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中銀ルール変更で利下げ示唆で小緩む、トルコの経常収支改善方法は?

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総括

中銀ルール変更で利下げ示唆で小緩む、トルコの経常収支改善方法は?

通貨最下位、株価15位
予想レンジ トルコリラ/円 12.5-13.5

(ポイント)
*中銀は政策金利のベンチマークをコアインフレに変更した(リラは下落)
*大統領は利下げを要求している
*7月経常収支は改善 観光収入増加
*7月鉱工業生産、小売売上、失業率は悪化
*2Q・GDPは強く、今年の成長率は8%超えか
*インフレは8月19.25%
*政府は成長率とインフレ見通し引き上げ
*8月製造業PMIは改善
*今年は月別に見れば最強が3回、最弱が3回と乱高下している。
*経済外交を積極的に進めている
*韓国と通貨スワップ協定締結
*外貨準備高が回復して400億ドル台から700億ドル台となった
*コロナ感染者は増加
*大統領支持率低下
*通貨スワップ協定の締結に向けて4カ国と交渉
*政府の21年成長予想は7%から8%へ上方修正

(中銀ベンチマークをコアインフレに変更)
カブジェオール中銀総裁は、現在19%の政策金利は十分に引き締め的で、インフレ率は4Qに低下するとの見通しを示した。市場では金融緩和の用意があると受け止められ、通貨リラが急落した。総裁は「中銀が政策を決定する上で、総合インフレ率より低い水準にあるコアインフレ率の重要性が増している。食品を除いたインフレ率は年内、総合インフレ率を下回ると予想している」と述べた。
コアインフレ率は6月の17.48%から3か月連続で低下し8月は16.76%。
政策金利は3月以降、19%に据え置かれている。カブジェオール氏は過去数カ月、政策金利をインフレ率よりも高い水準に維持すると表明していたが、最近はそうした発言はしていない。エルドアン大統領は、高インフレにもかかわらず、中銀に金融緩和を求めていることに配慮した。中銀は9月23日に政策決定会合を開く。市場では今月の決定会合で利下げが議題に上るとの観測が台頭してきた。経済指標は
経常収支は改善したが、鉱工業生産、小売売上、失業率は悪化した

(7月経常収支、観光収入改善)
7月は6.83億ドルの赤字、前年同月の19.89億ドルの赤字から改善した。貿易収支は29.84億ドルの赤字、サービス収支は29.48億ドルの黒字であった。トルコの経常収支は貿易赤字を観光収支の黒字を含むサービス収支の黒字で補う形である。
第一次所得収支(利子・配当金)は7.02億ドルの赤字、第二次所得収支(対価の伴わない収支)は0.55億ドルの黒字であった。

*今年最強通貨の南アランドは貿易収支の黒字定着、メキシコペソは郷里送金の増加で経常収支が改善。トルコは観光収入頼みで経常収支改善を狙う

(7月鉱工業生産は弱い)
前年比8.7%増、6月は24.1%増、前月比で4.2%減、6月は2.2%増であった。
6月の伸びを失った。

(7月小売売上も弱い)
前年比12.3%増、6月は18.3%増、前月比0.7%増、6月は15.0%増であった。

(7月失業率悪化)
7月失業率は12.0%と6月の10.6%から上昇した。

(エルドアン大統領はいつも楽観)
エルドアン大統領は9月11日、国内経済について、経済成長、輸出、雇用はすべて良好で、主な課題はモノと労働者に対する需要の急増だとの認識を示した。
インフレや金利については、直接言及しなかった。
大統領は、経済成長率・雇用・輸出・生産の面で国内経済が「回復し飛躍している」と発言。「現在の問題の大半は、生産・雇用・投資・物流に対する需要の急激かつ大幅な増加に起因している」と述べた。
今年のトルコの経済成長率は10%近くに達すると予想されている。先月のインフレ率は19%を超えており、金融引き締めスタンスの維持を求める圧力が引き続き強まっている。

(コロナ新規制反対で数千人がデモ 国内最大規模)
イスタンブールで9月11日、新型コロナワクチン接種や検査、マスク着用を巡る新規制に反対して2000人超が抗議デモを展開した。トルコで行われた同様のデモでは最大規模となった。大半がマスク不着用の参加者らは、スローガンを連呼してプラカードやトルコ国旗を掲げ、個人の権利を主張する歌を歌うなどした。反ワクチンデモは他国でも行われている。
政府は、都市間を移動する航空機やバス、鉄道の全利用者と、コンサートや演劇など大規模イベント参加者にワクチン接種または陰性の証明を義務付けた。このほか、ワクチン未接種の学校職員には週2回のPCR検査が、また公共の場でのマスク着用と社会的距離(ソーシャルディスタンス)が義務付けられた。
トルコはこれまでに1億回以上のワクチンを接種、国民の64%が2回の接種を終えている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ上限で伸び悩んで下落も雲には入らず

日足、ボリバン2σ上限あたりで推移した後、下落、雲に迫る。9月9日-13日の上昇ラインがサポート。9月10日-13日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン下位。
週足、先週は5週ぶりの陰線。8月23日週-9月6日週の上昇ラインがサポート。8月30日週-9月6日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位を僅かに越える。。雲の下。
月足、7月、8月は連続陽線。7月-8月の上昇ラインがサポート。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

エルドアン大統領、国連へ

エルドアン大統領は9月14日から始まる国連総会に出席し、アフガン問題などについて演説する。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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