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FX「米金融引き締め、中国金融緩和でも元は強い」人民元見通し

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総括

FX「米金融引き締め、中国金融緩和でも元は強い」人民元見通し

(通貨3位(3位)、株価14位(12位))

予想レンジ 人民元/円 17.9-18.4

(ポイント)
*春節明けの中国の株・為替は静かに底堅く推移
*ウクライナ問題を含め中露首脳会談があった
*インフレは1.5%と低く、金融緩和政策が取られている
*米国の対中貿易赤字は拡大
*財新サービス部門PMIは5カ月ぶり低水準
*米国は中国の半導体企業に制裁を加えたため半導体が不足している
*1月製造業PMIは悪化
*今年前半に預金準備率の0.5%引き下げ予想が出てきた
*米国は金融引き締め、中国は金融緩和だが、為替は米ドルの構成比の大きい
 バスケット制を採用しているので米ドルに連動する形で動く
*海外投資家による中国国債保有高が最高
*21年は貿易黒字が過去最高となった
*2021年は最強通貨
*21年のGDPは前年比8.1%増で、予想の8.0%増を上回った。

(春節明けは静かに底堅く推移する中国市場)
 ウクライナ問題、FRB利上げ観測、ECB利上げ観測で市場は賑わっているが中国の材料はあまり目立たず静かだ。ウクライナ問題でも表立って発言はしていない。
 先ずはオリンピックを成功させることに集中だろうか。春節明けての中国市場は人民元、株価ともにしっかりしている。
 昨年、最強通貨だった人民元は今年も3位と強い。現在開催されているオリンッピックでも見られるようにゼロコロナ政策で経済が抑え込まれている感はあるが2022年の成長見通しは5%とまずまずであろう。インフレは1月で1.5%と理想的だ。金融は多くの国と対称的に緩和政策を続けている。21年は最高の貿易黒字と海外から債券市場への資金流入があった。中国としては想定通りの経済運営だろう。ただ人民元はドルの構成比の高いバスケット制度なので、主としてはドルと連動して動く。

(中露首脳会談)
 さて中露首脳会談があった。米国とは一線を画す声明であった。「民主とは全人類共通の価値であり、少数の国の専売特許ではない」と強調、また「外部勢力による両国の内政への干渉に反対」を表明し、「真の多国間主義の実践」を呼び掛けた。

(米国は中国を見ながら半導体業界強化へ)
 一方米国下院は、中国に対する米国の競争力向上や米半導体業界への支援を目的とした法案を巡り手続き上の投票を実施し、賛成多数で可決した。下院の法案には520億ドルの半導体業界向け支援や450億ドルのサプライチェーンを巡る問題への対応、中国の市場歪曲的な貿易慣行を相殺する米国の貿易ルールの変更などが盛り込まれている。今後は、上下両院の交渉が続く。
 ただ米国というか世界の半導体不足は2020年12月の米政府による中国のファウンドリー大手企業への事実上の禁輸制裁であり、その影響で台湾や韓国のファウンドリーへ注文が集中し、半導体不足が加速した。

(来週は1月消費者物価の発表、多数に反して金融緩和)
12月の消費者物価の伸びは1.5%。1月は1.2%の予想。心地良い数字だが中国は適度な金融緩和を続けるのだろう。ただ10年国債は物価が7%の米国の10年国債(1.9%)より高い2.7%の利回りがあるので海外からの投資も続いている。

(財新サービス部門PMIは5カ月ぶり低水準) 
1月の中国サービス部門PMIは51.4で、前月の53.1から低下し、昨年8月以来5カ月ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大と感染防止対策が、新規事業や消費者信頼感、雇用に悪影響を及ぼした。

テクニカル分析(人民元/円)

雲に入らず底堅い、ボリバン2σ上限

日足、ボリバン2σ上限でとどまるも底堅い。2月7日-8日の上昇ラインがサポート。
1月4日-2月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。雲の上。
 週足、1月3日週のボリバン2σ上限から反落もボリバン中位を割らずに推移。1月10日週-24日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は18.267あたり。
 月足、ボリバン2σ上限に沿って上昇。10月-12月の上昇ラインを下抜くが底堅い。11月-12月の上昇ラインがサポート。雲の上。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタートも僅かに陰線。

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チーファンラマ

米中貿易

 2021年の米国のモノの対中貿易赤字は14.5%増の3553億ドルと、2018年に記録した過去最大の4182億ドル以来の規模となった。
中国からの輸入は前年比716億ドル(16.4%)拡大の5064億ドルと、18年以来の高水準に達した。同年の対中輸出も前年比266億ドル(21.3%)増加し、過去最大の1511億ドルとなった。
21年通年の対中輸出は拡大したものの、第1段階の米中通商合意に盛り込まれた目標の達成には至っていない。トランプ前米政権下で締結された合意では、中国が20-21年に米製品とサービスの購入を2000億ドル増やすことになっていた。
中国の米製品の購入は21年11月までに目標の約60%にしか達していない。
(しかし、中国にとっても不要なものまで輸入することは出来ないだろう)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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