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FX「静かなる最強通貨、ただ対円では18円維持できず下落」人民元見通し

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総括

FX「静かなる最強通貨、ただ対円では18円維持できず下落」人民元見通し

(通貨首位 株価13位) 

予想レンジ 人民元/円 17.5-18.0

(ポイント)
*対円で18円を維持できなかったが年初来最強通貨の地位は譲らず
*人民元は政経のボラティリティとは関係なく管理された変動相場である
*人民元先物取引の試験的な導入を進めている
*11月PMIはマチマチの動き
*景気減速で金融は緩和気味である。それがいつ元に向かってくるか
*李首相は景気減速を示唆
*米中会談は終わったが、小競り合いは続く
*オリンピックボイコットを示唆する国もあり
*米駆逐艦は台湾海峡を航行
*石油備蓄放出では米中が協調
*中国の強さは将来米国のGDPを追い抜く自信からか
*不動産税の導入開始
*3Q・GDPは減速 4Qは回復の見込みと首相は示唆
*外国勢の中国国債保有が急増
*国内の規制、統制強化が目立つが、対外経済開放や米中関係改善の動きもあり
*TPPに加盟できるか

(首位は維持したが、通貨バスケットの比重が高いドルが下落で対円18円を維持できず)
依然、年間最強通貨だが、11月単月では円に首位を譲り、先週は5位で18円を維持できなかった。やはり通貨バスケットの比重が大きいドルが下落すると連れ安となる。経済指標や政治、対外関係の影響が及ばないところも人民元の特徴だ。10月工業利益は2カ月連続で伸びが加速した。鉱業や製造業部門などが寄与した。今週は11月製造業PMI、財新製造業PMI、財新サービス部門PMIの発表(詳細後述)がある。

(金融政策)
金融政策では、人民銀行の金融市場担当責任者は減速する経済を支援するため、妥当に潤沢な流動性を維持し、特に小規模企業の資金調達コスト負担を軽減すると表明した。10年国債利回りは先週の2.93%から今週は2.89%へ低下している。輸出企業にとっては元高も障害となるが世界的なインフレが続くのでむやみに元を減価することもできない苦しい状況にもある。人民元は管理相場なので市場原理よりも政府の意図が反映されることもあるので最強通貨と浮かれず金融政策の動向をチェックし続けたい。

(米中首脳会談後)
米中首脳会談後は、石油備蓄放出で米中は協力したが、米駆逐艦が台湾海峡を航行し緊張感を高めた。さらに米国は12月に開催する「民主主義サミット」に台湾を招く。台湾を自国領土の一部と見なす中国は反発するとみられる。一方中国は、配車アプリ大手、滴滴グローバルの米国預託株式(ADS)の上場廃止を求めたと報じられている。
米豪など人権問題による政府関係者のオリンピックボイコット、また中国軍が極超音速滑空兵器を搭載する新型弾道ミサイル「東風17」を既に相当数配備していると発表したことなど緊張関係は続くが中国は終始一貫西側諸国に妥協する姿勢は示していない。中国の強みは14億人の消費市場を有し海外勢がより積極的に参入意欲を示していることだろう。

(11月製造業PMIなど、マチマチ)
*11月の製造業PMIは50.1と、10月の49.2から上昇した。景況改善・悪化の分岐点となる50を8月以降初めて上回った。予想は49.6だった。

*11月の非製造業PMIは52.3と、10月の52.4から小幅に低下した。新型コロナウイルス流行に伴う新たなロックダウン(都市封鎖)措置が打撃となった。
製造業と非製造業を合わせた総合PMIは52.2で、10月の50.8から上昇した。
中国経済は、製造業セクターの低迷や不動産セクターの債務問題、新型コロナの感染拡大などで回復の勢いが弱まっている。

*11月の財新製造業PMIは49.9に低下 業況改善・悪化の節目である50を割り込んだ。鈍い需要と雇用の減少、物価高止まりが響いた。
11月の製造業PMIが3カ月ぶりに50を上回ったのは対照的な結果となった。財新のPMIは小規模企業に焦点を当てている。

(中露が米国の「民主主義サミット」に断固反対)
米国が12月に開催するいわゆる「民主主義サミット」に共同で反対する、中国の秦剛駐米大使とロシアのアントノフ駐米大使の共同寄稿を米誌「ナショナル・インタレスト」に掲載した。両大使は寄稿で、「民主主義サミット」について、「明らかに冷戦思考の産物であり、イデオロギー的対立と世界の分断を引き起こし、新たな『分断線』を作り出し、今日の世界の発展と逆行するものだ。中国とロシアはこの行動に断固反対する」とした。

テクニカル分析(人民元/円)

やや重くなってきた

日足、ボリバン2σ上限から反落、2σ下限あたりで下げ止まる。かろうじて雲の上。11月26日-12月1日の下降ラインが上値抵抗。11月9日-11月30日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。ボリバン下位。
週足、ボリバン3σ上限に到達し一服。11月8日週-22日週の上昇ラインがサポート。11月22日週は上ヒゲが長い。ボリバン2σ上限は18.08。
月足、ボリバン2σ上限到達。9月-10月の上昇ラインを下抜くか。雲の上。
年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

中国、安倍氏の台湾発言に抗議

中国外務省の汪文斌副報道局長は、安倍元首相が台湾の民間シンクタンク主催のフォーラムで、台湾に軍事的圧力を強める中国を強くけん制したことについて、「強烈な不満と断固たる反対」を表明するとともに、外交ルートを通じて厳正な申し入れを行ったことを明らかにした。 汪氏は安倍氏の発言を「公然とでたらめを言った」と批判。その上で「台湾は中国の神聖な領土だ。中国人民のボトムラインに挑戦すれば、必ず頭を割られて血を流すだろう」と警告した。(安倍氏は中国が台湾に武力攻撃すれば日米同盟の有事になるとの認識を示した)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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