カナダドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・世界景気停滞懸念でリスクオフ
・インドでコロナ拡大→原油安
足元のカナダドル/円は1カ月半ぶり安値へと下落
86円台後半を中心にもみ合っていたカナダドル/円相場は、19日に86.10円台へと下落。
20日には、世界景気の回復期待が萎み主要国株価と原油価格が下落する中、86円台を割り込んで続落しました。
インドやブラジルなどの新興国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大している事が市場心理を圧迫。
中でも原油輸入大国のインドでコロナ変異株が猛威を振るった事が原油とカナダドルの下げ足を速めた模様です。
カナダドル/円は21日の東京市場で、3月8日以来となる85.58円前後まで下値を切り下げる場面も見られました。
注目ポイントはカナダ中銀
カナダ中銀は21日に金融政策決定会合を開催します。
今回は、政策に関する声明だけでなく、四半期見通し(金融政策報告)の発表や、マックレム総裁の会見が行われる重要会合です。
政策金利は0.25%に据え置かれる公算ですが、一部には量的緩和の縮小(テーパリング)が決まるのではとの見方があります。
カナダ中銀は現在、週40億カナダドルのペースで債券を買い入れていますが、これを減額する可能性があるとの事です。
仮にカナダ中銀がテーパリングに動けば、コロナ後としては主要先進国の中で初めて金融政策の正常化に着手する事になります。
ただ、カナダでは新型コロナウイルスの変異株による感染拡大が続いており、20日には米国との国境封鎖が5月まで再延長されました。
そうした中で、カナダ中銀が本当に政策正常化に踏み出すのか注目が集まっています。
来週までのカナダドル/円の見通し
予想レンジ
84.250円~87.750円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆21日 カナダ中銀金融政策決定会合
・原油価格、主要国株価
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