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ペソは依然ボリバン上位で横ばい。今年の成長率は5%超か、6月6日に総選挙

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総括

ペソは依然ボリバン上位で横ばい。今年の成長率は5%超か、6月6日に総選挙

予想レンジ 5.2-5.7

(ポイント)
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*インフレは6%から5月前半は5.8%へ低下
*1Q・GDP確報値は前期より0.8%増 前年比では3.6%減。
*大統領は中銀総裁を再任せず
*6月6日は総選挙
*フィッチの格付けは据え置かれた
*USMCAでメキシコの労働争議が問題となる
*コロナ感染者数は日本を下回る
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁へ 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*経常収支は3Qに史上最大黒字に

(ペソ原油価格不安定で5.5台にのれず、昨日は長い上ヒゲ)
今年のメキシコ経済成長率は5%超との予想もあり、格付け会社フィッチは成長率予想を上方修正している。インフレ率は6%にのせ中銀が目標とする2-4%を大きく超えている。市場では緩和サイクルが終了し、次の一手は利上げになるとの観測が出始めている。ただ最近は原油価格の不安定さで動くことも多い。米イラン関係改善でイランの原油増産観測でペソ売りとなった。一方4月の貿易収支は2億4900万ドルの黒字と、3月の34億ドル近くの赤字からプラスに転じた。米国の需要が大きく、輸出が過去最大となった。

(1Q・GDPは0.8%増 速報値から上方改定)
 1Q・GDP確報値は前期より0.8%増え、速報値の0.4%増から上方改定された。メキシコ経済は、1930年代以来の深刻な落ち込みから徐々に持ち直している。予想は0.6%増だった。コロナウイルスのパンデミックによる景気への打撃で、2020年のGDPは前年比で8.3%減った。約90年ぶりの大きな落ち込みとなった。

(5月前半CPIは低下)
5月前半の消費者物価(CPI)は前年比5.8%で前回の6.05%より低下した。この低下傾向が続くかどうかが焦点。メキシコのCPIは月前半と月全体で2回発表される。

(大統領は中銀総裁を再任せず新たな人物を起用する方針)
 ロペスオブラドール大統領は日、ディアス・デ・レオン中央銀行総裁を再任せず、次期総裁に「社会的視点」を備えた「一流の」エコノミストを起用する方針を表明した。
ディアス・デ・レオン氏の任期は年末に終了する。ロペスオブラドール氏は最近、前政権が任命したディアス・デ・レオン氏への批判を続け、昨年の中銀の業務損益黒字化という政府が期待した目標を達成できなかったのはディアス・デ・レオン氏のせいだと主張している。
ロペスオブラドール氏は、政権運営において倫理的側面をしばしば強調しており、次期総裁についても「倫理経済学を強く支持する社会的視点を持つエコノミストになる」と説明。また経済と金融の経験を持つという条件にかなう「専門家」でもあるだろうと述べた。
現時点で有力候補になっているのは、中銀政策委員のガリア・ボルハ、ゲラルド・エスキベル両氏やエレラ財務相だ。

(エスキベル・メキシコ中銀副総裁の発言)
ペソの為替レートは安定性が強まる
年末のインフレ見通しは上方修正される
メキシコの財政は相対的にしっかりしている

(VWがメキシコの3拠点で6月に生産調整へ 半導体不足で)
 フォルクスワーゲン(VW)は、メキシコの生産拠点3カ所で6月から生産調整に入ると発表した。世界的な半導体不足の影響という。
同社は、半導体供給の問題が向こう何カ月か続くとの見方も示した。供給面で生産が可能になれば、少しずつ再開していくつもりだとも表明し、「今年中に生産を回復できるようあらゆる努力をする」とした。GMやフォード、トヨタなども今年、半導体不足で減産している。

テクニカル分析

長期的横ばい

日足、5月14日のボリバン3σ上限から反落も、ボリバン中位で反発。5月26日-27日の上昇ラインがサポート。5月14日-27日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、雲の上に出てボリバン2σ上限近辺。3月29日週-5月3日週の上昇ラインがサポート。5月10日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年4月の下降ラインを上抜く。20年11月-21年3月の上昇ラインがサポート。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

6月メキシコ総選挙、左派与党勢力が下院で過半数維持か

ロペスオブラドール大統領率いる左派与党の国家再生運動(MORENA)を中心とする左派勢力が、6月6日の総選挙で下院(定数500)の過半数議席を維持する情勢だ。
GEA-ISAの世論調査では1500人を対象に調査。MORENAの予想獲得議席は209で、現在の253を下回る見通しだが、左派勢力に参加している緑の党と労働党が計50議席を確保することで、勢力総数は259と過半数を超えるとみられる。
メキシコ下院は予算議決権を握る。ロペスオブラドール氏は、左派勢力が優位を保てるようにしてほしいと有権者に訴えている。野党側の予想獲得議席は、中道の制度的革命党(PRI)が93、中道右派の国民行動党(PAN)が77、中道左派の革命民主党(PRD)が34となった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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