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リスク回避の流れでは健闘。原油安で売られるも政策金利引き上げで支える

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総括

リスク回避の流れでは健闘。原油安で売られるも政策金利引き上げで支える

(通貨6位、株価2位)

予想レンジ 5.1-5.6 

 (ポイント) 
*今週のリスク回避の流れでもペソや株価の下落幅は他の資源・新興国と比べれば小さい
*政策金利は3-2で引き上げられた。0.25%の引き上げで4.5%へ
*原油価格は続落
*6月鉱工業生産は悪化
*インフレは5.81%で目標の3%を上回る
*年末インフレ見通しも引き上げ
*秋にバイデン米大統領をメキシコへ招待する予定
*メキシコ株価指数は堅調で年初来15.96%高(8月19日)
*2Q・GDPは前年同期比19.7%増
*6月海外からの送金額、前年比25%増
*ペメックス格下げ
*コロナ感染者数は増加
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*2021年春以降、米国からの旅行者が激増している

(原油安と鉱工業生産悪化で売られる)
 例年の夏のように今夏も円が強い。6,7月から円は全体的に強含んでいたが、8月も円とトルコで最強通貨争いだ。メキシコペソは対ドルでは対等な強さであるが夏の円高でペソ円が弱含んでいる。
テクニカルでもペソ円はボリバン2σ上限に達したことで反落している。中国景気の減速やOPECの増産合意で原油価格が70ドル割れが定着していることもペソにとっては悪材料だ。米国経済指標ではミシガン大消費者態度指数や小売売上が悪化し、米経済の恩恵を強く受けるペソも売られるところとなった。さらに先週末には米軍のアフガン撤退を機にタリバンがアフガニスタンを制圧したとの報道も世界的なリスク回避となり資源価格や新興通貨が売られペソも売られた。経済指標では6月鉱工業生産は前月比0.5%減少で悪化した。予想は0.2%上昇であった。

(政策金利)
 政策金利が0.25%引き上げられ4.5%となった。現在のインフレ率が5.81%で目標の3%を大きく上回っていることにある。ただし決定は3対2で据え置き派が2人いた。コロナ感染拡大での国内景気失速を懸念した。中銀は年末のインフレ見通しを4.8%から5.7%へ引き上げた。また民間予測では政策金利が22年1Qに5.5%となるとするところも出てきている。これは既に織り込み済みでもありペソを支えることにはならなかった。ただペソは12通貨中、月間4位、年間6位で大きな落ち込みはない。

(原油価格下落、WTI続落)
 デルタ株感染拡大、中国の原油輸入量減少、OPEC増産合意で売られている(チャートはWTI日足)

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(株グラフ)
ボルサ指数は今週はここまで(8月19日現在)0.76%安だが、年初来では15.96%高と健闘している。ちなみに日経平均は今週は2.49%安、年初来では0.59%安。

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(来週発表の指標は多い)
 来週は6月小売売上、8月中旬インフレ指数、2Q・GDP最終値 2Q経常収支、6月経済活動指数、7月失業率、中銀議事録、7月貿易収支など多数の発表がある。

(メキシコへの投資は増加、2020年)
2020年の中南米地域の外国直接投資(FDI)受入額は、世界的な新型コロナウイルス感染流行の影響を受け、前年比34.7%減の1,054億8,000万ドルだった。ただその中でメキシコへの投資額(313億6,500万ドル)は6.6%増加した。

テクニカル分析

ボリバン2σ上限から3σ下限へ下落

 日足、ボリバン2σ上限から上ヒゲの長い陰線を出しながら下落。ボリバン3σ下限で下げどまり。8月18日-19日の下降ラインが上値抵抗。7月20日-8月19日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線下向き。雲下へ。
 週足、ボリバン2σ上限近くから下落し、ボリバン中位割り込む。6月21日週-8月16日週の上昇ラインがサポート。7月5日週-8月9日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年7月の下降ラインが上値抵抗。21年3月-6月の上昇ラインがサポート。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

米メキシコ国境、7月の拘束者21万人 今年最多

 米南西部国境での7月の拘束者数は21万2672人になった。過去21年で最多。7月単月は6月を13%上回り、2021年度(20年10月から)で最も多い。1月のバイデン米政権の発足後に急増しており、不法移民は大きな課題となっている。
 ハリス米副大統領がメキシコのロペスオブラドール大統領と電話で協議した。ただ具体的な成果には乏しいのが現状だ。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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