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年初来最強、海外投資家はトルコに戻る。金利据え置き、大統領は高金利反対

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総括

年初来最強、海外投資家はトルコに戻る。金利据え置き、大統領は高金利反対

(通貨首位、株価4位)

予想レンジ トルコリラ/円 13.7-14.2

(ポイント)
*1月は先週末時点で最強通貨
*3か月連続月足陽線となるか
*政策金利は17%で据え置き
*大統領は何度も「高金利反対」を主張
*トルコ株式市場は昨年11月以降30%を超える上昇
*2020年成長率予想は0.9%、21年は4.0%
*S&Pがアウトルックを安定的に 前回と同様
*21年はEUとの外交に柔軟姿勢を見せ始めている
*インフレは12月も上昇
*11月は40.6億ドルの経常赤字へ拡大
*12月製造業PMIは悪化
*エルドアン大統領は金利、為替、インフレの「悪魔の三角形」を打破するとした
*リラ円年足は6年連続陰線
*11月貿易収支は再び50億ドルの赤字
*中銀は為替介入は行わないとした
*20年の株価は世界で3位の強さ
*3Q・GDPは予想を上回った
*国民はリラより外貨や貴金属を選好している
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした
*数多くの国際紛争に関わっている
*ムーディーズが格付け引き下げ
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結

(3か月連続陽線となるか)
1月で3か月連続陽線となれば2018年11月以来。また先週末時点で、リラは年初来最強通貨である。

(概況)
先週の政策金利決定前に、エルドアン大統領が「利下げすると、インフレが収まる。高金利には反対だ。アメリカだって、日本だってそうだろう。利下げでインフレが抑制されている」としたことで市場は混乱したが、中銀が政策金利を17%に据え置いたことで市場は回復し、リラは年初来最強通貨となった。インフレ14.6%を政策金利が上回っていれば市場も信頼するだろう。ただ上昇を継続するには貿易・経常収支の改善が必要だ。経常赤字の対国内総生産(GDP)比は昨年が5.1%、2021年が2.5%との予想。この通りになればリラ相場も落ち着くだろう。

 また2021年のトルコの成長率予想はプラス4.0%、インフレは11.6%に鈍化。2021年1Qの成長率は、プラス2.0%、2Qはプラス8.4%の予想だ。
 また多くの外交問題を抱えているが、年初から資源問題で争うギリシャ、またイスラム教批判問題で争うフランスとは関係改善に向け対話を開始する。

(S&Pがアウトルックを安定的に)
 昨日はS&Pが最近の金融政策などに言及しアウトルックを「安定的」としたことでリラが買われたとされている。格付けはB+。現状維持なのだが、トルコは格下げのイメージが強いので「安定的」と言葉にポジティブとなったのか。ただS&Pは昨年7月には2020年のトルコの成長見通しをマイナス3.3%としていたが、それはプラス0.9%に大きく上方修正した。

(トルコへの投資増加)
トルコデイリーニュースによれば11月の金融改革後、海外投資家がトルコ市場に150億ドルの新規投資を行った。先ずは株式市場に資金が流入し昨年11月より30%超の上昇を見せている。

(エルドアン大統領、またもや)
  エルドアン大統領は1月22日、またもや「高金利に断固反対する」と述べ、中銀の利上げに強く反対する姿勢を改めて示した。低金利の方が投資は増え、雇用、輸出、生産の拡大につながると主張。「あなたがたが怒るのは知っているが、私はこの国の大統領である限り、このこと(金利)について話し続ける。高金利の下でわが国が発展するとは思わないからだ」と述べた。
 トルコ中銀は政策金利を17%に据え置くとともに、15%に向け急上昇しているインフレ率を抑制するために必要なら利上げするとの方針を示したばかり。エルドアン大統領氏が昨年11月に任命したアーバル総裁の下、中銀は累計6.75%の利上げを実施。大幅下落していた通貨リラの下支えに寄与し、市場から歓迎されている。

(1月企業信頼感指数は改善)
1月企業信頼感指数は107.0で20年12月の106.8から改善した。
今週は経済信頼感指数、中銀議事録、外貨準備、貿易収支、観光収入、訪トルコ観光客数などの発表がある。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

首位に立つ。3か月連続陽線となるか

日足、ボリバン上限から中位へ反落。1月21日-25日の上昇ラインがサポート。1月7日-25日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。ボリバン上位

 週足、1月4日週-11日週の下降ラインを上抜く。12月7日週-14日週の上昇ラインがサポート。20年7月20日週-21年1月4日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位越え。5週移動平均上向き。
月足、2か月連続陽線。今月もここまで陽線。11月-12月の上昇ラインがサポート。19年12月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下限。5か月移動平均は下向き。
年足、6年連続陰線。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。 12年-20年の上昇ラインを下抜いている。但し今年は僅かながらも陽線スタート。

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メルハバ

ツイッターなどへの広告を禁止

トルコ情報通信技術庁は、新たなソーシャルメディア法に違反したとしてツイッターや動画ライブ配信アプリ「ペリスコープ」、写真共有サービス「ピンタレスト」への広告を禁じる方針を発表した。
新法を巡っては、反体制派の言論を封じるとの批判が出ている。ソーシャルメディア企業は現地代表を置くよう求められ、従わない場合は広告禁止などさまざまな罰則が科せられる。 すでに米フェイスブックや米アルファベット傘下のグーグルが保有するユーチューブなどがこれに応じる姿勢を見せている。
また当局が各プラットフォーム上のコンテンツを除去することもできるようになる。
 サヤン運輸インフラ副大臣はツイッターへの投稿で「わが国のデータ、プライバシー、権利を守るために必要なあらゆる措置を取る」と表明し、ルールの無視や「デジタルファシズム」は許さないと強調した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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