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FX「米中対立は、まだ大きな経済対立とはなっていない。元は最強通貨維持」人民元見通し

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総括

FX「米中対立は、まだ大きな経済対立とはなっていない。元は最強通貨維持」人民元見通し

(通貨首位 株価12位) 

予想レンジ 人民元/円 17.6-18.1

(ポイント)
*景気減速もあるが最強通貨維持
*米中対立は続く
*11月の鉱工業生産、小売売上は
*過度の人民元上昇を避けるべきとの意見も出てきた
*G7外相会議に抗議
*11月の輸出と輸入は予想を上回る伸びとなった
*人民銀行は、銀行の預金準備率を引き下げた
*米英豪加は北京オリンピックを外交ボイコットする
*人民元は政経のボラティリティとは関係なく管理された変動相場である
*石油備蓄放出では米中が協調
*中国の強さは将来米国のGDPを追い抜く自信からか
 *不動産税の導入開始
*3Q・GDPは減速 4Qは回復の見込みと首相は示唆
*外国勢の中国国債保有が急増
*国内の規制、統制強化が目立つが、対外経済開放や米中関係改善の動きもあり
*TPPに加盟できるか

(景気減速もあり、少し元安を望むところだろうが最強通貨維持)
年間最強通貨だが、中国としては景気減速もあり、少し元安を望むところだろうが、通貨バスケット制度の比重が高いドルが強いので、弱くはなりにくい。景気減速のために金融緩和は実施した。人民銀行は銀行の預金準備率を0.5%引き下げた。新型コロナウイルス流行が続く中、減速する景気の押し上げに向け1兆200億元の長期流動性を供給する。中国社会科学院は、22年の経済成長率目標を今年を下回る「5%超」とすることを政府に提言した。

(米中対立)
 米中首脳会談後も米中の対立は続く。米の外交的オリンピックボイコット、世界民主市議サミットで中国を招待せず台湾を招待したこと、米下院がウイグル産品輸入禁止法案可決したこと、中国軍機が台湾の防空識別圏に相次いで進入したことなどがある。
 ただ政治的対立は今のところ経済対立には大きくおよんでいない。米中貿易は拡大し、また世界の資本が中国国債市場への資金投入を増加させていることなどである。政治対立が経済活動を揺るがせば世界経済への影響は大だが今のところはない。

(11月の鉱工業生産、小売売上は)
 11月の鉱工業生産は、前年同月比3.8%増加した。伸び率は前月の3.5%から加速し、予想の3.6%を上回った。
小売売上高は3.9%増。予想は4.6%増、10月は4.9%増だった。
1-11月の固定資産投資は前年同期比5.2%増加した。予想の5.4%をやや下回り、1-10月の6.1%増から減速した。

(4Q・GDP予測は来年通年とも4.9%に引き上げ)
JPモルガンは、中国の4Q及び2022年通年のGDP伸び率見通しをともに上方修正。4Qを前期比4.0%増から4.9%増に、22年通年を前年比4.7%増から4.9%増に引き上げた
11月の統計が10月からの一定の前向きトレンドを確認したことを受けた。
21年通年の予測は前年比7.8%に据え置いた。

(過度の人民元上昇を避けるべき)
 中国国家外為管理局(SAFE)の元国際収支司長で、現在は中銀国際証券のグローバルチーフエコノミストを務める管涛氏は、人民元の過度の上昇を避けることは市場期待・規制管理の上で中国の優先事項の一つであるべきとの考えを示した。
 為替レートの変動・柔軟性にとっての課題は、通貨がオーバーシュートして経済のファンダメンタルズから逸脱する可能性だと指摘。「市場の需給が今年の人民元上昇の支配的な力となった一方、国内の外貨購入と対外投資チャンネルを秩序だって拡大することが通貨を安定させる鍵となるだろう」とした。

(G7外相会議に抗議)
 英国で行われたG7外相会合で中国など権威主義的な体制に対抗する声明が出たことに、中国政府は「イメージに泥を塗った」などと強く反発している。「私たちは、G7が中国の内政に干渉し、中国のイメージに泥を塗り、中国の利益を損ねることに断固反対する」とした。中国外務省の汪文斌報道官はこう述べ、G7の議長声明が中国の人権問題や台湾海峡の問題などに触れたことに対し強く反発した。
 また、汪報道官は「道理もなく特定の企業を抑圧することを放棄するよう」要求。「イデオロギーで一線を画すやり方を正し、世界を分裂させるのではなく真の多国間主義を実行するよう求める」と主張した。

テクニカル分析(人民元/円)

雲の上限から反発

日足、ボリバン2σ上限から反落、2σ下限近く、雲の上限で反発。12月14日-15日の上昇ラインがサポート。12月8日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。ボリバン中位。
週足、10月18日週にボリバン3σ上限に到達し一服膠着。9月20週-12月6日週の上昇ラインがサポート。11月22日週-12月6日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、ボリバン2σ上限到達。9月-10月、1月-9月の上昇ラインがサポート。雲の上。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

米系証券が中国株を買い推奨

中国経済への逆風の大半は既に相場に織り込まれているため、売り込まれた中国株は買いの好機を提供していると、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。
新型コロナウイルス感染を完全に抑え込むゼロコロナ政策と「規制強化による中国の成長見通しへのリスクは残っているが、中国株市場は既にそれらのリスクの一部を反映しているため、バリュエーションは魅力的でもっと買われていい状態が続いている」と分析した。
 JPモルガン・チェースのストラテジストらも今週、中国株の投資判断を引き上げ、オフショア中国株が来年「大幅に」反発するとの見通しを示していた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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