豪ドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・豪12月雇用統計良好
・欧米株価が一時反落
・IMF見通し上方修正
足元の豪ドル/円は底堅い展開
豪ドル/円は今月8日に80.924円前後まで上昇して約2年ぶりの高値を付けましたが、その後は伸び悩んでいます。
ただ、80円台を割り込むと押し目買いが入るなど足元では底堅さも目立っています。
豪12月雇用統計の好結果を受けて21日に80.518円前後まで上昇しましたが、欧米市場で株価が反落したため、22日には80円台を割り込んで下落。
26日には79.608円前後まで下落する場面もありましが、国際通貨基金(IMF)が2021年の世界経済見通しを上方修正した事などから市場心理が改善すると80円台を回復しました。
なお、27日に発表された豪10-12月期消費者信頼感指数は予想を上回りましたが、伸び率がRBAのインフレ目標「2~3%」を大きく下回ったままのため、豪ドルの反応は限定的でした。
注目ポイントはRBA理事会
豪中銀(RBA)は2日に理事会を開き金融政策を発表します。
1月は夏季休暇シーズンで開催されなかったため昨年12月以来の理事会となります。
豪州では新型コロナウイルスの感染が比較的抑えられており、経済へのダメージも他国に比べて小さくなっています。
そうした中、RBAが今回の理事会で政策金利や3年債利回りの誘導目標(いずれも0.10%)を変更する可能性はきわめて低いと見られています。
RBAは前回の声明で「少なくとも3年間は利上げを想定していない」とした上で「必要なら資産買い入れを拡大する用意がある」とハト派姿勢を強調しました。
しかし、市場は将来的な資産買い入れの拡大を見込んでおらず、豪長期金利は10年債利回りが一時1.10%を超えるなど上昇基調にあります。
こうした中でRBAのスタンスに変化がないか声明で確認したいところです。
また、3日にはロウRBA総裁の講演も予定されており、こちらも注目を集めそうです。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
79.000~81.500円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆2/2 RBA政策金利
・2/3 ロウRBA総裁講演
・主要国株価、国際商品価格
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