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FX「今夜は消費者物価発表。仕送り送金堅調でペソを支える」メキシコペソ見通し

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総括

FX「今夜は消費者物価発表。仕送り送金堅調でペソを支える」メキシコペソ見通し

(通貨対円で年初来0.7%高、株価は年初来0.4%安)

予想レンジ 5.4-5.9 

 (ポイント) 
*年初来ペソは対円0.7%上昇で好スタート
*株価は米株下落を受けて年初来0.4%安
*今夜はCPI発表
*仕送り送金堅調でペソを支える
*次回政策金利発表は2月11日
*コロナ感染者数は多い
*2021年はペソ買いでは為替差益とスワップで10%を超える収益(レバ1倍)
*2022年の最低賃金は前年比22%上昇
*5日線が21日線を上抜く。
*自動車生産、輸出は半導体不足で減少
*3Q経常収支は赤字に転じる
*中銀は、今年の成長率見通しを下方修正し、物価上昇率見通しを引き上げた
*中銀は3Qの景気は減速したが、4Qは持ち直すとした
*資源関連産業を政府が独占する法案を大統領が提出
*外需は強いが内需は弱い

(年初来、ペソは小幅高、株価は小幅安)
 2022年は対円1月6日終値5.65で0.71%高、12通貨中3位でスタート。
ボルサ株価指数は米株下落を受けて年初来0.41%安

(仕送り送金堅調続きペソを支える)
 2021年12月は対円で6.25%上昇した。力強い成長を続ける米国経済の恩恵を受けている。今年も年初から良い経済指標が出た。21年11月のメキシコへの海外労働者からの送金額が前年同月比38%増の約46億6500万ドルとになった。主な働き先である米国の経済が回復しているほか、メキシコ出身の移民が増えたことで母国への送金が伸びた。前年同月を上回るのは19カ月連続。9カ月連続で40億ドルを上回った。
 一方、11月メキシコ貿易収支は1.12億ドルの赤字となった。予想の19.72億ドルの赤字から改善したが、国内への送金の黒字が貿易赤字を大きく相殺した。貿易赤字が続くのは、半導体不足で自動車の生産・輸出が伸びないことがあるが、日米で改善の兆しがあり、再び貿易黒字となればペソの底堅さが増すだろう。

(成長率はまだ弱い、半導体不足が解消すれば回復へ)
10月のGDPは前月比0.2%減少した。市場の増加予想に反し、3カ月連続で減少した。
3Qの0.4%減に続くマイナス成長で、新型コロナウイルス禍からの景気回復が足踏みしている。ただ、メキシコ経済には成長余地があり、今後数四半期かけて交易条件、コロナワクチン接種率の上昇、サービスなど出遅れている部門の活動正常化が押し上げ材料になる。

(本日12月消費者物価発表)
 今夜は12月消費者物価の発表で予想は7.51%上昇(前年比)。インフレも7%台で高止まりしていることから追加利上げ観測もある。次回政策金利決定は2月11日。

(年初来発表された指標 マチマチ)
*12月製造業PMI 49.4 前回も49.4で横ばい。節目の50割れ続く
*12月企業信頼感指数 52.7 前回は52.6
*12月消費者信頼感指数 44.5 前回は46

テクニカル分析

対円5.693、2020年2月以来の高値を更新

日足、ボリバン2σ上限を一時上抜き5.693の2020年2月以来の高値を更新した。12月15日-1月6日の上昇ラインがサポート。1月5日-6日の下降ラインが上値抵抗。
5日線上向き、20日線上向き。雲上。
 週足、5週連続陽線。今週もボリバン2σ上限に近い5.693まで上昇。12月20日週-27日週の上昇ラインがサポート。
 月足、長らく抵抗された雲に突入。ボリバン中位から反発。11月-12月の上昇ラインがサポート。20年2月月-21年12月の下降ラインを上抜く。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗。20年-21年の上昇ラインがサポート。

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VAMOS MEXICO

コロナ感染拡大、今週にもメキシコの死者30万人超へ

 中南米で新型コロナウイルス感染が広がっている。メキシコではオミクロン変異株の台頭に加え、観光客をほぼ制限なく受け入れていることでホリデーシーズン後に感染が拡大しており、コロナ感染による死者数が今週にも計30万人を超えるとみられている。
 メキシコでのコロナ死者数は1月5日時点で29万9805人と世界で5番目に多い。先週には米国やカナダから多くの観光客が訪れ、感染者数が約2万人と2倍以上に膨らんだ。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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