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FX「2022年、中国の財政・金融政策は。元の強さはドルの強さから」人民元見通し

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総括

FX「2022年、中国の財政・金融政策は。元の強さはドルの強さから」人民元見通し

(通貨3位 株価12位)

予想レンジ 人民元/円 17.8-18.3

(ポイント)

*2021年は最強通貨。22年も好スタート
*22年財政は拡大へ
*22年金融政策は緩和的
*人民元は変動幅拡大を目指す
*米中対立は続く
*人民銀行は、銀行の預金準備率を引き下げ
*米英豪加は北京オリンピックを外交ボイコット
*人民元は政経のボラティリティとは関係なく管理された変動相場である
*中国の強さは将来米国のGDPを追い抜く自信からか
*不動産税の導入開始
*3Q・GDPは減速 4Qは回復の見込みと首相は示唆
*外国勢の中国国債保有が急増
*国内の規制、統制強化が目立つが、対外経済開放や米中関係改善の動きもあり
*TPPに加盟できるか

(2021年の最強通貨、22年も好スタート、2016年2月以来の高値18.23つける)
2021年、人民元は対円で13.85%、対ドルで2.12%上昇し最強通貨となった。米中対立、台湾・香港・新疆ウィグル問題などがあった。小康社会、共同富裕を掲げ必ずしも高成長を目指さなくなった中国だが、依然高成長を維持、膨大な貿易黒字を有するだけに最強通貨も当然だろう。ただ人民元は完全な変動相場ではない。1日の変動幅規制があり、米ドルを中心とした通バスケット制をとっている。米ドルが強くなれば自然と人民元も強くなる仕組みだ。人民元相場を自由にすれば、貿易黒字を背景に人民元はさらに強くなっていくだろう。プラザ合意以降、1ドル240円から75円まで上昇した円相場のように。中国はそれを見ているだけに相場の急激な変動を望まずバスケット制度を取っている。まだそこを改めることはないだろう。

(12月PMI好調)
年末年始に発表された12月のPMIはいずれも改善した
*製造業50.3 前回50.1=2か月連続上昇
*非製造業 52.7 前回 52.3=2か月連続上昇
*総合52.2 前回52.2
*財新製造業PMI50.9 前回49.9=2か月連続上昇

(2022財政政策、積極的財政政策で経済成長を安定化)
中国財政省は、2022年は積極的に財政政策を活用して経済成長を安定させる方針を示し、取り組みの効果を通常より早く出すとした。
財政省の会議の議事要旨によると、税金や手数料の削減に向けた取り組みを強化する方針。投資促進と経済支援に向け、22年の地方政府特別債発行枠1兆4600億元分を前倒しで設定している。成長押し上げに向け、財政支出を引き続き高水準にするとともに、中央政府が地方政府の必要な支出をするための資金支援を拡大するとした。
また22年に地方政府の隠れ債務の増加を食い止める措置も講じ、同年の共産党党大会を控え社会全体の安定の維持を図る方針を示した。

(2022年金融政策、柔軟な政策運営、人民元相場の変動幅拡大目指す)
人民銀行は経済に対する向かい風が増大する中、成長を安定化させ、企業の財務コストを引き下げるために、柔軟な金融政策運営を維持すると表明した。
流動性を潤沢に保ち、マネーサプライと社会資金の伸びが名目国内総生産伸び率に整合するよう、複数の政策ツールを利用していく方針を表明。「人民銀はマクロ経済の安定化に向けた責任を効果的に果たし、経済安定に向け積極的に金融・財政政策を打ち出していく」とした。
外国為替相場については、人民元相場を基本的に安定的に保ちながら変動幅の拡大を目指すと表明(詳細後述)。不動産市場については、慎重で安定的な政策を実施するとした。
このほか、デジタル人民元の研究と開発と推し進めると表明した。

テクニカル分析(人民元/円)

今年の人民元安圧力を警告

日足、ボリバン3σ上限近くから小反落も底堅い。雲のはるか上。12月31日-1月4日の上昇ラインがサポート。1月4日-5日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、4週連続陽線でボリバン2σ上限に近づく。今週も陽線スタート。12月20日週-27日週の上昇ラインがサポート。
月足、ボリバン2σ上限に沿って上昇。10月-12月の上昇ラインがサポート。雲の上。
年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート。

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チーファンラマ

今年の人民元安圧力を警告

人民銀行は、人民元が2年連続の上昇を経て、今年は元安圧力に直面しているとの見解を示した。利回りに関する優位性の低下、ドル高、貿易黒字の縮小、世界市場の不確実性などの一連の要因が今年、人民元に下落圧力をもたらす可能性があると指摘した。
2021年に人民元は上昇し、新興市場で最もパフォーマンスの高い通貨となった。堅調な輸出、貿易黒字の拡大、中国資産への安定した資本流入、中国国内での潤沢なドル流動性が支えた。
しかし、これらの要因の一部は今年、支援する力が低下する見込み。FRBが金融政策を引き締める姿勢を見せており、ドルを押し上げ、新興国通貨に圧力をかける世界的な資金の流れに影響を与えると予想されるからだ。特に輸入業者や外債を発行している企業に対して「リスク中立性」を確立し、為替リスクを効果的にヘッジするよう求めた。金融機関に対しても、積極的に為替ヘッジサービスを提供して中小企業の関連コストを削減するように求めた。
人民銀は、最近の急速な人民元高を抑制するため、金融機関に対して21年により多くの外貨準備を保有するよう2度にわたって指示している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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