メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・欧州でコロナ感染が再拡大
・パウエルFRB議長続投でドル高ペソ安
・原油反発でペソ下げ渋り
足元のメキシコペソ/円は1カ月半ぶり安値へと下落
メキシコ中銀の利上げ後も上値が重く推移していたペソ/円は19日に5.449円前後まで下落。
オーストリアがロックダウン(都市封鎖)を迫られるなど、欧州でコロナ感染が再拡大した事で市場心理が悪化しました。
22日にはドル/円の上昇に支えられて値を戻しましたが、原油価格が下落する中でペソの上値は限られました。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任決定によりドルが上昇した事でドル高・ペソ安が進行した事もペソ/円の重しとなりました。
23日には米国の利上げ期待が高まる中でペソが下落。
ペソ/円も一時5.396円前後まで下落して10月8日以来の安値を付けました。
ただ、その後米国が日本や中国と協調して石油備蓄を放出する事が発表されると、原油価格が反発したためペソも持ち直しました。
備蓄放出による原油需給の緩和効果は限定的との見方が強いようです。
注目ポイントは原油価格
原油相場は、価格の押し下げに躍起の先進国と積極増産には後ろ向きな産油国の狭間で不安定な値動きとなっています。
産油国メキシコの経済にとっても原油価格の動向は重要なポイントです。
いまのところ、米国をはじめとする先進国の備蓄放出では原油価格の押し下げ効果は小さいとの見方が強く、NY原油(WTI)などはむしろ反発しています。
需要が高まりやすい冬場に向けて、このまま原油価格が上昇すればペソ相場の支援材料になりそうです。
ただ、米国はクリスマス商戦に向けてどうしてもガソリン価格を抑えたい意向でしょう。
米国主導の動きには当面注目が集まります。
一方で、産油国は12月上旬に石油輸出国機構(OPEC)プラス会合を開催する予定です。
世界最大級の産油量を誇るサウジアラビアの動きにも注目しておきましょう。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.300~5.525円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆原油価格
・主要国株価
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