルコが両国の対話を維持することが重要だと述べた。
また、紛争解決を模索する仲介役としてのトルコの役割が重要だと強調。ロシアとウクライナの外相会談を調整したこと自体が外交的勝利とした。
このほか、今こそトルコの防衛産業に対する「不当な」制裁を全て解除すべきであり、F16戦闘機40機の新規購入と現行の戦闘機の最新化という要求が可能な限り
早期に実現することを望んでいると伝えたという。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ下限から反発

 日足、3月11日にボリバン2σ下限から反発も昨日は長い上ヒゲ残す。3月10日-11日の上昇ラインがサポート。2月28日-3月14日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、12月20日週-2月21日週の上昇ラインを下抜く。12月20日週-3月7日週の上昇ラインを下抜く。2月21日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
 月足、12月-2月の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限。11月-12月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線だが22年1月は陽線となった。2月はまた陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ・ギリシャ首脳、関係改善で合意 欧州安全保障で重要な役割

 エルドアン大統領とギリシャのミツォタキス首相がイスタンブールで会談し、関係改善で合意した。両国は東地中海の資源開発、移民問題などを巡り対立、昨年、対立解消に向け予備的な協議を再開したが、ほとんど進展していなかった。
トルコ大統領府は、声明で、ロシアのウクライナ侵攻後に変化している欧州の安全保障状況で、トルコとギリシャは重要な役割を担っており、協力強化は地域にとって有益だと述べた。ギリシャは、主に経済分野で前向きな課題を構築することを双方が強調し今後数カ月で進展がみられることを期待しているとした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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