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ペソ上昇、与党が議席を減らした事を市場は好感、原油高も支える

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総括

ペソ上昇、与党が議席を減らした事を市場は好感、原油高も支える

予想レンジ 5.2-5.7  
 
(ポイント) 
*与党が議席を現象させた総選挙の結果がペソと株価を押仕上げた理由は
*5月CPIは依然、中銀目標を上回る
*次期中銀総裁にエレラ財務公債相
*ハリス米副大統領とロペスオブラドール大統領が会談
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*1Q・GDP確報値は前期より0.8%増 前年比では3.6%減。
*コロナ感染者数は日本を下回る
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*経常収支は3Qに史上最大黒字に
 
(ペソ上昇、与党が議席を減らした事を市場は好感)
ペソが上昇、対円で年初来高値の5.581をつけた。
6月6日に実施された連邦下院中間選挙の暫定予想では、ロペスオブラドール大統領の「国家再生運動(MORENA)」を中心とした左派勢力は過半数を維持する一方、議席数を減らす見込みとなった。連立与党は500議席のうち265-292議席を獲得する見込みで、大統領が任期前半で目指した3分の2の議席確保には至らない。
 ただ市場はこの結果を好感してペソ、株価ともに上昇した。この背景には、連邦下院議員選挙で与党連合が大きく議席を減らす見通しとなったことにより、上下両院で3分の2以上の賛成を必要とする憲法改正を、行政府や与党のイニシアチブで推進することは当面の間は困難になるとみられ、ロペスオブラドール現政権が進めている前政権のエネルギー改革に逆行する法改正を、憲法違反の観点から司法が抑止する効果を当面の間は期待できると投資家が判断したことがあるとみられる。

(5月CPIは5.89%上昇 中銀目標上回る)
 5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比5.89%上昇した。4月の6.08%からは若干鈍化したが、予想の5.86%を上回るとともに、インフレ目標(3%プラスマイナス1%)を大きく上回った。変動の大きい一部食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比では4.37%上昇した。
中銀は5月半ばの前回政策決定会合で、インフレ期待の高まりを理由に政策金利を4.0%に据え置いた。
 コアインフレ率が一時的な要因の作用で押し上げられている点や、指標が中銀の最新予想と一致している点、また理事会がハト派に傾いている点を踏まえ、今回の数字で中銀が金融引き締めに動くことは当面ないとの見方が多い。

(次期中銀総裁にエレラ財務公債相を指名)
ロペスオブラドール大統領はエレラ財務公債相を次期中央銀行総裁に指名した。
ロペスオブラドール大統領はこれまでに、今年末に任期が切れるディアス・デ・レオン総裁を再任せず、次期総裁に「社会的視点」を備えた人物を起用する方針を示していた。エレラ氏は世界銀行などでの勤務を経て、2019年7月に財務公債相に就任。ロペスオブラドール大統領の意向に従い、緊縮的な財政政策を実施した。
エレラ財務公債相の後任にはエコノミストのロヘリオ・ラミレス・デラ・オー氏を指名。同氏は、24年までの任期を通して健全な財政バランスを目指すと表明した。

(ハリス米副大統領とロペスオブラドール大統領が会談)
ハリス米副大統領は6月8日、ロペスオブラドール大統領と会談した。中米から米国に向かう不法移民の抑制に協力することで一致した。ハリス氏は、トランプ前米政権下で国境付近への「壁」建設を巡って両国がぎくしゃくしたことを念頭に「新しい時代に乗り出す」と展望した。
 ハリス氏は、移民の理由となっている貧困や暴力など「根本的な問題の解決に取り組む」意向だ。両国は中米で、若者の能力開発や農業支援への協力で一致した。ロペスオブラドール氏は会談後、「重要な会談で、両国にとって有益だった」とツイッターに投稿した。メキシコ政府は今年1月以降に約9万人の不法移民を拘束している。今後も米国境に到着する前の対応に注力する意向だ。
 経済分野では高官級の対話の枠組みを設けることで合意した。9月に初会合を開く。北米の自由貿易協定であるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を生かして、サプライチェーン(供給網)の一段の拡充を目指す。

テクニカル分析

年初来高値を更新し反落

日足、6月9日は年初来高値の5.581をつけ、ボリバン3σ上限に達し反落した。6月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。5月24日-6月4日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限に近づく。5月24日週-31日週の上昇ラインがサポート。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年5月の下降ラインを上抜く。21年3月-5月の上昇ラインがサポート。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。迫っている。

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VAMOS MEXICO

投票率上昇

 メキシコ連邦下院の全500議席の改選、32州中15州の州知事選挙、全国1,923の市町村の首長選挙などから成る、憲政史上最大規模となる中間選挙が6月6日に実施された。投票率は52.24%(6月7日午後6時時点)に達し、大統領選挙を伴わない中間選挙の投票率としては、前回(2015年)の47.72%、前々回(2009年)の44.60%を大きく上回り、国民の今回の選挙への関心の高さが垣間見えた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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