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年初来最弱。貿易黒字で支えるも、電力政策でUSMCAからの不満で売られる

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総括

年初来最弱。貿易黒字で支えるも、電力政策でUSMCAからの不満で売られる

予想レンジ 4.9-5.4 

(ポイント) 
*原油価格上昇と貿易黒字でペソを支える
*一方コロナ感染は深刻で死者数はインドを抜いて3位となった
*ロペスオブラドール大統領コロナ感染でペソが売られる
*政府の国営電力事業保護でUSMCAと国内から不満
*2020年国内総生産(GDP)暫定値は前年比8.5%減
*12月貿易収支は62.62億ドルの黒字、7か月連続の黒字
*2020年の海外からのメキシコ国内への送金は過去最高
*12月小売売上は前月比で改善も前年比では悪化
*消費者物価、1月前半は3.33%上昇
*ロシアからコロナワクチン2400万回分供給受ける計画
*バイデン新政権で移民規制が緩和される
*外部要因が強い(貿易、被仕向送金、原油高など)
*対米貿易依存度が頗る高い
*経常収支は3Qに史上最大に
*国内要因は弱い

(2020年GDP)
2020年国内総生産(GDP)暫定値は前年比8.5%減だった。年間ベースでは1932年の大恐慌時以降で最大の落ち込みを記録した。ただ4Qは前期比3.1%増と、予想の2.8%増を上回る成長を達成した。政府が掲げる4.6%という今年の成長率目標の達成は可能に見えるとしながらも、それは新型コロナウイルスワクチンの接種ペース次第になる。

(ペソの年初の動向 原油と銀の価格に影響される)
 2021年もペソは上昇スタート5.305をつけるもロペスオブラドール大統領のコロナ感染とともに5.11まで下落。メキシコのコロナ感染は深刻で死者数は3位、致死率は最下位だ。
 ただ今月に入ってペソは戻し、一目均衡表の雲の上に上昇した。安定要因ではないが、米国個人投資家の買いで銀価格が2月1日に9%高と8年ぶりの高値を付けたことを受けた(2月2日は急落、米国個人投資家の動きでボォラティリティーが高いので注意したい)。メキシコは世界最大の銀生産国。また在庫減少や世界的な需要継続への期待を背景に原油価格が上昇したこともペソを支援した。

(リパトリ過去最高)
 中銀は2日、外国からメキシコへの2020年の送金額が19年比11%増の406億660万ドルだったと発表した。増加は7年連続で、過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大でメキシコの経済環境は厳しく、米国で働く就労者から親族への送金が増えた形だ。
 新型コロナが深刻な米国の飲食業や建築現場で働くケースが多いメキシコ人は厳しい雇用環境に置かれた。ただ米政権による失業給付で、給与よりも多い給付を受けた人もおり、堅調な送金が続いた。
 20年の送金は国内総生産(GDP)比3.8%で、19年は2.9%。

(1月製造業PMIなど)
1月製造業PMIは43で前月の42.4を上回った。
12月外貨準備は1990億ドルで、前月の2010億ドルを下回った
1月企業信頼感指数は43.1で前月と変らず

(米景気対策のメキシコへの影響とメキシコ発の懸念材料)
米国のインフラ支出拡大と追加景気対策が製造業主導のメキシコ経済にとって追い風になる。 NAFTAに代わる貿易協定USMCAの下で、サプライチェーンのシフトや民間投資のための環境が改善していることも、メキシコにはプラスに働く。ただ、メキシコのロペスオブラドール大統領が提案した政府主導のエネルギー政策のため、米国とカナダはメキシコへの圧力を徐々に強めるとの見通しを示した。メキシコ国内でも民間発電業者から国家発電事業優先で憲法違反との声も出ている。

(米加でコロナ感染減少、メキシコ増加)
メキシコの新型コロナウイルス感染症による死者数が1月28日、インドを抜いて世界で3番目の多さとなった。累計の感染者数は182万5519人、死者数は15万5145人となった。
インドの死者数をメキシコが上回った。インドの人口はメキシコの10倍以上だ。
対人口比で見ると、メキシコの死者数は英国やチェコ、イタリア、米国、ペルー、スペインなどを下回っている。メキシコでは、移動や商業活動を制限する政府の措置にもかかわらず感染が拡大している。 

テクニカル分析

ボリバン3σ上限近くからボリバン2σ下限へ下落

 日足、2月3日-4日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。2月1日-4日の上昇ラインがサポート。ボリバン下位。かろうじて雲の上。
 週足、ボリバン中位、かろうじて雲の上。9月28日週-11月2日週の上昇ラインがサポート。20年2月24日週-21年1月28日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、ボリバン中位での揉みあい。20年2月-1月の下降ラインが上値抵抗。9月-10月の上昇ラインがサポート。雲の下。
 年足。15年-20年の上昇ラインが上値抵抗。20年の下ヒゲは長く21年は上昇スタートも現在は陰転。

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VAMOS MEXICO

移民 引き離された家族の再会を目指す

米ホワイトハウスのサキ大統領報道官は、バイデン大統領が2月2日に移民制度刷新に向けた大統領令に署名したと発表した。さらに、トランプ前政権の移民政策の下、米・メキシコ国境で引き離された家族の再会を目指す作業部会について、マヨルカス氏が国土安全保障省長官指名が承認された段階で責任者を務めると明らかにした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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