南アフリカランド/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・米テーパリング観測後退でリスクオン
・南ア経済指標改善
・暴動の影響薄れる
足元の南アフリカランド/円は持ち直しの動きが継続
先月末のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演でテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)観測が後退し、市場がリスクオンに傾いた流れが9月に入っても続いています。
1日には南ア8月製造業PMIが57.9へと急上昇(7月43.5)しており、7月に発生した大規模な暴動による経済の落ち込みからの回復も窺えました。ランド/円は8月後半から続く持ち直しの動きが継続しており、6日には7月12日以来の7.70円台を回復して7.719円前後まで上昇しました。
なお、7日に発表された南ア4-6月期国内総生産(GDP)は、前年同期比+19.3%と予想(+17.8%)以上の伸びとなりました。
注目ポイントはテクニカル要因
南アランド/円は6月高値8.166円前後から、8月には7.116円前後まで下落しましたが、その後の持ち直しで今月1日には半値戻し(7.641円前後)を達成。ただ、フィボナッチ比率の61.8%戻しにあたる7.765円前後を前に、足元ではいくぶん伸び悩む様子も見て取れます。この7.765円前後を突破できるかどうかが、この先の相場展開を占う事になりそうです。
明確に上抜ければ100%戻し(8.166円前後)も視野に入るでしょう。ただ、61.8%戻しは黄金比の観点から、チャートを眺めた人の多くが「心地よさ」を感じる水準とされています。上抜けるためには追加の買い材料が必要になるかもしれません。目先的に南ア国内の経済指標等のイベントに特筆すべきものはありません。
それだけに、ランドの値動きそのものが注目される事になりそうです。
来週までの南アフリカランド/円の見通し
予想レンジ
7.575~7.825円
基調
上値もみ合い
来週までの注目ポイント
☆フィボナッチ61.8%戻しの攻防
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