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経済指標はマチマチだが、需給要因とパウエルFRB議長発言で反発、ただ株安

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総括

経済指標はマチマチだが、需給要因とパウエルFRB議長発言で反発、ただ株安

予想レンジ 5.2-5.7 

 (ポイント) 
*パウエルFRB議長のハト派的主張はリスク選好となりペソを引き上げた
*外国からメキシコへの7月の送金は過去最高となった
*経済指標は弱含むものも出てきている
*来週は消費者物価と月鉱工業生産に注目したい
*見通し、GDP,CPIともに上方修正
*メキシコ株価指数は9月になって連続陰線
*年内の利上げ予想あり
*経済は米国依存が大きいだけに米国景気動向もカギを握る
*コロナ感染者は拡大中
*原油価格は、7月の76ドルから61ドル台まで下落したが現在は69ドル台まで戻す
*バイデン米大統領をメキシコへ招待する予定
*ペメックス格下げ
*外需は強いが内需は弱い
*2021年春以降、米国からの旅行者が激増している

(リスク回避から選好へ)
 8月は世界的なリスク回避で下落していたが、8月20日にボリバン下限に達して長い下ヒゲを残したこと、またパウエル議長の金融引き締めへ慎重な発言が出て、ドル安米金利低下が進み、リスク選好となり資源価格も上昇、資源国通貨のメキシコペソも上昇した。原油価格も60ドル台前半から後半へ上昇した。一方、メキシコ中銀の政策決定会合議事要旨では、大半の政策委員が物価面のリスクは上振れ方向だとの認識を示したことが明らかになった。8月前半の消費者物価指数の前年比上昇率は5.58%に鈍化したとはいえ、中銀が目標の中心としている3%より依然としてずっと高いとした。景気回復については引き続き弱いとの声が大勢。大半の委員は、通貨ペソが安定的に推移していると強調した。

(今週の経済指標)
8月企業信頼感指数は51.4で7月の51.5から小幅悪化
8月製造業PMIは47.1で7月の49.6から悪化
8月消費者信頼感指数は42.7で7月の43.9から悪化

(来週の経済指標)
 8月消費者物価と7月鉱工業生産、政策金利決定の手がかり

(見通し、GDP,CPIともに上方修正)
メキシコ中銀は、物価上昇率と国内総生産(GDP)伸び率について今年の見通しを引き上げた。物価圧力はしばらく想定より強まる可能性があると警告している。4Qの消費者物価指数(CPI)上昇率予想は従来の4.8%から5.7%に修正された。中銀の目標レンジは2-4%で中心が3%。中銀は「年内から来年初めにかけて5%を超える伸びで推移した後、鈍化が見込まれ、2023年1Qには3%に収まる」と説明した。こうした物価圧力抑制のため、8月12日の会合で政策金利を0.25%引き上げた中銀は年内、追加利上げに動くとみられている。
今年のGDP成長率予想は6.0%から6.2%に切り上がった。中銀によると、経済成長に関するリスクは上下均衡、物価に関するリスクは上振れ方向だという。

(中銀議事要旨、物価リスク上振れ方向と認識)
 メキシコ中銀が8月26日公表した今月の政策決定会合議事要旨で、大半の政策委員が物価面のリスクは上振れ方向だとの認識を示したことが明らかになった。政策委員の多数は物価上昇率が数カ月にわたって目標を上回り続けている点に言及。ほとんどの委員は、総合ベースとコアベースの物価見通しが上方修正されてきたと指摘した。
また多数の委員は物価圧力に関連しているショックは一時的とみられるが、それでも物価形成に影響を及ぼすリスクがあると警戒感を表明した。
景気回復については引き続き弱いとの声が大勢。一方で大半の委員は、通貨ペソが安定的に推移していると強調した。議事要旨によると、利上げに反対したボルハ委員とエスキベル委員は、いずれも物価上昇の性質が一過性にすぎないとの意見を披露した。さらにエスキベル氏は、新たな利上げは逆効果を生みかねず、政策金利を維持しても物価上昇率は目標に収まるのを阻害しないとの考えに変わりないと述べた。

(7月送金額は過去最高)
外国からメキシコへの7月の送金額は前年同月比29%増の45.4億万ドルだった。2021年5月の45.3億ドル上回り過去最高となった。ロペスオブラドール大統領はコロナ禍という危機の下での送金増加を賞賛した。1回の平均送金額は390ドル。ただ米国の給与支払いは2週間に1回の企業が多く、月に2回程度送金を実施しているようだ。

(米GM、9月に北米8工場で減産 半導体不足継続で)
メキシコのラモス工場でも減産を実施する

テクニカル分析

8月24日-25日の上昇ラインを下抜いて下落

日足、ボリバン3σ下限で下げ止まり反発。雲の上。ボリバン中位越える。9月1日-2日の上昇ラインがサポート。8月12日-9月1日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、8月9日週-16日週の下降ラインを上抜いて上昇。6月23日週-30日週の上昇ラインがサポート。7月5日週-8月9日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年7月の下降ラインが上値抵抗。21年3月-6月の上昇ラインを下抜いている。6月-8月の上昇ラインがサポート。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

中南米の成長率見通しを5.9%に上方修正

国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会は、中南米地域の今年の経済成長率見通しを、7月初めに示した5.2%から5.9%に上方修正した。新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限措置が解かれて経済活動が徐々に再開し、見通しが明るさを増していることが背景にある。ただ、年内に経済規模がパンデミック前の水準に戻ることはないと予想した。地域内でワクチン接種の進展にばらつきがあるため、長期的な成長見通しは依然として不透明だとしている。今年から来年にかけて、個人消費が成長の最大のけん引役となり、成長率の半分以上に寄与すると予想した。国別では、ブラジルの今年の成長率見通しを4.5%から5.2%に、メキシコを5.8%から6.2%にそれぞれ上方修正した。地域全体の来年の成長率見通しは2.9%に据え置いた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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