と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。
今回おさえておきたいネタはこれだ!
▼テーパリングの前に「量的緩和策」を知ろう
▼アメリカの消費者物価指数の推移
▼テーパリングによるお金の流れのイメージ
- もじもじ・・・あのぉ
- どうしたのだ?何を恥ずかしがっているのだ?
- ピザちゃんのような「中堅FXトレーダー」になると、知らないことはほぼ無いんですが、テーパリングってなんでしょう?
よく、為替相場の見通しなどが書かれているレポートで目にします!
それって為替相場に影響があるからですよね!? - (ベレー心の声:中堅って・・・まだまだ初心者さんなのだ!)
簡単に説明すると、テーパリングとは中央銀行が実施してきた量的緩和策(りょうてきかんわさく)による資産買い入れ額を徐々に減らしていくことなのだ~
テーパリングについて詳しく説明する前に、そもそも量的緩和とはどんな政策なのかを説明してくのだ! - よっよろしくお願いします
- まず、「中央銀行」は物価を安定させるために、さまざまな金融政策を行っているんだけど、その1つとして量的緩和を行っているのだ!
具体的には、国債などを銀行から買い入れて、市場にお金を流すのだ~
中央銀行とは?
中央銀行は国の金融機構の中核となる公的な銀行です。日本は日銀、欧州連合(EU)は欧州中央銀行(ECB)、米国ではFRBを中心に複数の機関が分担して中央銀行の役割を担っています。主な責務として物価の安定や金融システムの安定などがあげられます。
中央銀行は国の金融機構の中核となる公的な銀行です。日本は日銀、欧州連合(EU)は欧州中央銀行(ECB)、米国ではFRBを中心に複数の機関が分担して中央銀行の役割を担っています。主な責務として物価の安定や金融システムの安定などがあげられます。
- 「市場にお金を流す」!?
それって、世の中に出回るお金の量が増えるってことでしょうか・・・? - そのとおりなのだ~
市場にお金が出回れば、金融機関が企業や個人へ貸付するハードルが下がるから、それにより経済の活性化、つまり景気悪化をストップさせる効果が期待できるのだ!
量的緩和政策によるお金の流れのイメージ
- お金がたくさん出回っている様子がわかりますね
- 新型コロナウイルスの影響で世界的にも経済が大きなダメージをうけたことはピザちゃんも知っているよね?
それで、各国が経済回復に向けて動いたんだけど、FRB(アメリカの中央銀行にあたる)は緊急措置として大幅「利下げ」や、米国債などを大量に購入したりする、量的緩和を開始したのだ!
政策金利の「利下げ」ってなぁに?
- その効果はあったんですか!?
- まだ不安な材料は残るけど、各国の中央銀行の働きやワクチンの普及によって、経済活動再開がすすめられた結果、目覚ましい回復を遂げているのだ!
- それなら、心配することなんて何もないですし、一安心ですね
- そうそう!と言いたいところだけど、問題は「急激なインフレ」なのだ!
量的緩和はあくまでも落ち込んだ景気を刺激するための政策だから、景気が回復した後も続けると、逆に景気が過熱しすぎちゃって急激なインフレを引き起こすことがあるのだ~ - 急激なインフレ!?
- ようは、モノの値段が上がり続けることなんだけど、それだとみんなの生活が圧迫されちゃうのだ~
ピザちゃんだって、チーズのお値段があがったら生活がきびしいでしょ!? - ピザにはチーズをケチらずてんこ盛りにしたいので、お値段が爆上げしちゃうとこまっちゃいます
- インフレの状況を示す指標として 消費者物価指数があるんだけど、アメリカにおいては2021年の4月以降、急速に上昇していて、11月の発表値(前年比)においては、約39年ぶりの高い水準を記録したのだ!
アメリカの消費者物価指数の推移
- そこまで経済がノリノリだと、もう量的緩和を続ける必要がないような・・・
- そのとおりなのだ!
FRBはこれ以上、インフレが高進しないように昨年(2021年)11月からテーパリングを開始しているのだ~
テーパリングによるお金の流れのイメージ
- テーパリングが開始されたことにより、量的緩和でお金がたくさん出回っていた時に比べて随分と流通量がへっちゃいましたね・・・
こうやって世の中に出回るお金って調整されるんですね - そうなのだ!
世の中にお金が出回り過ぎないよう、出回るお金が減りすぎないよう、中央銀行は経済を安定させるために重要な役割を担っているのだ~ - でも、テーパリングはもう始まっているのに、どうして未だにレポートやニュースで取り上げられているんでしょう?
- そういうと思ったのだ!
ちなみに昨年12月のFOMCでテーパリングについてどのような見解をFRBが示したのか、マネ育チャンネル内の外為トゥデイから抜粋したから見て欲しいのだ!
前日の振り返りも当日の注目ポイントもサクッと確認
- フリーズ・・・・・
- 特に大事なところだけを、かみ砕いて説明するのだ~
量的緩和策による金融資産の買い入れ額を減額するし、この政策は6月に終了予定だったけど3月に前倒しで終了するね!って見解をFRBが示したのだ~ - それってそんなに重要ですか?
- 金融資産の買い入れ額を減らしていくテーパリングのペースも重要なんだけど、それよりもみんなが気になって仕方ないのが、利上げの回数や開始時期なのだ!
テーパリング終了後に実施されるであろう利上げなんだけど、テーパリングが早めに終了すれば早めに利上げを開始する可能性があるかも?との思惑が働くのが自然なのだ!
政策金利の「利上げ」ってなぁに?
- アメリカが利上げをするとどうなるんですか?
- 利上げをするということは金利を引き上げるということなんだけど、金利が高い通貨って魅力でしょ?
そうなると、利上げによってドルの人気が高まり、ドル高に進みやすくなるのだ~ - 利上げでドルの値動きがわかるんだったら、簡単に利益だせそうです!
ピザちゃん、ドル/円あたりをたくさん買いたいと思います - ちょっと待つのだ~
理論上は利上げにより通貨高だけど、利上げは織り込み済とあって、これ以上のドルの上昇は難しいかもといった見方だってあるのだ~ - 織り込み済ってことは、この場合だと利上げについてはほぼ確定しているってことですよね?
- そうなのだ~
だから、いまのピザちゃんのように「じゃあ事前にドルを買っとくか!」と思っている人がたくさんいて、早め早めにドルを買う人がいてもおかしくないのだ!
そうなると、実際に想定通りの利上げが行われても、既に皆がドルを買っている状況であれば・・・ - あまり、ドルは買われない!?
- そうだね、そう予測することが出来るのだ!
ドルがあまり買われなければ、上昇の勢いも限定されそうだし、それどころか「買い」で持っているポジションは、利益確定のために「売る」でしょ!?
買いポジションを持った投資家が一斉に決済注文を出したら利益確定売りに押されてドルが下落しちゃう可能性も考えられるのだ! - そっかぁ・・・
- FRBは利上げのピッチを早めるかもしれないし、それにより世界経済や為替市場以外の金融商品にも思わぬ波乱を招くことだって考えられるのだ!
だから、みんなFRB高官の発言だったり、テーパリングに関する情報には敏感に反応しているのだ~ - ピザちゃん何も知らなかったなんて、これじゃ中堅トレーダーとして失格ですね・・・
- わからないことがあっても何も恥ずかしいことはないのだ!
ちなみに、テーパリングについては過去に何度か外為どっとコム総研の神田調査部長がマネトレでもわかりやすく解説してくれているのだ~
マネトレでは、テーパリングだけに限らず話題となっているホットなニュースや知識といった今すぐFXトレードに役立つ情報が満載なのだ~ - さっそくチェックします
- この漫画を読んでくれているみなさんもマネトレは無料でどなたでも視聴できるから、ぜひ覗きに来てほしいのだ~
超実践FX~マネ育トレーニング
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