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自分の相場観を周りの人に伝えることで実力UPしよう「元大手邦銀ディーラーが教える FX実力アップ教室」戸田裕大

FX実力アップ教室 戸田裕大

こんにちは、戸田です。

本シリーズでは、「負けないFXトレーダーを育てる」をコンセプトに、過去に為替ディーラーとして様々な失敗を経験してきた私が、どういった工夫をして少しずつ上達していったのか体験談をお伝えしていきます。新人ディーラー(新人の個人投資家)にありがちな落とし穴と、その対策などを通じて、読者のみなさまの実力UPの参考にして頂きたいと考えています。

第4回目は「自分の相場観を周りの人に伝えることで実力UPしよう」です。

早速みていきましょう。

目次

1.仲間とのディスカッションが実力UPの秘訣
2.よくある誤解
3.終わりに

1.仲間とのディスカッションが実力UPの秘訣

本日は、自分の相場観を周りの人に伝えることでFXの実力UPに繋がると言う経験をお伝えしようと思います。

本日の話は主にオペレーション(実際の売買タイミング)ではなく、その上位概念であるストラテジー(トレンドの予測)に関係します。ストラテジーの精度が向上すれば、多少のオペレーションの失策を挽回することが出来ますので重要と考えています。

これまで私はさまざまな場所で為替相場についてお話をさせて頂く機会に恵まれました。これは私の相場に対する考え方がある程度は納得感のあるもので、それを聞いてみたいと考えてくれる人が少なからずいたからだと思います。

ですが、私もみなさまに相場観をお伝えするのが最初から得意だったわけではありません。振り返ってみると、過去に練習してきた経験が多くあります。

一つが同僚とよく相場について話をしたことです。例えば同期の行員が「一目の雲を上抜けたから、上に走るぞ」と話しかけてくれたり、後輩は「短期的にはドル円は下だと思います」と教えてくれたり、それに対して、私は「いやそう思わないよ」とか、「そう思うよ」とか、相場について話せる環境があったことは、自身の相場観の形成に役立ったと思います。

また振り返ってみると、凄腕ディーラーの方も意見を求めてくれました。「戸田君はドル円の今後についてどう考えているのかね?」と。学習の機会を貰っていたのだと思います。考えを求められることで深く考え、より良い考えにたどり着くことを期待されていたと思います。

それでその凄腕ディーラーに意見を伝えるのですが、顔色を窺うと、あまり納得していない様子もしばしばみられました。聞き手のレベルが高いと、それが理にかなった意見かどうか、すぐに見抜かれてしまうのだと思います。

今は幸いにもTwitterなどで自由に自分の意見を発信出来ます。反対の意見は怖いですし、それを目にすると嫌な気もするのですが、誹謗中傷でない限り、反対意見を大事にして、色々とディスカッションを行うのが成長への近道かも知れません。

もし仲が良く腹を割って話せる相手がいれば、相場に関する意見交換を行うと相場観の醸成に役立つと思います。人の意見に耳を傾け、たしかにそれはその通りだ、いや自分は違うと思う、自分はこうだと思うとディスカッションを通じて相場観(ストラテジー)は形成されていく可能性があります。

2.よくある誤解

しばしばインターバンク出身のディーラーで、売買こそが自分を成長させるとした主張も耳にします。ですがインターバンクを長く経験してきた私は、それはオペレーションを成長させる手段としては有効だけれども、相場観を形成するためには必ずしも重要ではないと思っています。

むしろ相場感が一番磨かれたと思うのはお客様への説明を通じてです。これを業界用語で「カスタマー・ディーラー」とか「セルサイド」とか「アナリスト」とか呼ばれるのですが、お客様に納得していただくための資料を準備したり、面前で説明したことが相場観の醸成に大きく役立ちました。

私は計750社以上の法人のお客様に対して、為替相場や周辺知識について説明してきたのですが、お客様に納得していただくことは決して簡単なことではありません。理にかなった説明をして、そこから鋭い分析を提示できれば本当に感謝してくれるのですが、そうでない時は上辺だけの返事を頂くことも少なくありません。

ですから自分の考えを書き出してみて、相手に対して説明をすると言うことは、実は相場観(ストラテジー)の形成のためにとても役立つ練習ではないかと考えています。相場と向き合い、本気で勝ちを拾いにいく姿勢(オペレーション)が重要なことは言うまでもありませんが、たまには一歩、相場から離れたところで相場の話をするということが重要なことのように思います。

本シリーズで何度も述べてきていますが、これもまた「木を見て森を見ず」にならないための工夫かと思います。みなさまも機会があれば周りの方と相場について話してみて頂ければ、筆者冥利につきます。

いやいや、そんなことを話せる人はいないよと言う方もいらっしゃると思います。そんな方におススメなのが、ブログや書き込みです。

Twitterでも、ブログでも、NewsPicksのような意見を書き込めるウェブメディアでもよいのですが、書き出すことで、自分の考えを人の目に触れさせることも相場観(ストラテジー)の形成に役立つと思います。また文章であれば書きながら途中で訂正も出来ますし、会話のような瞬発力も求められません。より洗練された意見を作るには文章に落とし込んでいくことも効果的です。

3.終わりに

みなさんは自分の相場に対する考えをどこかに記したり、周りの人の意見を聞いたことがございますか?

一度、アウトプットの機会を作ってみても面白いと思います。

相手は家族の方でも友人でも、熟練者でも未経験者でも良いと思います。熟練者からは熟練者なりの鋭い質問が、未経験者からはかえって常識に捉われない質問が返ってくるもので、みなさんはもしかしたら回答につまずくかも知れません。

そう言ったことを一つずつ説明出来るようにしていくことは、長い目でみれば相場観(ストラテジー)を洗練させることに繋がります。

売った買ったのオペレーションを洗練させていくことも勝つためには極めて重要ですが、その一段上の考え方、大きな方向を捉えるための相場観を鍛えるためには、他人に説明をする機会を設けるのも役立つと思うのです。


本日はここまでとなります。

引き続き、みなさんのレベルアップに役立つ記事を作成してまいりますので、応援して頂けますと幸いです。

戸田裕大

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