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11か月連続陽線ならず=写真判定レベル。米中対立も市場安定。共産党100周年

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総括

11か月連続陽線ならず=写真判定レベル。米中対立も市場安定。共産党100周年

(通貨4位 株価14位)
予想レンジ 人民元/円 16.9-17.4  

(ポイント)
*7月1日は中国共産党100周年
*対円で11か月連続陽線ならず 0.001銭下落
*6月の製造業PMIは50.9で、前月の51.0から小幅に低下
*穏健な金融政策、人民元相場の柔軟性を高める
*秋に米中首脳会談の可能性も
*5月鉱工業生産や小売売上高は伸び悩む
*中国による台湾の軍事的占領、近い将来起こる公算小=米軍トップ
*豪がワインの対中輸出でWTOを提訴
*5月貿易統計では輸入が10年ぶりの大幅な伸び
*対米関係は悪化しているが貿易量は増加
*外貨準備、5月末時点で3.22兆ドルに増加
*夫婦1組に子ども3人まで容認
*膨大な貿易黒字も元高容認の要因
*中国国債へ世界の資金が流入
*豪は一帯一路の契約を一部撤回 米英も一帯一路に対抗
*中国の米国債保有残高は1.1兆ドル
*21年は8.4%の成長見通し
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない

(11か月連続陽線ならず)
11か月連続対円で陽線とならず。去年の8月の15.11から始まっていた。6月は始値17.175、終値17.174で微妙に陰線(外為どっとコム資料)G7の中国批判による米中対立激化、FOMCの利上げ予想前倒しで、世界はリスク回避の波に飲まれた。中国市場は比較的、人民元、上海総合指数ともに小動きであったが小緩んだ。

(PMI週間)
6月の製造業PMIは50.9で、前月の51.0から小幅に低下した。原材料コスト高や、輸出が盛んな広東省の港湾施設での混乱が影響した。ただ、景況改善・悪化の分岐点となる50は上回った。予想は50.8。中国経済は新型コロナウイルス危機の影響からおおむね回復しているものの、製造業部門は原材料コストの上昇や世界のサプライチェーンのボトルネックなど新たな問題に直面している。広東省での新型コロナ感染者の増加も出荷の妨げになっている。
6月非製造業PMIは53.5で5月の55.2から悪化した。
 今週は7月1日に財新製造業PMI、7月5日に財新サービス業PMIと総合PMIの発表がある。

(穏健な金融政策、人民元相場の柔軟性を高める)
人民銀行は、穏健な金融政策を柔軟かつ的を絞った形で適切に運営すると表明、銀行間市場の適度な流動性を維持すると述べた。国際的な経済政策で協調を強化し、外部のショックをかわして、現在の景気回復を強固にしていくとも表明。実質金利の一段の低下を促すほか、人民元相場の柔軟性を高める方針も改めて示した。

(中国共産党100周年)
 7月1日は中国共産党100周年、香港特別行政区設立記念日、香港国家安全維持法制定の日であり中国としては国威を発揚する絶好の機会だ。米商務省は、少数民族ウイグル族の人権を侵害しているとし、米企業からの製品輸出を禁じるリストに中国企業4社と中国共産党系の組織を追加した。中国は国連人権理事会では90ヶ国余りが中国を支持しているとした。また習近平国家主席は、巨大経済圏構想「一帯一路」に関するアジア太平洋地域のオンライン国際会合で、一帯一路関連の協定に「140カ国が署名した」と述べた。あくまでG7の中国への名指しの批判に立ち向かう。ただ世界中が中国との貿易や投資で関係が深まりすぎている現状、中国への経済制裁は、自らに跳ね返ってくるので慎重にならざるを得ない。米国務省当局者は、今週イタリアで開催されるG20閣僚会議に出席する際に、ブリンケン国務長官と中国の王毅外相が会談する予定はないと述べた。水面下でも交渉は進んでいないようだ。
 
(格付け)
フィッチは、中国の格付けを「A+」に据え置き、見通しは安定的とした。
中国経済について、新型コロナウイルスのパンデミックからの回復が成熟段階に入ったとの見解を示した。2021年の国内総生産伸び率を8.4%、22年を5.5%と予想した。
 S&Pは、中国の格付けを「A+/A-1」に据え置いたと発表。中国が今後数年間、他の中所得国と比べて平均を上回る経済成長を維持する公算が大きいとの見方を示した。

テクニカル分析(人民元/円)

11か月連続月足陽線ならず=写真判定レベルで

 日足、6月21日はボリバン3σ下限に到達するも長い下ヒゲを出し上昇。ボリバン中位で揉みあって上昇。6月17日-30日の下降ラインが上値抵抗。6月21日-30日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限に達して反落。4月26日週-6月21日週の上昇ラインがサポート。5月31日週-6月14日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、20年8月の対円15.11から始まった連続月足陽線は10か月で終り、11か月とならず。4月-5月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限。雲中。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

三人っ子政策、出生率の大幅押し上げ効果見込めず

フィッチは、夫婦1組当たり子ども3人まで認める中国の「三人っ子政策」が人口の伸びの減速を止める対策になる可能性は低いとの見解を発表した。出生率が大幅に上がることはないだろうとの見方を示した。ムーディーズは今月、三人っ子政策が出生率を支える効果はあるかもしれないが、中国の出生率が劇的に変化する可能性は低いと述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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