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FX「介入4回、対ドル14.0以上を避けたいか。今週も圧力で利下げなのか」トルコリラ見通し

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総括

FX「介入4回、対ドル14.0以上を避けたいか。今週も圧力で利下げなのか」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)   

予想レンジ トルコリラ/円 7.5-9.0

(ポイント)
*12月は4回介入を実施 対ドルで14以上を避けたい
*大統領含め政府幹部は高インフレリラ安で協議続ける
*今週の政策金利決定は高インフレにもかかわらず利下げ予想
*リラ安で経常収支は3か月連続黒字
*10月鉱工業生産や小売売上も改善
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む
*トルコは外貨預金残高が外貨準備を上回る
*3Q・GDPは前年同期比7.4%増
*11月CPIは21.31%
*大統領は利下げ継続と為替の安定を望む
*通貨は最弱、株は最強
*利下げでも長期金利は上昇し20%台へ
*2021年成長見通しは9%
*大統領が10大使の追放指示(その後大使側譲歩で鎮静化)
*大統領は、利上げ派の中銀金融政策委員の3委員を解任した
*大統領支持率低下

(最近の介入、対ドルで14.0以上を避けたいのか)
 中銀が介入を実行したかどうかは、同日に発表がある。介入金額は15日後に発表される。以下は弊誌推測の介入額と外貨準備推移。

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(インフレ21%、介入、格付け見通し引き下げ)
11月消費者物価は前年比でついに20%を超えて21.31%となった。リラの暴落で12月は中銀は4回のリラ買い外貨売りの介入を行ったが、リラ相場を上昇させることは出来なかった。今週も高インフレに拘わらず政策金利を15%から14%へ引き下げる予想が強い。格付け会社も呆れS&Pとフィッチは格付け見通しを安定的からネガティブに変更した。

(外貨預金残高がはリラ預金残高を上回る異常さ)
 異常な経済である。リラの暴落でトルコの外貨預金はリラ預金を上回ることとなっている。自国通貨を破棄したような感じさえする。エルドアン政権に押さえつけられている国民も狂乱物価に対してデモを繰り広げた。野党も支持率が急落している大統領を攻撃し総選挙の前倒しを求めているが政権与党は応じていない。

(好調な経済指標)
 リラ安の影響か、高インフレを除けば経済指標や株価は好調だ
特に経常収支が3か月連続黒字となったことは素晴らしいが、それもリラ安のお陰だとすると、リラ高誘導も難しくなる

*10月経常収支31.56億ドルの黒字(3か月連続黒字)=コロナ規制が緩和され観光収入が増加
*10月鉱工業生産 前年比8.5%増
*10月小売売上15.2%増

11月自動車生産前年比19.7%減少(これは半導体不足で仕方なし)

今年の成長率は9%見通し
株価指数は41.81%高

 今週残るは12月16日の政策金利となる

テクニカル分析(トルコリラ/円)

市場は下押し、介入で抵抗、長い下ヒゲ

 日足、 12月13日は下押すも、介入実施で長い下ヒゲを残す。12月1日-13日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。2σ下限からは上放れる。
週足、6週連続陰線。11月8日週-15日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン2σ内に戻るか。
 月足、9月は7月-8月の上昇ラインを下抜く。10月も陰線。11月は大陰線。9月-10月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン2σ下限を下抜き3σ下限へ。
 年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも3月の中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

新財務大臣とトルコ実業界のミーティング、大統領は中銀総裁,財務相と会談

 実業界からは対ドルレートが9を割ることもなく14を超えることもないようにしてほしいとの要望があった。対ドル9とは意外と謙虚。やはりリラ安にメリットを感じているところもある。またエルドアン大統領は中銀総裁、財務大臣、国営銀行長と会談をもった。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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